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カンロ - Wikipedia

  • ️Sun Mar 01 2020

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カンロ株式会社
KANRO Co., Ltd.

本社の入居する東京オペラシティビル

種類 株式会社
市場情報

東証スタンダード 2216
1962年9月28日上場

本社所在地 日本の旗 日本
163-1437
東京都新宿区西新宿三丁目20番2号
東京オペラシティビル 37階
設立 1950年(昭和25年)5月6日
業種 食料品
法人番号 9011201001240 ウィキデータを編集
事業内容 菓子、食品の製造および販売
代表者 村田哲也代表取締役社長
資本金 28億6424万9千円
売上高 317億7800万円 (2024/12月期)
経常利益 43億1500万円 (2024/12月期)
純利益 32億6000万円 (2024/12月期)
純資産 168億3100万円 (2024/12月期)
総資産 291億500万円 (2024/12月期)
従業員数 655人
決算期 12月31日
主要株主 三菱商事 29.72%
カンロ共栄会 7.06%
榎本武平商店 6.3%
三井住友銀行 4.6%
三井住友信託銀行 4.51%
みずほ銀行 3.69%
東京海上日動火災保険 3.38%
山口銀行 2.23&
日本トラスティ・サービス信託銀行 1.87%
井村屋グループ 1.22%
外部リンク https://www.kanro.co.jp/
特記事項:財務データは2019年12月期有価証券報告書より[1]
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カンロ株式会社KANRO Co., Ltd.)は、東京都新宿区西新宿三丁目に本社を置き、を中心とした菓子の製造を事業の中核とする、日本の食品メーカーキャッチフレーズは「ひと粒のメッセージ」。コーポレート・スローガンは「糖から未来をつくる。/Sweeten the Future」。

宮本製菓所として大正時代創業。「宮本のドロップス」や「宮本の生玉」により山口県では有数なキャンディメーカーであった。第二次世界大戦後に宮本製菓株式会社を設立。昭和35年に「カンロ飴」のヒットにより社名をカンロ株式会社に変更する。カンロ飴の隠し味は「しょうゆ」で、セロハン紙で個別包装されたキャンディとしては日本初である。

1980年代より「のど飴」「グミ」へ製品の幅を広げる。売上の大部分が飴菓子のキャンディ専業メーカーである。三菱商事の持分法適用会社で、売上高構成比96.1%を占める最大の取引先でもある[1][2]

社名は、サンスクリット語アムリタ(甘露)に由来する。甘露とは天から降る甘いであり不老不死の薬の意味もある。子供たちに親しまれるよう、カタカナ表記の「カンロ」とした。

  • 1912年大正元年)11月10日 - 創業者宮本政一山口県熊毛郡島田村(現在の光市)にて個人経営による「宮本製菓所」を創業[3]
  • 1950年昭和25年) - 株式会社に改組し、資本金100万円で「宮本製菓株式会社」を設立。
  • 1954年(昭和29年) - 山口県内で「カンロ玉」の販売を開始[4]
  • 1955年(昭和30年) - 「カンロ玉」を機械で個別包装にし「カンロ飴」として販売を開始[4][5]
  • 1957年(昭和32年) - 東京での「カンロ飴」販売を開始[4][5]
  • 1959年(昭和34年) - 長野県松本市に松本工場を新設。
  • 1960年(昭和35年) - 商号を「カンロ株式会社」に変更。
  • 1962年(昭和37年)
  • 1963年(昭和38年) - 本社を東京都中野区新井に移転。
  • 1970年(昭和45年) - 日本万国博覧会(大阪万博)菓子展示会出展。
  • 1972年(昭和47年) - 光市に子会社の光製菓株式会社を設立[注釈 1][3]
  • 1973年(昭和48年) - 三菱商事と販売総代理店契約を締結。
  • 1977年(昭和52年) - CI導入。新社章ロゴマーク(2017年まで使用)を制定。
  • 1981年(昭和56年) - 「健康のど飴」の販売を開始[4]
  • 1988年(昭和63年) - 本社を東京都新宿区に移転。
  • 1997年平成9年) - 中国汕頭市に合弁会社「甘楽四洲食品有限公司」を設立。
  • 1998年(平成10年) - 本社を東京都中野区新井二丁目10番11号に移転。
  • 2003年(平成14年) - 本社・営業所がISO 14001認証取得。
  • 2010年(平成22年) - 長野県東筑摩郡朝日村に朝日工場を新設。(2025年10月、増築工事に着工し2027年7月から稼働[6]
  • 2012年(平成24年)
    • 創業100周年。
    • アーモンドスウィーツクランチ キャンディ2012年度モンドセレクション金賞受賞。
    • 初の直営店「ヒトツブ カンロ」を東京駅にオープン。
  • 2017年(平成29年)11月14日 - CIを40年ぶりに刷新。同時にコーポレート・スローガン「糖から未来をつくる。/Sweeten the Future」が制定された[注釈 2]
  • 2018年(平成30年)
    • 2月 - 本社を新宿区西新宿三丁目の東京オペラシティに移転。
    • 7月 - 子会社のひかり製菓株式会社を吸収合併。
  • 2021年(令和3年) - 令和2年度「新・ダイバーシティ経営企業 100選」選定[7]
  • 2022年(令和4年) - 全社パーパス「Sweeten the Future 心がひとつぶ、おおきくなる。」制定[8]
本社
  • 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル37階
R&D 豊洲研究所
工場
  • ひかり工場(山口県光市小周防高尾568)
  • 松本工場(長野県松本市笹賀6002-4)
  • 朝日工場(長野県東筑摩郡朝日村大字古見字柳久保2216-1)
支店・営業所
  • カンロ飴 - 砂糖水飴醤油を配合した飴。
  • 健康梅のど飴
  • 金のミルクキャンディ
  • ピュレグミ
  • ノンシュガー珈琲茶館
  • もりもり山のくだもの飴
  • ノンシュガー果実のど飴
  • ノンシュガースーパーメントールのど飴
  • ボイスケアのど飴
  • ナッツボン - ピーナッツのクラッシュを加えたキャンディ
  • メゾン・ド・コンフィズリー
  • カンデミーナグミ
  • まるごとおいしい干し梅
  • 海苔と紀州梅のはさみ焼き
  • プチポリ納豆
  • 健康のど飴たたかうプラズマ乳酸菌iMUSE[9]

昭和50年代に、全国各地で「カンロお口の童話えいが会」を開催し多くの子供達から好評を得ていた。スーパーマーケットなどでカンロ製品の購入者に入場券を配布し、当時流行していたアニメ作品などを上映していた。

  1. ^ その後商号を「ひかり製菓株式会社」に変更された。
  2. ^ 海外進出を見据え英語でも制定された。新ロゴの商品はパッケージの下部に英語表記がされているほか、裏面にQRコードが印刷されている
  3. ^ カルピスキャンディは、その後アサヒグループHDの食品事業子会社アサヒフードアンドヘルスケアから販売された。2016年1月1日からはアサヒグループ食品に移行し、アサヒフードアンドヘルスケアは子会社として製造続けたが、翌年2017年1月1日にアサヒグループ食品に吸収合併された。
  1. ^ a b 第70期有価証券報告書” (pdf). カンロ株式会社 (2020-02-30). 2020年10月30日閲覧。
  2. ^ フィスコ企業調査レポート
  3. ^ a b カンロ株式会社「沿革」”. カンロ株式会社. 2018年10月1日閲覧。
  4. ^ a b c d 「ニッポン・ロングセラー考」Vol.117 「カンロ飴」”. NTTコムウェア株式会社. 2018年10月1日閲覧。
  5. ^ a b J-Net21 「カンロ飴」-日本人に馴染みのある味に”. 独立行政法人中小企業基盤整備機構. 2018年10月1日閲覧。
  6. ^ カンロ、長野・朝日村の工場増築 130億円投じグミ強化”. 日本経済新聞 (2025年2月7日). 2025年2月7日閲覧。
  7. ^ ダイバーシティ推進の先進的な取り組みを評価カンロ 令和2年度「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選定
  8. ^ 自社の歩みを再結晶化し、未来への羅針盤となるパーパスを策定 〜カンロ株式会社の取り組み〜 | Ideal Leaders株式会社”. ideal-leaders.co.jp. アイディール・リーダーズ株式会社. 2025年2月7日閲覧。
  9. ^ 健康のど飴たたかうプラズマ乳酸菌iMUSE
  10. ^ Story ~長寿企業の知恵~ #004 FRESH!(フレッシュ)”. サイバーエージェント. 2017年5月21日閲覧。
  11. ^ 2020年10月29日放送 万能調味料から特保まで 小さな一粒から無限のビジネス展開(テレビ東京カンブリア宮殿公式ページ)2020年11月6日閲覧
  12. ^ 合言葉は・・・"もう捨てない!"(2022年5月6日放送・第1013回)(2022年5月18日閲覧)