岡田健史&清原果耶、堤幸彦監督作「望み」で兄妹役! 松田翔太、竜雷太らも出演
2016年に刊行された「望み」は、人気作家・雫井脩介氏が執筆時に「最も悩み苦しみ抜いた」という渾身の1作。累計発行部数は16万部超えるベストセラーとなっている。物語の中心となるのは、裕福な建築家一家の石川家。誰もが羨む理想的な家族だったが、その日常が突如一変する。無断外泊から帰らず、行方が知れない高校生の息子・規士が、殺人事件との関与を疑われた。息子は被害者か、殺人犯か――犯人であっても生きていてほしい母親・貴代美(石田)、被害者であっても規士の無実を信じたい父親・一登(堤)という家族の“望み”が交錯していく。
ドラマ「中学聖日記」でデビューし、大ブレイクを果たした岡田は、石川家に突きつけられた“究極の運命”を左右する規士役に挑むことに。元々、原作の大ファンだったようで「その作品の映画化に関われたことを心から感謝しております」と胸中を吐露。「規士を演じた僕が現時点で語れることはかなり限られていますので、皆様にはこれだけ伝えさせて頂きます。是非、劇場で観てください。愛とは、親子とは、人とは、いろんな事を考えさせられる作品です。たとえ、親子であっても子供は親の所有物ではない。人は孤独でしかない。その中で互いを愛し、愛され合うという儚さ、愛おしさを感じて頂けたら幸いです」と語っている。

清原は、兄の規士を心配しながらも、将来への不安で押しつぶされそうになる石川家の長女・雅役。役どころについて「自分がどう生きていけるか、今この状況をどう切り抜けるか。私が演じたのは本能的にそれをやってのける女の子」と説明。「とにかく積み重ねの日々で、堤監督が溢れんばかりの熱量で導いて下さるのがとても有り難かったです。共演させて頂いた堤さん、石田さん、岡田さんとは空き時間に『昨日の晩ご飯何食べた?』なんて他愛もないお話をしたりしたのですが和やかで暖かいその雰囲気が色んな意味で拠り所になっていたようにも思います。それぞれの『望み』の形と、辿り着く先を一緒に迎えて下されば幸いです」とコメントを寄せている。
堤監督とは「イニシエーション・ラブ」でタッグを組んだ松田は、事件の真相を暴くため、石川家に巧みに入り込み独自の取材を進める記者・内藤役として参加。そのほか、事件を捜査する刑事・寺沼役を加藤、貴代美の母・扶美子役を市毛、一登の取引先である建設会社の社長・高山役を竜が演じている。
ティザービジュアルは、幸せそうな石川家のポートレイトを使用したもの。注目ポイントは、笑顔でいっぱいの家族に対して、ひとりだけ暗い表情で下をうつむく規士の姿。彼は家族に何かを伝えたいのか、それとも何かを企んでいるのか――謎めいた印象だ。鮮やかに飛び散ったペンキの跡、「愛する息子は殺人犯か、被害者か。」というコピーが、予想だにしないサスペンスの幕開けを告げている。
「望み」は、10月に全国公開。
劇場公開日 2020年10月9日
上映時間 108分 (G)
評価・レビュー 3.8 (333件)