上里グスク | グスクへの道標
グスクへの道標
沖縄本島のグスク案内サイト
沖縄の各地に残るグスクには、魅力的なグスクがたくさんあります。晴れた日には友達誘ってグスク探訪に
出掛けてみませんか。
撮影:三の郭より一の郭を見る
上里グスク
(ウエザトグスク、イージャトグスク、イー(上)グスク)
所在地:糸満市字束里
★グスクの概要
・史跡指定:ナシ
・築城者:上里按司
・築城形式:連郭式
・標高:上里グスク約69m~70m
山城グスク約40m
・面積:?
●・南山王「温砂道」の亡命伝説を秘めて
群雄割拠の時代に南山の支城として上里按司によって築かれたと伝わります。崖上の3つの郭からなる上里グスクと
崖下の山城グスクは、近年の調査で一体化した大規模なグスクと判明しています。
朝鮮国「李朝実録」の書の中で出てくる琉球国山南王「温砂道」という名前は、方言でウフサトとも読める事から、
この上里グスクの上里按司ではないかという説もあり、又、おもろでも「聞こゑ上里」と讃えられています。このグスクの規模
や周辺のグスクが支城とすれば信憑性が帯びてきます。これも又、謎の多い南山史の一つだろうと思われます。
・中山と南山の連合軍により落城
一説では、このグスクの城主は「温砂道」で、南山王承察度をおさえ、南山に君臨しますが、2~3年後に中山王
武寧に攻められ、上里グスクに逃げ延びたといわれ、その4年後(洪武31年)に中山と南山の連合軍に攻められ落城した
と伝わります。
上里グスク一帯の空中写真
「沖縄県公文書館所蔵資料」の中の1945年12月10日に撮影された、上里グスク一帯の空中写真です。現在、「沖縄県公文書館所蔵資料」の写真が公開されています。終戦直後の沖縄が見えます。覗いて見てはいかがでしょうか、懐かしい風景や見た事がない各地の空中写真がいっぱいあります。
山城グスク
撮影:道路沿いにある山城グスクの大岩を見る
山城グスク
(ヤマシログスク、シチャ(下)グスク)
所在地:糸満市字山城(前原)
★グスクの概要
・史跡指定:ナシ
・築城者:?
・標高:山城グスク約40m
・面積:?
●山城グスクは、山城集落の南側標高約40m丘陵斜面に築かれたグスクで、シチャ(下)グスクとも
呼ばれています。この丘陵の上には上里グスク(上グスク)があり、近年の調査で上里グスクと一体化
したグスクだと判明しています。
グスク内には、大岩の上や斜面の崖沿いに石積みが残っていますが、去る大戦で被害を受け状態は悪い
と言われています。現在、グスク内はひどいヤブに覆われ視界も悪く入る事が出来ず、周囲から見る事
しか出来ません。