就職活動とは (シュウショクカツドウとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
- ️Tue Sep 30 2008
就職活動(しゅうしょくかつどう)とは、就職するための活動である。略して就活(しゅうかつ)、シューカツ。
概要
逃げたい。やめたい。憂鬱。働きたくないでござる。
…頑張ってください。ただし ブラック企業 にだけは絶対に気を付けて。
一般的な新卒就職活動の流れ(大学生)
厨「就活っていつ頃から何を始めればいいの?」
学生が就職活動を意識し始めるのは大体が三年生の夏から秋にかけてでしょう。
インターンシップを考えている人は二年生から、マスコミ業界やアナウンサーを目指す人はそれよりも早い段階から独自に動き回っていたりします。
まずは"リクナビ"や"マイナビ"といった就活支援サイトに登録しましょう。
厨「何を勉強したらいいの?」
厨「自己分析?」
基本的な就活の流れ
※これは2014年卒までの大学生の流れで、2015年卒の説明会は大学3年生12月から、2016年卒は大学3年生3月からとなっている。また、高校生・高専生・専門学校生の就活の流れはこれとは違うので注意すること。
- 大学3年生4月 - 就職課のガイダンスが始まる
- 大学3年生6月 - インターシップの受付が始まる、ちなみにインターシップは採用に大きく影響する場合とそれほどでない場合があるので、インターシップに応募する企業はよく選ぶべき
- 大学3年生8月 - インターシップ
- 大学3年生9月 - 大学で就職ガイダンスなどが本格化
- 大学3年生10月 - 大手企業の説明会が本格化
- 大学3年生11月 - 合同説明会本格化。リクナビに登録するのもこの頃。
- 大学3年生1月 - 企業ごとの個別説明会が本格化、面接やる会社もちらほら
- 大学3年生2月 - この月から就活ピークが始まる、説明会、エントリーシート、面接が入り乱れる。
- 大学3年生3月 - 2月同様
- 大学4年生4月 - 就職協定守ってる会社の面接ラッシュが始まる、4月1日は面接激戦区!内定も爆発的に出る時期で、この月で就活を終える学生も多数。週を追うごとに町で見かけるリクルートスーツ姿の学生が減っていく。推薦で受けた人ほど早く決まる。
- 大学4年生5月 - ゴールデンウィークを境に、大手の会社説明会の数が一気になくなる。あっても数少ない二次募集がほんのわずかにあるだけ。内定者懇談会が始まる頃。また、貯金残高もかなり減ってしまって凹む頃。
- 大学4年生6月 - 説明会の数が雀の涙ほどになる。リクナビで説明会を日付で検索しても数10件なんて日もあるくらい。ほとんどの学生はこの頃には就活を終えている。公務員試験を受ける人はこれからが本番、がんばれ!
- 夏採用 - 完全に中小企業オンリー。ていうか、暑いし遊べない。春休みに続いて夏休みもなくなる。
- 秋採用 - 大手も若干名採用あるが、もともと留学生(帰国子女)などを対象とした採用活動であり、一般の四大生が採用活動で触れることはあまりなかったが、最近では内定辞退者を狙ったり、追加採用の意味合いで行う場合も多い。
- 大学4年生10月 - 10月1日及びその近辺は内定式が定番。
- 大学4年生3月 - 卒業式がある。けど、出れない人も少なからずいる。(単位不足、特に卒業論文落ちる・内定取り消し・留年での就職浪人 etc)
- 4月 - 入社式。晴れて社会人!(会社によっては3月行うところもある)
就職活動関連用語
- プレエントリー
- 自己分析
- 「自分はどんな仕事や職種が向いているんだろうか?」みたいなのを考えるコト
- リクルーター
- 履歴書・エントリーシート
- 企業に提出する個人情報満載の書類。履歴書の代わりに企業が独自に用意した同様の書類であるエントリーシートというものもある。自分の経歴、その他能力や人柄を企業に教える為のものであるが、どういうわけか手書きであること、書式通りであることが重視され、一字でも書き損じたら修正液を使ったりせず書き直すのは暗黙の了解となっている。あぁめんどうくさい。
- ぶっちゃけPCで作成した方が早いし、時間は節約できるし、ミスらないし、確実だし、何より簡単である。しかも「効率的に仕事を処理できる」「無駄を省ける」「PCを扱える」事のアピールにもなる。もっとも手書きが常識・習慣化してしまっている為、それに対する理解を得るのは難しいのが実情。最近はWeb上で提出できる会社も増えたが未だに手書きで提出したり、履歴書・エントリーシート・自己PR書など多数の書類を手書きで提出させる企業は多い。面倒な話である。
- 余談だが、諸外国ではその人の経歴を知るということが重視されている為、手書きにこだわったり、書式にこだわることは殆ど見られず、むしろ電子メールに添付したり、FAXで送る事が当たり前になっていたりと、履歴書の扱いはかなり軽い。
- 資格・免許
- 筆記試験
- グループディスカッション・グループワーク
- 集団面接
- 個人面接
- 圧迫面接
- 要注意項目。
- 人事が人をひたすら否定し続ける面接。面接官によっては人生を否定する、中傷・差別・レッテル張りといった人権侵害な発言が平気で飛んできたり、かなり横暴な態度を取られることもある。印象が悪い為、好意的に捉える者は少ない。
- 下手すれば「こんな面接を受けた!」とSNSで広くバラまかれ企業イメージを大きく損なうことに。
- 一方、「相手の反応を伺い、その人の能力を推し量る為」「いかなる場合でも冷静に対処できるかを見てるから」として正当化する声もある。その会社が白か黒か、また否定の内容にもよるが、それを意図していたのならばあながち無意味ではない。内定がほぼ確定している場合にあえてされることもある。
- ちなみに諸外国では圧迫面接は存在しない(見られない)らしい。
- 逆を言えばブラック企業を見極める良い基準にもなる。
- 不当な面接に耐えてはいけないし、耐えることは美徳ではない。
- 内々定
- 内定
- 不採用
- オワハラ
- ブラック企業
- 要注意項目。
- 「単にきつい会社」ではないため誤解しないように。
- 重度の労働基準法無視(犯罪)。人権?そんなものはない。
- 労働者の権利無視、義務のない事を強制、薄給激務。辞めさせない。[1]
- 「どこも同じ」「これが当たり前」「一度辞めた人間を雇ってくれる会社なんてない」「辞めたら再就職できず人生が終わる」「お前だけだぞ」と洗脳。(絶対に騙されるな!)
- どう転んでも、絶対に避けなければいけない。待っているのは自殺か過労死、精神崩壊。
- 罪悪感、同調圧力、根性論、洗脳研修といった様々な手口を使ってくる。
- 一定の知識があれば入る前に気付く事ができる。下調べ、検索しておこう。
- 一定の知識があれば入ってしまっても十分に対処でき、カウンターパンチを喰らわせる事も可能。
- 特徴、手口、対策法、証拠収集など。※関連項目も参照
- ブラック企業は検索すると普通に出る。市町村名も添えて探してみよう。
- → ブラック企業(百科記事)[2]
- ホワイト企業
- 転職(番外編)
近年の傾向
2000年付近より数年間は、新卒の求人倍率も低く、「ロストジェネレーション(失われた10年)」とともに「就職氷河期」とも呼ばれ、就職は困難を極めた。
しかし、2004年ごろより景気の回復とともに求人倍率も高まり、2007年度にはバブル崩壊後としては新卒求人倍率が最高値を記録した。この世代にとって就職活動とはもう笑いが止まらない。一人で複数の内定を抱えて、内定先を選ぶのに悩む「内定ブルー」なんて言葉もあったくらい。「また、内定貰っちゃったよw」なんて言葉が大学のキャンパスにあふれていた。
ところが、2009年度にはリーマンショックや世界同時不況が重なり、一気に新卒求人倍率が低下しがけっぷちに。この世代曰く「1年でこんなに変わるなんて」。そして2010年度はさらに悪化するとかしないとか・・・。(基本的に景気の動向と採用の拡大・縮小には若干のタイムラグがあり、すぐにはよくならない)
就職活動全体でいえば、どんどん「早期化」している。これだけは間違いない。卒業1年前(大学生でいえば3年生)の2月3月から就活始めたらとてもじゃないけど間に合わない。
そして「厳選採用」が中小企業にまで広がっている。企業が望まないレベルの人間は採用されなくなってきている。
ちなみに良く「説明会の予約がすぐに満席になって取れない」と、言うが、これは不況とか関係なく、いつの時代も同じ。とりわけ大企業になればなるほど関係ない。ただし、不況によって説明会の数を減らしているし、学生が受けもしない企業に無駄に説明会に行く場合もあり、そういった影響はある。基本的に大企業の予約を取る際は、携帯電話とか使って、いつでもどこでもすぐに予約状況を確認できる状況にして、キャンセル待ちとかも何度も出来る体制を作っておくべき。最近では就活用にiPhoneを買う学生も増えている。
就活生の不当な囲い込みを行うオワハラ(就活終われハラスメント)も2015年頃から問題となっている。(前述の関連用語を参照)
よく見る就活サイト
- リクナビ - 筆頭就職ナビサイト。このサイトに登録しないと就職活動を始まらない、と言っても過言ではないほど。
- マイナビ - 中小企業を中心として、リクナビに登録されていない企業もあり、こちらも登録する方が吉。
- みんなの就職活動日記 (みんしゅう) - 学生が、企業の情報交換を行う、会員制の掲示板。過去の受験記録が見れたりするので貴重な情報が得られる。ただし投稿の際は細心の注意を払うべし・・・。
- 悪魔の就職活動用語辞典 - ネタサイト。就職活動を皮肉ったもの。
その他、ハローワーク等もあるものの
「掲載している/紹介した企業がブラック企業ではありませんよ」と保証するものではない点に注意。
番外編(手段)
就職したいけど就職活動なんてしたくない、簡単に済ませたい
…手が無いわけではない。 ただし上手くいくかといえば別の話である。
起業する
自分で会社や店を作ってしまえば、就職時に就職活動する必要はなくなる。逆転の発想。
よくある「文句があるなら自分で会社作れ」である。
ただし資金・資格・スキル・社会的信用・経営センスがなければそのまま自爆する羽目に。
経営や将来性が不明なうさんくさい会社には、銀行は融資なんてしてくれない。
優秀な社員を雇うなら相応の給与報酬が無ければ転職されてしまう。
今にも地震や台風で壊れそうなボロボロの小さな店や町工場もあるが
意外と潰れない・異常に強いのは、「その会社にしかない技術や強み」があるからである。
※単純にケチや建て替えが面倒でボロボロの社屋や工場を使ってる場合や、本当に潰れそうな場合もある。
オーナーになる
フランチャイズ・チェーン店などの加盟でオーナーになる手もなくはない。
ある程度まとまった資金があれば「なること自体」は可能だが… そんなうまい話はない。
「低リスクで儲かるし、仕事は店員に任せれば楽」なんて引っかかる人もいる。
儲かるなら近隣に出店してくるし、儲からなくても向こう側の一人勝ちというだいたい詐欺である。
(→フランチャイズ)
人手不足を利用する
人手不足の田舎など、仕事・家付きで募集している場合も一応ある。
田舎なので家賃が安かったり、無駄に敷地の広い古民家を無償でくれる場合もある。
コミュ障や田舎のノリについていけない人は無理だが、鋼メンタルなら行ってみるのも手。
田舎でなくとも、元々が人手不足な業界であれば就職活動はしても比較的楽に入れる場合もある。
※ただしブラック企業である危険性を十分に念頭に入れておく必要がある。
コネ
人脈があるならコネ入社という手もあるが…
資格やスキルが無かったり仕事の効率が悪いと陰口を叩かれる、煙たがられる。
最悪の場合、紹介してくれた人の顔に盛大に泥を塗る羽目になる。
まとめ
いずれにしても相応のリスクや面倒くささは避けられない。
できるなら、必ず会社や業界のレビュー・評判等も見ておこう。
面倒だからと情報収集を怠ると、相応の報いを受けることになる。
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脚注
- *ブラック企業を辞職する場合、特定の条件を求められる、代わりの人間を連れてきたり損害賠償を求められる場合もあるが、辞職に特別な条件は必要なく、損害賠償には違法性・悪質性の法的証明が必要である。どうしてもという方は退職代行サービスもあるため利用してみよう。
- *アルバイトを使いつぶす「ブラックバイト」もある。
- ページ番号: 610372
- 初版作成日: 08/10/01 03:42
- リビジョン番号: 3262876
- 最終更新日: 24/04/06 23:53
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知っておくと便利に「労働災害」を追加。