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ドゥー県 - Wikipedia

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ドゥー県
Doubs
Doubs章

ドゥー県章

位置

Doubsの位置

概要
県番号 25
地域圏 ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ
県庁所在地 ブザンソン
郡庁所在地 モンベリアル
ポンタルリエ
3
小郡 35
コミューン 594
県議会議長 クリスティーヌ・ブカン
フランス社会党
統計
人口

国内51位

  (2011年)
529,103人
人口密度 101人/km2
面積¹ 5,234 km2
¹ 「French Land Register data」(1平方キロ以上の湖沼、エスチュアリー、氷河などの水面積除く。
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ドゥー県(ドゥーけん、Doubs)は、フランスブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏の県である。ドゥー川に由来する。

ドゥー県の地図

ジュラ県オート=ソーヌ県テリトワール・ド・ベルフォールスイスヴォー州ヌーシャテル州ジュラ州と接する。標高の平均的な石灰岩質のジュラ山脈の中にあり、県最高地点はモン=ドールの1463mである。県は自然区分として、3つに分類される。水によってつくられた荒涼とした西部のソーヌ川平野、中央部の石灰岩質の台地、東部の山地帯は高地だが標高はそれほど高くない。

氷河と川に切り開かれた湖が点在する(湖の総面積は718ヘクタール)。

ドゥー県の動物は比較的豊富で、オオヤマネコの数が増えてきている。他にウシのモンベリアール種、ウマのコントワ種、ライチョウシャモアハヤブサオコジョが見られる。県内の草花ではゲンチアナがよく見られる。

海から遠く離れているドゥー県はその影響を受けておらず、大陸性気候である。冬には雪と霜があり、夏は旱魃や猛暑が頻発する嵐で中断する。

ドゥー県はフランス有数の寒い県であるが、標高のわりに温暖である。年間の気温の振幅は約70℃ある。

ガリア人の一部族、セクアニ族(en)が暮らしていたが、その後ローマ帝国に5世紀まで支配され、ウェソンティオ(Vesontio、現在のブザンソン)に首都が置かれていた。フランシュ=コンテには非常に早くキリスト教が伝えられていた。212年に殉教したとされる聖フェレオルと聖フェルジューの兄弟が、ブザンソンに教会を建てた。

ブルグント族に征服された後、この地はアルル王国に併合され、封建時代が始まった。10世紀にブルゴーニュ伯領が成立すると、フランス王国神聖ローマ帝国の係争地となった。女伯ジャンヌ2世がフランス王フィリップ5世と結婚すると、伯領はフランスに属した。そのために、ブルゴーニュ伯領と歴史を共有するブルゴーニュ公国は、独立を維持していた。

シャルル豪胆公の一人娘マリーが、マクシミリアン(のちの神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世)と結婚した。1477年、ルイ11世の侵攻にもかかわらず、フランシュ=コンテ全体がハプスブルク家領となった。16世紀と17世紀にプロテスタントが、強固なカトリックの牙城であるフランシュ=コンテへ入ってきた。三十年戦争では、ザクセン=ヴァイマル軍とスウェーデン軍の侵攻で荒廃した。1678年、ナイメーヘンの和約スペイン支配から脱し、フランシュ=コンテはフランスへ復帰した。高度な自治を与えられ、経済的な繁栄を享受した。

ドゥー県が誕生したのは、フランス革命後の1790年3月4日である。1793年には独立国家マンドゥール共和国に併合され、その後モンベリアール公国が併合された。

第二次世界大戦中、ロモン(fr)のマキレジスタンス運動を繰り広げた。

ドゥー県はブザンソン郡、モンベリアール郡、ポンタルリエ郡で構成され、594のコミューンがある。

1968年 1975年 1982年 1990年 1999年 2006年 2010年
426 363 471 082 477 163 484 770 499 062 516 823 527 770

出典:SPLAF[1]、2006年以降INSE[2][3]

コミューン 人口
2010
変遷
2010/1999
ブザンソン 116,914[B 1]   -0,7 %
モンベリアル 25,875[B 2] 減少  -6,1 %
ポンタルリエ 18,456[B 3]   0,5 %
オダンクール 14,825[B 4] 減少  -4,6 %
ヴァランティニェ 11,388[B 5] 減少  -8,8 %
モルトー 6,700[B 6] 増加  5,1 %
ベトンクール 5,971[B 7] 減少  -12,8 %
セロンクール 5,922[B 8] 増加  3 %
ボーム・レ・ダーム 5,315[B 9]   -1,3 %
グラン・シャルモン 5,194[B 10]   1,8 %
ヴァルダオン 5,088[B 11] 増加  26,3 %
出典 : Insee[4]

ベルフォール=モンベリアールの都市圏は主に自動車産業やTGVに依存した、地域の経済の中心である。ブザンソンは機械産業の中心である。

  • ジュー城

    ジュー城

  • アル=ケ=スナンの王立製塩所

  • サン=ポワン湖

    サン=ポワン湖

  • ブザンソン旧市街

    ブザンソン旧市街

  • 2007年1月1日時点のINSEEが公表した人口
  1. ^ "Besançon".
  2. ^ "Montbéliard".
  3. ^ "Pontarlier".
  4. ^ "Audincourt".
  5. ^ "Valentigney".
  6. ^ "Morteau".
  7. ^ "Bethoncourt".
  8. ^ "Seloncourt".
  9. ^ "Baume-les-Dames".
  10. ^ "Mandeure".
  11. ^ "Mandeure".

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その他
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関連項目
  • 括弧内の数字はINSEE番号。