年明け初戦のフェアリーステークスでプリモシーンの2着に入り、賞金加算に成功。次戦からは岩田康誠に乗り替わり、チューリップ賞7着、桜花賞8着という成績だった。しかし、この頃はまだ体質が弱く、調教でも十分に負荷を掛けられない状態であった。秋はローズステークス13着を経て秋華賞への出走を予定していたが、左後肢跛行のためレース前日に出走取消となった^[3]。

古馬になると体に芯が入り、デビュー時430キロ台だった馬体重は470キロ台まで増加^[3]。5月のパールステークスを快勝してオープン昇格を果たすと、昇級初戦のマーメイドステークスで3着に入る。続くクイーンステークスではメンバー中最速の上がり3F33秒4の末脚で追い込み、勝ち馬ミッキーチャームにタイム差無しの2着に入った^[4]。

秋初戦の府中牝馬ステークスでは後方2番手から直線一気の差し切り勝ちを決め、通算10度目の重賞挑戦で待望のタイトルを手にした。騎乗した岩田康誠は「本当に力をつけているし、距離は延びても大丈夫。GIでもいいパフォーマンスを見せられると思います」とコメントした^[5]。その後は天皇賞（秋）にも登録されたが、回復が遅れたためエリザベス女王杯へ向かった^[6]。

エリザベス女王杯では4番人気に支持され、中団やや前を追走したが、直線で前走のような末脚を発揮できず、7着に敗れた^[7]。

その後は有馬記念に出走したが、勝ち馬リスグラシューから4.8秒離された15着に大敗した。

シーズン初戦の阪神牝馬ステークスでは2着と好走するも、続くヴィクトリアマイルは15着と大敗。休養を挟み8月2日のクイーンステークスで3着の後、天皇賞（秋）へ向かったが9着に終わった。ラストランとなったマイルチャンピオンシップでは中団の内ラチ沿いを追走、直線では最内を突いて13番人気ながら4着と好走した。

12月2日付で競走馬登録を抹消、引退後は生まれ故郷のノースヒルズで繁殖牝馬となる^[2]。

以下の内容は、netkeiba.comの情報^[4]に基づく。

競走日	競馬場	競走名	格	距離（馬場）	頭数	枠番	馬番	オッズ（人気）	着順	タイム（上り3F）	着差	騎手	斤量 [kg]	1着馬（2着馬）	馬体重 [kg]
2017.6.10	阪神	2歳新馬		芝1400m（良）	12	6	8	7.1（3人）	2着	1:22.4（34.9）	0.3	太宰啓介	54	アマルフィコースト	438
7.23	中京	2歳未勝利		芝1600m（良）	12	8	11	2.2（1人）	1着	1:35.5（35.8）	-0.4	太宰啓介	54	（シャルルマーニュ）	438
10.28	東京	アルテミスS	GIII	芝1600m（良）	15	5	9	30.4（9人）	5着	1:35.3（35.0）	0.4	太宰啓介	54	ラッキーライラック	442
11.26	京都	白菊賞	500万下	芝1600m（良）	12	3	3	10.0（6人）	2着	1:36.5（34.8）	0.2	太宰啓介	54	リリーノーブル	444
2018.1.7	中山	フェアリーS	GIII	芝1600m（良）	16	5	10	11.5（6人）	2着	1:34.8（34.6）	0.2	太宰啓介	54	プリモシーン	436
3.3	阪神	チューリップ賞	GII	芝1600m（良）	10	3	3	19.4（6人）	7着	1:34.4（33.4）	1.0	岩田康誠	54	ラッキーライラック	442
4.8	阪神	桜花賞	GI	芝1600m（良）	17	3	6	193.4（15人）	8着	1:33.8（34.4）	0.7	岩田康誠	55	アーモンドアイ	436
9.16	阪神	ローズS	GII	芝1800m（良）	15	2	3	87.2（12人）	13着	1:47.2（34.4）	1.5	太宰啓介	54	カンタービレ	454
10.14	京都	秋華賞	GI	芝2000m（良）	17	2	3		取消			岩田康誠	55	アーモンドアイ	計不
12.2	阪神	逆瀬川S	1600万下	芝1800m（良）	10	5	5	6.1（3人）	4着	1:46.2（33.9）	0.4	酒井学	53	カフェブリッツ	446
2019.1.26	中京	愛知杯	GIII	芝2000m（良）	14	5	7	40.6（9人）	10着	2:00.9（34.4）	0.9	鮫島克駿	51	ワンブレスアウェイ	458
2.10	小倉	関門橋S	1600万下	芝1800m（良）	15	8	15	18.4（9人）	4着	1:50.0（35.3）	0.1	川島信二	54	アウトライアーズ	460
5.4	京都	パールS	1600万下	芝1800m（良）	12	8	12	25.0（7人）	1着	1:45.3（33.8）	-0.3	岩田康誠	55	（クィーンズベスト）	464
6.9	阪神	マーメイドS	GIII	芝2000m（良）	16	8	15	10.6（5人）	3着	2:00.4（35.2）	0.1	岩田康誠	53	サラス	470
7.28	札幌	クイーンS	GIII	芝1800m（良）	14	4	6	8.8（5人）	2着	1:47.0（33.4）	0.0	岩田康誠	55	ミッキーチャーム	464
10.14	東京	府中牝馬S	GII	芝1800m（稍）	15	4	8	6.8（4人）	1着	1:44.5（33.2）	-0.2	岩田康誠	54	（フロンテアクイーン）	472
11.10	京都	エリザベス女王杯	GI	芝2200m（良）	18	8	16	7.7（4人）	7着	2:14.7（33.6）	0.6	岩田康誠	56	ラッキーライラック	486
12.22	中山	有馬記念	GI	芝2500m（良）	16	1	1	104.6（11人）	15着	2:35.3（39.8）	4.8	岩田康誠	55	リスグラシュー	474
2020.4.11	阪神	阪神牝馬S	GII	芝1600m（良）	16	8	15	14.0（6人）	2着	1:33.1（33.4）	0.2	岩田康誠	55	サウンドキアラ	490
5.17	東京	ヴィクトリアM	GI	芝1600m（良）	16	7	14	21.0（7人）	15着	1:32.8（34.5）	2.2	石橋脩	55	アーモンドアイ	482
8.2	札幌	クイーンS	GIII	芝1800m（良）	14	2	2	3.3（1人）	3着	1:46.0（34.7）	0.1	岩田康誠	56	レッドアネモス	474
11.1	東京	天皇賞（秋）	GI	芝2000m（良）	12	7	10	42.3（8人）	9着	1:59.2（33.7）	1.4	岩田康誠	56	アーモンドアイ	488
11.22	阪神	マイルCS	GI	芝1600m（良）	17	6	11	187.8（13人）	4着	1:32.4（33.3）	0.4	岩田康誠	55	グランアレグリア	490

2020年12月に現役を引退すると、年末に渡米して初年度はアメリカンファラオを交配された^[8]。

	馬名	誕生年	毛色	父	性	厩舎	馬主	戦績
初仔	ラージギャラリー	2022年	鹿毛	アメリカンファラオ	牝	栗東・高橋亮	前田葉子	2戦0勝（現役）

2024年9月27日現在

スカーレットカラーの血統	（血統表の出典）^{[§ 1]}
父系	サンデーサイレンス系	^{[§ 2]}
父ヴィクトワールピサ 2007 黒鹿毛	父の父ネオユニヴァース 2000 鹿毛	*サンデーサイレンス	Halo
Wishing Well
*ポインテッドパス	Kris
Silken Way
父の母 *ホワイトウォーターアフェア Whitewater Affair 1993 栗毛	Machiavellian	Mr. Prospector
Coup de Folie
Much Too Risky	Bustino
Short Rations
母ヴェントス 2010 鹿毛	母の父 *ウォーエンブレム 1999 青鹿毛	Our Emblem	Mr. Prospector
Personal Ensign
Desert Trial	Lord At War
Sweetest Roman
母の母 *ブラッシングブライド Blushing Bride 1998 鹿毛	Distant Relative	Habitat
Royal Sister
Dime Bag	High Line
Blue Guitar
母系(F-No.)	9号族(FN:9-e)	^{[§ 3]}
5代内の近親交配	Mr. Prospector4×4＝12.50%、Halo4×5＝9.38%	^{[§ 4]}
出典	^ ^[9] ^ ^[10] ^ ^[9] ^ ^[9]^[10]

母ヴェントスは中央で1勝^[10]。

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o “スカーレットカラー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月19日閲覧。
^ ^a ^b "スカーレットカラーが競走馬登録抹消". 日本中央競馬会. 2 December 2020. 2020年12月2日閲覧。
^ ^a ^b ^c “2019年10月14日アイルランドＴ府中牝馬Ｓ　Ｇ２”. 競走馬のふるさと案内所. 2019年11月19日閲覧。
^ ^a ^b ^c スカーレットカラー | 競走馬データ.netkeiba.com. 2019年11月19日閲覧
^ “【府中牝馬S】スカーレットカラー重賞初V 後方2番手から魅せた最速末脚”. デイリースポーツ (2019年10月15日). 2019年11月19日閲覧。
^ “スカーレットカラー　天皇賞・秋を見送り、エ女王杯に向かう”. スポーツニッポン (2019年10月19日). 2019年11月19日閲覧。
^ “【エ女王杯】スカーレットカラー豪脚不発の７着　岩田康「いい感じで運べたが…」”. サンケイスポーツ (2019年11月10日). 2019年11月19日閲覧。
^ “迷い続けたスカーレットカラー最後に魅せた意地の４着 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年11月16日閲覧。
^ ^a ^b ^c “スカーレットカラー血統情報：5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月19日閲覧。
^ ^a ^b ^c “スカーレットカラーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年11月19日閲覧。

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