西山茂行:松田大作騎手処分決定
4月7日(金)
午後に松田大作騎手からわしの携帯にラインが入った。
「ご迷惑とご心配をお掛けしております。(中略)処分が確定しました。8月8日までの半年間の騎乗停止処分です。」
「頑張れ!」
とだけ返信した。
セイウンコウセイの主戦騎手だった松田大作は
2月に自動車運転免許停止中に、スピード違反で捕まり、
騎手としては騎乗停止処分となっていた。
当初はその社会人としての自覚のなさに、わしも厳しい言葉で本人に叱咤したが、
本人も相当堪えたようで
その後は反省の日々を重ねていた。
誰からも愛される人柄ゆえに、見放す人ばかりではなく、
その反省している姿から、何とか早期に騎手復帰をさせようと頑張っている人たちもいた。
被害者のない事件だが、法律違反ははっきりしており、判決も注目された。
正確な罰金の金額をここで書くわけにもいかないが、
実刑だの、執行猶予だのはなく、
「50万円以下の罰金」
で刑事罰の方は完了。
あとはJRAの処分待ちだった。
よもや騎手免許取消し、なんてことはないとは思っていたが
万一の場合は西山牧場で技術部長として迎えるつもりでいた。
そして、今日の報告。
小さなガッツポーズがつい出てしまった。
高松宮記念でセイウンコウセイに幸騎手でなく、
松田大作騎手だったらどんな結果になっていたかは神のみぞ知るところだが
松田大作は高松宮記念セイウンコウセイ優勝をテレビの前で号泣していた、と伝え聞き
関わりのある馬主として1日も早い復帰を望んでいた。
これで、復帰の目処が立ちほっとした。
セイウンコウセイは今後も幸騎手で行くが
その他の馬はまた頼むことになるだろう。
競馬は乗れなくとも、調教は乗れるのだから
体を緩ませることなく復帰の日に備えて欲しい。
8月の復帰明けの日には何かわしの馬を用意せななりませんな。
【明日の日刊スポーツにほぼ同じ記事を書きました。】