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神戸ジャズヴォーカルクイーンコンテスト 2011 | コンサートレポート - KOBEjazz.jp

選ばれし10名の歌姫たちが、ジャズ発祥の地、神戸に舞い降りる。

神戸・新開地で始まった神戸ジャズヴォーカルクィーンコンテストは、今年で12回目を迎えました。神戸におけるジャズは発祥地というだけではなく、ひとつの文化として今や無形の財産になっています。
 昨年を上回る133組の応募があり、厳正な審査の結果、選ばれた10名の実力派ヴォーカリストが集いました。グランプリ受賞者には全米屈指のジャズライブハウス、シアトルの「ジャズ・アレイ」でのライブという、夢を賭けたステージが待っています。
 今年は会場を神戸朝日ホールに移し、500席のチケットはソールドアウト。ファンの注目の高さが感じられます。また、今回からインターネットの動画配信による生中継という新たな試みも実施され、震災を経験した神戸からジャズで全国に元気をお伝えすることができました。
 ラジオ関西のパーソナリティーとしておなじみの三浦紘朗さんの司会でステージが始まり、本選を審査するのは今年も審査員長に服部克久さん、特別審査員には小曽根実さんが務め、黒岩静枝さん、道上洋三さん、西谷尚雄さんのメンバー。「回を重ねるごとに審査の難しさを実感します」と、服部審査員長のコメントが大会のレベルとクオリティーの高さを表しています。
 コンテストの課題曲はスタンダード曲と自由選曲を1曲ずつの計2曲によって競われますが、選曲はもちろん、歌唱力やアレンジだけではなく、衣裳をはじめ、会場のお客さんの拍手など、あらゆる要素が審査の対象になります。
 第1部の終了後、昨年の神戸ジャズヴォーカルクィーンコンテストでグランプリに選ばれた、ギラ・ジルカさんのステージを挟み、コンテストは第2部に入り、10名の歌姫たちのパフォーマンスが終わりました。審査の発表を待つ間に行われたゲストライブは、高校生のケリラ・ゴットリブさんと、ジャクリーン・テイバーさんの華やかなステージに会場は大きな拍手に包まれました。
 そして、いよいよ審査発表。誰がグランプリを受賞してもおかしくないほどの実力派ヴォーカリストが揃い、グランプリには福島県で生まれ育ち、東日本大震災の深い悲しみを乗り越えての受賞となった小林ゆうこさん。特別賞の富士通テン賞には笑顔が印象的な中川さつきさんが選ばれました。

各賞受賞者

[グランプリ]
[準グランプリ]
[NHK神戸放送局長賞]
[神戸ジャズストリート賞]
[富士通テン賞]

小林ゆうこさん
奥本めぐみさん
石田裕子さん
石井智子さん
中川さつきさん

エントリー

No.1 三森万輝さん[東京都]
No.2 すずめさん[大阪府]
No.3 小島伸子さん[神奈川県]
No.4 小林ゆうこさん[東京都]
No.5 井芹友香さん[大阪府/熊本県]

No.6 奥本めぐみさん[大阪府]
No.7 鈴木輪さん[東京都]
No.8 石田裕子さん[兵庫県]
No.9 石井智子さん[東京都]
No.10 中川さつきさん[京都府]

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