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サトノラーゼン - Wikipedia

サトノラーゼン

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サトノラーゼン

第76回菊花賞パドック
2015年10月25日

欧字表記 Satono Rasen
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2012年3月13日
抹消日 2017年12月13日(JRA)
ディープインパクト
トゥーピー
母の父 Intikhab
生国 日本の旗 日本北海道安平町
生産者 ノーザンファーム
馬主 (株)サトミホースカンパニー
→A Lees, R Lees Et Al
調教師 池江泰寿栗東
→クリス・ウォーラー(豪州)
競走成績
生涯成績 37戦3勝
中央:21戦3勝
海外:16戦0勝
獲得賞金 日本:2億6930万1000円

勝ち鞍

GII 京都新聞杯 2015年
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サトノラーゼン(英:Satono Rasen)[1]は、日本オーストラリアで活躍した競走馬サラブレッド)である。主な勝ち鞍は2015年京都新聞杯(GII)。

2014年7月27日札幌競馬場の2歳新馬戦(芝1800m)でデビュー。1番人気に推されたが3着に敗れる。2戦目、3戦目は同条件の未勝利戦を使われ2戦連続2着と惜敗。4戦目、中京競馬場の未勝利戦は0.3秒差の3着に敗れた。

年明け初戦、3歳未勝利を好位から抜け出し後の重賞勝ち馬であるレーヴミストラルウェスタールンドアレスバローズなどを相手に初勝利を挙げる。昇級初戦、3歳500万下はキタサンブラックに3馬身差をつけられたが2着に入る。次走、ゆきやなぎ賞はアルバートドッククリプトグラムに続く3着、4月のはなみずき賞を4番手から抜け出して後続に2馬身差をつけて勝利、2勝目を挙げる。初の重賞挑戦となった京都新聞杯は5番手から直線で抜け出すとポルトドートウィユの追い込みを半馬身ねじ伏せ重賞初制覇、東京優駿出走への賞金を加算した[2]。迎えた東京優駿は中団につけると直線でドゥラメンテとともに脚を伸ばしドゥラメンテには1馬身3/4差で敗れはしたものの、同馬主のサトノクラウンにハナ差制し2着、GIで連対を果たした。その後は休養に入り、9月のセントライト記念で復帰、1番人気に推されるが、7着に敗れデビュー11戦目にして初めて掲示板を外した。クラシック三冠目、菊花賞は中団やや後ろから追い込んだが5着が精一杯だった。

3か月ぶりの出走となった4歳初戦、アメリカジョッキークラブカップは10着、3か月半空いた次走、新潟大賞典は13着と2戦連続惨敗に終わる。小倉記念も上位には入れず7着に敗れた。その後アイルランドトロフィーで4着と持ち直すと初のマイル戦となったリゲルステークスで上がり最速の脚で追い込み2着を確保した。

5歳初戦、引き続きマイル戦を選択した洛陽ステークスは1番人気となるが、後方からまったく伸びずブービーの10着と大敗。4か月の休み明けとなった米子ステークスブラックムーンに差し切られたが2着と好走する。次走、小倉日経オープンは3着、ポートアイランドステークスは8着とそれぞれ敗れる。その後、12月13日付けで競走馬登録を抹消[3]オーストラリアへ移籍することになった[4]

オーストラリア移籍後はA Lees, R Lees Et Alが馬主となり、クリス・ウォーラー厩舎の管理馬となる。馬名は変更されず、「Satono Rasen」で登録された。

移籍初戦となった2018年4月21日のオールエイジドステークスは9着に敗れる。その後重賞に挑戦するものの惨敗を繰り返していたが、移籍8戦目となった12月のサマーカップで2着と連対を果たした。その後は2019年に1走、2020年に3走したもののいずれも勝利とはならず2020年6月27日のプレミアズカップを最後に引退した。

日本時代のものを掲載。以下の内容は、JBISサーチ[5]およびnetkeiba.com[6]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2014.7.27 札幌 2歳新馬 芝1800m(良) 13 8 12 3.2(1人) 3着 1:54.4(35.5) 0.3 福永祐一 54 ジャズファンク 438
8.17 札幌 2歳未勝利 芝1800m(良) 14 4 6 12.0(5人) 2着 1:51.4(35.4) 0.2 三浦皇成 54 トーセンバジル 438
9.6 札幌 2歳未勝利 芝1800m(良) 14 4 5 1.8(1人) 2着 1:51.3(35.7) 0.2 北村宏司 54 マイネルポルトゥス 436
12.20 中京 2歳未勝利 芝2000m(稍) 18 6 11 3.5(1人) 3着 2:04.8(36.3) 0.3 川田将雅 55 スピリッツミノル 462
2015.1.5 京都 3歳未勝利 芝2000m(良) 16 2 4 4.5(2人) 1着 2:01.1(34.2) -0.1 川田将雅 56 レーヴミストラル 460
2.22 東京 3歳500万下 芝2000m(良) 14 4 6 13.8(6人) 2着 2:01.9(34.6) 0.5 福永祐一 56 キタサンブラック 452
3.14 阪神 ゆきやなぎ賞 500万下 芝2400m(稍) 8 6 6 3.3(2人) 3着 2:31.4(35.8) 0.3 和田竜二 56 アルバートドック 452
4.18 阪神 はなみずき賞 500万下 芝2000m(良) 15 3 5 4.9(3人) 1着 2:02.1(34.5) -0.3 川田将雅 56 (オメガゴールドレイ) 450
5.9 京都 京都新聞杯 GII 芝2200m(良) 16 2 4 4.6(2人) 1着 2:11.3(34.5) -0.1 川田将雅 56 (ポルトドートウィユ) 454
5.31 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 1 1 18.7(5人) 2着 2:23.5(34.2) 0.3 岩田康誠 57 ドゥラメンテ 454
9.21 中山 セントライト記念 GII 芝2200m(良) 15 4 6 2.9(1人) 7着 2:14.1(34.5) 0.3 岩田康誠 56 キタサンブラック 462
10.25 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 1 2 5.9(3人) 5着 3:04.4(35.3) 0.5 岩田康誠 57 キタサンブラック 460
2016.1.24 中山 AJCC GII 芝2200m(良) 16 3 6 4.4(1人) 10着 2:13.0(36.2) 1.0 F.ベリー 56 ディサイファ 466
5.8 新潟 新潟大賞典 GIII 芝2000m(良) 16 3 5 7.3(4人) 13着 1:59.1(35.6) 1.3 石川裕紀人 57 パッションダンス 460
8.7 小倉 小倉記念 GIII 芝2000m(良) 12 1 1 4.4(2人) 7着 2:00.6(36.1) 0.6 岩田康誠 57 クランモンタナ 460
10.16 東京 アイルランドT OP 芝2000m(良) 14 4 6 6.1(3人) 4着 2:00.6(35.1) 1.1 柴田善臣 57 ハギノハイブリッド 456
12.17 阪神 リゲルS OP 芝1600m(良) 17 5 9 6.1(4人) 2着 1:34.9(34.4) 0.1 V.シュミノー 57 マイネルアウラート 454
2017.2.11 京都 洛陽S OP 芝1600m(重) 11 4 4 3.5(1人) 10着 1:36.8(35.4) 1.1 武豊 57 ダッシングブレイズ 456
6.18 阪神 米子S OP 芝1600m(良) 10 2 2 6.2(4人) 2着 1:32.0(32.9) 0.1 川田将雅 57 ブラックムーン 446
8.27 小倉 小倉日経OP OP 芝1800m(良) 12 2 2 2.4(1人) 3着 1:46.6(34.8) 0.5 浜中俊 57 ダノンメジャー 456
10.1 阪神 ポートアイランドS OP 芝1600m(良) 13 7 10 3.3(1人) 8着 1:33.6(34.1) 0.6 秋山真一郎 57 ムーンクレスト 458
サトノラーゼン血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]


ディープインパクト
2002 鹿毛

父の父

*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower

父の母

*ウインドインハーヘア
1991 鹿毛
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere


*トゥーピー
Toupie
2002 栗毛
Intikhab
1994 鹿毛
Red Ransom Roberto
*アラビアII
Crafty Example Crafty Prospector
Zienelle

母の母

Turpitude
1997 芦毛
Caerleon Nijinsky
Foreseer
Canaletto Iron Duke
Charming Doll
母系(F-No.) (FN:13-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason 4×5、Northern Dancer 5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [7]
  2. ^ [8]
  3. ^ [7]
  4. ^ [7]
  1. ^ Satono Rasen(JPN)”. JBISサーチ. 2021年11月6日閲覧。
  2. ^ ラーゼン「出走請負人」川田で決めた/京都新聞杯|極ウマ・プレミアム」『日刊スポーツ』。2021年11月6日閲覧。
  3. ^ “サトノラーゼンが競走馬登録を抹消、オーストラリアへ移籍”. ラジオNIKKEI 2021年11月6日閲覧。
  4. ^ 一昨年のダービー2着馬サトノラーゼンが豪州に移籍」『サンケイスポーツ』2017年12月13日。2021年11月6日閲覧。
  5. ^ サトノラーゼン 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年11月7日閲覧。
  6. ^ サトノラーゼンの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年11月7日閲覧。
  7. ^ a b c 血統情報:5代血統表|Satono Rasen(JPN)”. JBISサーチ. 2021年11月7日閲覧。
  8. ^ サトノラーゼン - Satono Rasen - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 2021年11月10日閲覧。