asahi.com :第24回朝日オープン将棋選手権本戦第13局 - 将棋
< 第24回朝日オープン将棋選手権本戦第13局 >
花村九段の指導子ども教室で私は最初に駒の点数を教える。飛10、角9、金6、銀5、桂4、香3、歩1。やたら歩を取りたがる子には「二歩は打てないから0点の歩もある」と教える。森下の名言「駒得は裏切らない」や、色紙に書く「一意専心」も子どもたちにぴったりで、「おしゃべりは、将棋が終わってからだよ」。 飛、角が成ればプラス2点。図で△5四歩だと▲7一角で11点の馬ができる。「角は攻め専門の駒、馬は最強の守り駒」と強調している。 花村元司九段は異例の五段試験に合格してプロ入り。弟子の森下、深浦康市を徹底した実戦指導で鍛え上げた。町の将棋クラブへ気軽に立ち寄り、客を無料で指導した人だ。私も2局指してもらい、定跡にない上手の陣形に面食らった。 観戦記者になってから「昔、先生に飛香落ちで負けまして」と話すと、「今なら勝てるかね?」と笑顔できついお言葉。丸い頭をきれいにそり、太陽のように明るい人だった。思い出にふけるうち駒組みが進行、△6五歩は最先端の手である。 (東公平) [次の譜へ] 2006年05月05日 関連情報 |
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