孔子とは (コウシとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
- ️Sat Jan 05 2019
孔子(前551~前479)とは、古代中国の思想家で、儒教の創始者である。
孔子の生涯
魯国の昌平郷の陬邑で生まれる。名は丘、字は仲尼。先祖は宋国にいたという。若いころの事績は不明で、確実なのは『論語』為政篇にある15歳で学問を志し、30歳で身を立てられた、というものである。
李氏の役人になると、牛馬を飼育する役職に就いたという。やがて魯を去り、諸国を転々としていったとする。そして52歳の時『史記』によれば再度魯国でようやく政治に関与することとなった。しかしライバル国である斉が孔子の政治力を恐れて女楽を送り、それを機に再び魯を去ることとなった。
孔子はその後諸国を転々し教えを説き、前482年に69歳で魯に帰国。経書の整理と弟子の育成に努め、73歳で没することとなる。
司馬遷の記した『史記』孔子世家は伝説が多く含まれており、現代においても多大な影響力を有すこの人物の生涯は、謎に包まれているようだ。
孔子の思想
孔子の生きた春秋時代末期は、礼を基礎に置く古代周王朝の礼政一致の封建制度が崩壊し始めていた。孔子はそんな時代に周の一族の国である魯を立て直すため、下剋上の風潮の中で単なる理想主義に走らず、政治に関与していった。
そのために彼が行ったのは、大義名分を正すことによる社会秩序の回復である。それを実現させるためには為政者が有徳者でなければならず、徳治を説く。さらに当然民は為政者に従うべきと考え、孝を重んじさせる。そしてその核となるのが人を愛すること、すなわち「仁」である。この結果儒学では、仁を中核に礼を重んじる思想が発展していった。
ただし、現在は儒教として宗教化しているが、孔子は天明と鬼神については語っていない。あくまでも人として生きていくための日常道徳、それこそが孔子の思想だったのである。
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孔子
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18
ななしのよっしん
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>>15
必ずしもフェミニストの意見に賛同する訳でもありませんが
「孔子が、有る、とこたえ、その第一の対象としたものが、人の悪をあげつらう者、であるのは、やはり憎悪という行為に対する嫌悪を示す。」(66-67)」と吉川幸次郎も『論語』で述べていますので…
>>17
恐らく過去の文献からだと思います。孔子が『詩経』等の編纂した古典を学習の教科書にしていた事は『論語』でも窺えたと覚えています。
孔子は「孔子は礼を説いてなさるのに一々聞かないとその礼が分からないのか?」とバカにされたとの記述が『論語』の「八佾第三」にありましたがこれは孔子が知識を元に礼を説いていた事の傍証かもしれませんね。
これに対して孔子は「是礼也」、即ち礼とは単なる知識の多寡ではなく実際の立ち振舞いだと反論しています。
このように孔子は客観的な事実を重んじながら結局はその主体的な表れこそを大切にしていました。調和と個性、実務と理想、知識と知恵、天と人間の二つを両立させる難事を敢えて生きる上で為そうとする生き方は今尚重く響くのでは
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!) - 0 0 19 ななしのよっしん
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>>18
因みに『論語』自体が大昔に書かれた著書であり、簡潔過ぎる特異な記述や古文法や語彙、レトリック等によって様々な解釈に分かれてしまう古典であり、よって注釈自体が膨大な学問となっている程です。
詰まり、まあ、他の哲学でも同様だと思いますが、孔子がそうだったように後世の儒者も過去の膨大な先人の文献に通暁した文献学者にして己の視座による解釈を持った思想家にならなければいけない訳で、個人的にはネットの現代語訳が過去の解釈の多様性を示さずに恰も一つの解釈しか無いように記すのは孔子への理解その者にも害が多いのではないかと懸念してしまいます。 - 0 0 20 ななしのよっしん
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とんでもない偉丈夫で武勇に優れてたとかいう説あるけど、そう思うと語彙の多いジャイアンにしか思えなくなる
イメージって大事だわ - 0 0 21 ななしのよっしん
- 0 0 22 ななしのよっしん
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- 0 0 24 削除しました
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削除しました
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