オカダ・カズチカ、ＥＶＩＬ下しＧ１クライマックス決勝進出…史上初の３連覇へ「あと一つ！」 - スポーツ報知

◆新日本プロレス「Ｇ１クライマックス３３」大会　▽「Ｇ１クライマックス３３」ファイナルトーナメント準決勝・時間無制限１本勝負　〇オカダ・カズチカ＝Ｂブロック１位（１８分１８秒　レインメーカー→片エビ固め）ＥＶＩＬ＝Ｃブロック２位●（１２日、東京・両国国技館、観衆６５７９人）

　全３２選手が参加しての真夏の最強決定戦「Ｇ１クライマックス３３」のファイナルトーナメント準決勝２試合が行われた。

　史上初の３連覇を狙うオカダ・カズチカは初優勝を狙う悪のユニット「ハウス・オブ・トーチャー」（ＨＯＴ）のリーダー・ＥＶＩＬと激突。終始、ダーティーな攻撃に苦しめられたが、最後はＥＶＩＬの必殺技・ＥＶＩＬ（変型大外刈り）をたたき込む掟破りの攻撃からの必殺・レインメーカーで３カウントを奪取した。

　ゴング前に背後から襲撃され、Ｔシャツでの首絞め。さらに場外にたたき落とされてのテレビケーブルでの首絞めで圧倒されたオカダ。頭部、顔面に屈辱的な蹴りを食らうと怒り爆発。強烈なエルボーを連打した。

　ＤＤＴ、さらに場外でのＤＤＴと猛反撃し、観客に「どうだ！」とアピール。高角度のドロップキックで場外に蹴り落として見せた。

　介入してきたセコンドのディック東郷を強烈なエルボーで排除したオカダだったが、ＥＶＩＬにレフェリーに叩きつけられ、審判役不在の状況にされると、さらにＨＯＴの高橋裕二郎とＳＨＯも乱入。３人がかりで東郷の急所へのチョップ攻撃を食らった。

　ＥＶＩＬのダークネスフォールズであわやの場面もあったが、マネークリップで絞め上げ、体力を奪うと、介入してきた３人を排除した上でマネークリップ。しかし、再びレフェリーを場外に叩き落とされると、東郷にスポイラーズチョーカーで絞め上げられた。

　ＨＯＴ全員をドロップキックで場外にたたき落としたものの金的攻撃からのラリアットであわやの場面もあったが、最後はバックドロップ連発から掟破りのＥＶＩＬをさく裂させると、エメラルド・フロウジョンからのレインメーカーで３カウントを奪った。

　リング上で３連覇を意味する指を３本立てたポーズを見せたオカダ。汗まみれでバックステージに現れると、ただ一言「あと一つ」とだけ言って、去って行った。（中村　健吾）