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「精子提供」のために30代女性と性行為した男性、その妻が起こした「訴訟」のゆくえ(梅原 ゆかり) | 現代ビジネス | 講談社

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  • ️Thu Jan 20 2022

精子提供の仲介サイトに登録していた川上和也さん(仮名、以下同)から、夫には内緒で、性行為によって精子提供を受け、子どもを授かった木下あゆみさん。その後、この行為が訴訟に発展します。

【前編】「30代の女性が「精子提供」のために“夫に秘密で性行為”…それが訴訟に発展した理由

妻は知らなかった

和也さんは、由美子さんとの間に3人の子がいます。由美子さんは、和也さんが精子提供サイトに登録していることは知っていました。

しかし和也さんは、精子提供サイトに登録はしているけれど、注射器内に入れたものをサイト運営者を通じて提供するのみであり、相手方とは会うことすらない、と由美子さんには説明していました。由美子さんは、和也さんが精神科医として患者の状況に寄り添うとともに、家の中では子煩悩のパパだったこともあり、和也さんの説明を全面的に信じていました。

〔PHOTO〕iStock

一方のあゆみさんは、無事、第一子を出産しましたが、その3カ月後、再び和也さんに、連絡をしました。用件は、第二子がほしいので再び精子提供をしてほしい、という依頼でした。和也さんは、あゆみさんからの連絡を喜び、再び会い、性行為を重ねるようになりました。

第一子がちょうど1歳になった頃、あゆみさんは、再び妊娠し、翌年の夏、第二子を出産しました。第二子の出産についても、登さんには、注射器で精子注入をしたと説明しました。