直宮とは (ジキミヤとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
- ️Sun Oct 25 2020
直宮とは、明治維新以後の天皇家から枝分かれした世襲親王家である。
概要
天皇家に全然男系皇族が生まれなかったため、主に伏見宮家系皇族の近代宮家に大幅に譲歩せざるを得なかった明治維新期。しかし、大正天皇の息子が4人もいたことから、かなり久しぶりに天皇家から枝分かれする男系皇族が誕生したのである。
しかし、戦前に重要人物となった秩父宮家、高松宮家はすでに絶え、その弟の三笠宮家、三笠宮家からわかれた桂宮家、高円宮家、昭和天皇の息子の常陸宮家、明仁上皇(平成時代の天皇)の息子の秋篠宮家が現在の直宮である。
秩父宮家
陸軍に地歩を築いた秩父宮雍仁親王一代で終わった。二・二六事件などに関わっていった人物だが、戦時中に結核にかかり、最期は検体として自身の体を提供した
高松宮家
有栖川宮家の名跡を継承した、高松宮宣仁親王一代で終わった。海軍に地歩を築き、終戦時の反乱鎮圧などに尽力し、戦後は多くの文化団体を歴任したが、平成十六年に名跡を継いだ高松宮喜久子が亡くなったことで、断絶した。
三笠宮・桂宮・高円宮家
三笠宮崇仁親王から枝分かれした。幼かったため、戦前はあまり活動していないが、東条英機暗殺未遂に巻き込まれかけたことがある。終戦直後はオリエント史研究者として史学史に残り、赤い宮様としても有名な人物である。
第一皇子として寛仁親王が三笠宮家を継ぎ、第二皇子宜仁親王が桂宮家を、第三皇子憲仁親王が高円宮家を興した。
常陸宮家
戦後最初の直宮。明仁上皇(平成時代の天皇)の弟・常陸宮正仁親王に始まる家で、身体が弱かったが癌細胞の研究に携わり、現在はロイヤルファミリーとして各国の外交に携わっている。
秋篠宮家
今上天皇の弟・秋篠宮文仁親王の家で、現在の皇室の中ではもっともニュースに登場する親王家。というのも、今上天皇に息子がいないため、必然的にこちらに移る可能性が高いからだ。
若い頃はやんちゃな人物だったらしいが、現在は直宮としての立場を固く守っている。
関連項目
- ページ番号: 5606158
- 初版作成日: 20/10/25 11:21
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