C58とは (シーゴジュウハチとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
- ️Mon Jul 11 2011
国鉄C58形蒸気機関車とは、日本国有鉄道の前身、鉄道省が製造した貨客兼用テンダー式蒸気機関車である。
概要
1938年(昭和13年)から1947年(昭和22年)の間(戦中の2年間は製造されず)に427両(私鉄向け含め431両)が製造された。9600形の牽引力、ボイラー出力、8620形のスピードを兼ね備えた、9600形、8620形双方の後継機として設計された。軸配置は2-6-2(1C1)、動輪径1520mmで、国鉄のテンダー式蒸気機関車の中では唯一となっている。
中型の万能機関車として活躍し、都市部の入れ替え作業用や、ローカル線の主力として重宝された。三井芦別鉄道、天塩炭礦鉄道でも自社発注車が使用されていた。蒸気機関車末期には主に貨物牽引にあたった。
1955年(昭和30年)ごろには、C58をもとにC51に匹敵する性能を持たせたC63が計画されたが、結局電車の発展など動力近代化の推進により1両も製造されなかった。
保存機
北は北海道旭川市「ニュー温泉」に存在するC582号機(三井芦別鉄道所属)から南は鹿児島県志布志市「志布志鉄道記念公園」のC58112号機まで各地に静態保存機が見られる。
動態保存機は秩父鉄道保有の363号機と、JR東日本が復元した239号機である。
239号機
現役時代は名古屋鉄道局や奈良機関区を経て30年近い間宮古機関区に所属し、山田線、八戸線と2度「SLさよなら列車」を牽いた、岩手県と縁の深い車輌。1972年に盛岡機関区で廃車された後は盛岡市の県営交通公園で保存。2012年、JR東日本が東日本大震災からの観光復興を目的に復元を決定。1年近い整備を経て2014年春に本線上に復帰。釜石線花巻駅~釜石駅間で「SL銀河」として走行している。
363号機
新庄機関区、郡山機関区など東北にて活躍していた。1972年(昭和47年)に廃車後、埼玉県北足立郡吹上町(現鴻巣市)立吹上小学校にて保存。1988年(昭和63年)から秩父鉄道秩父本線熊谷駅~三峰口駅間で「パレオエクスプレス」として走行している。JR東日本に貸し出され、JR線で走行したこともある。
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- ページ番号: 4673627
- 初版作成日: 11/07/11 17:01
- リビジョン番号: 2367811
- 最終更新日: 16/05/31 21:41
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