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キャベツの品種,作型および栽植距離が収穫時の生育の斉一性に及ぼす影響

  • ️Mon Feb 06 2006

抄録

キャベツ収穫時の生育の斉一性に及ぼす品種および作型の影響について,異なる栽植密度条件下で検討した.
1.株張りの小さい小型品種‘ダンディーボール’では個体間競合の生じる期間が短いうえ,地上部全重に占める結球重の割合が大きく,密植栽培条件下でも生育の斉一性が高かった.
2.冬まき初夏どり作型(気温上昇型の作型)では,夏まき冬どり作型(気温下降型の作型)と比較して生育初期の株張りが抑えられることで,比較的高密度栽培条件でも生育の斉一性が高く維持された.
3.以上の結果から,一斉収穫は気温上昇型の作型で導入が容易であること.また,気温下降型の作型では,株張りの小さい品種を用いるのが有効であることが明らかとなった.