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ヒガシウィルウィン - Wikipedia

  • ️Mon Jan 18 2016

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ヒガシウィルウィン

第38回浦和記念パドック
(2017年11月23日)

欧字表記 Higashi Will Win
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2014年3月30日(11歳)
死没 (存命)
抹消日 2022年10月9日[1]
サウスヴィグラス
プリモタイム
母の父 ブライアンズタイム
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町
生産者 グランド牧場
馬主 (株)MMC
調教師 角川秀樹(北海道
佐藤賢二船橋
→角川秀樹(北海道)
→米谷康秀(船橋)
菅原勲水沢
→大宮和也(大井
→菅原勲(水沢)
競走成績
タイトル NARグランプリ年度代表馬(2017年)
NARグランプリ3歳最優秀牡馬(2017年)
生涯成績 44戦15勝
獲得賞金 2億2933万5000円

勝ち鞍

JpnI ジャパンダートダービー 2017年
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ヒガシウィルウィンは、日本の競走馬。2017年のジャパンダートダービー勝ち馬である。NARグランプリ2017の年度代表馬・3歳最優秀牡馬

2015年のサマーセール(1歳)に上場され、442万8000円で(株)MMCに落札された[2]

2016年5月12日のフレッシュチャレンジでデビュー。3戦目のアタックチャレンジで勝ちあがると7戦目のサンライズカップで重賞初制覇。その後交流重賞に挑戦し、北海道2歳優駿ではエピカリスから2.4秒離された2着、全日本2歳優駿では4着となった。このレースの後、船橋の佐藤賢二厩舎へ移籍。

3歳シーズン初戦は1月のニューイヤーカップ。後方から徐々に進出すると直線でブラウンレガートをゴール前でアタマ差で差し切り南関東重賞初制覇を果たす[3]。続く京浜盃では先団追走から直線で脚を伸ばすと一旦抜け出したピンクドッグウッドに1馬身1/4差をつけ重賞2連勝となる[4]。5月の羽田盃は2番手追走も逃げるキャプテンキングを捉えきれず2着に敗れる[5]。6月の東京ダービーは好位から直線で抜け出すとキャプテンキングに6馬身差をつけ圧勝した[6]。7月12日のジャパンダートダービーは先団の後ろでレースを進めると最後の直線では一旦先頭に立ったサンライズソアをゴール前で捉え、クビ差でJpnI初制覇を果たすとともに、地方馬としては7年ぶりの同競走制覇となった[7]

秋は浦和記念から始動。道中は逃げ馬の外2番手から。向正面中間あたりで勝ち馬マイネルバサラが一気に仕掛けて先頭に。さらにそれを追いかけてきたオールブラッシュナムラアラシにもかわされ一時はそのまま沈んで行くかと思われたが、勝ち馬には離されたものの2頭を差し返して2着に入った[8]。続く東京大賞典ではJRAの先行馬を見る位置で6番手から進めるも、3〜4コーナーから伸びず8着に終わった[9]

ジャパンダートダービー優勝が評価され、2017年のNARグランプリ3歳最優秀牡馬NAR年度代表馬に選出された[10]

かしわ記念から始動するも7着に敗退。その後は条件を問わず常に掲示板内を外さないものの勝ち切るには至らずというレースが続き、この年の勝ち鞍は59キロのトップハンデを背負って挑んだサンタアニタトロフィーの1勝に終わった。

夏に慣れ親しんだ道営・角川厩舎に再転入し、転入初戦で久しぶりの勝利。だが、結局この年も大敗こそないがこの1勝に留まり、門別のシーズンオフとともに船橋に戻る。この時米谷康秀厩舎に転厩した。

4月のブリリアントカップを除外となったのち、岩手・菅原勲厩舎に移籍した。移籍後初戦となったすずらん賞でおよそ1年ぶりの勝利[11]。さらに青藍賞絆カップと重賞を2勝した[12][13]。年末の桐花賞は2着に敗れた。

4月の赤松杯で人気を裏切り5着に敗れるもシアンモア記念を勝利、みちのく大賞典はハナ差で惜しくも2着に終わったが、青藍賞を連覇、続くトウケイニセイ記念も人気に応えた。そのあとは暮れの桐花賞へ向かったが、雪の影響でレースが中止となった。

大井競馬場の大宮和也厩舎に移籍し、2月の金盃にも登録された[14]が、結局南関東での出走はなく、水沢の菅原勲厩舎に戻った。ここでも出走はなく、10月9日付で競走馬登録を抹消[1]、10月11日に現役引退が発表された。引退後は北海道浦河町イーストスタッドで種牡馬入りする[15]

以下の内容は、netkeiba.comの情報[16]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2016.5.12 門別 フレッシュチャレンジ J認 ダ1000m(不) 10 8 10 3.6(1人) 2着 1:01.0(36.6) 0.9 阿部龍 54 キタアルプス 430
5.25 門別 アタックチャレンジ J認 ダ1200m(良) 10 5 5 3.0(2人) 2着 1:14.9(38.4) 0.0 阿部龍 54 ランニングマン 430
6.9 門別 アタックチャレンジ J認 ダ1200m(不) 11 7 9 1.4(1人) 1着 1:13.3(37.4) -1.6 阿部龍 54 (ルックフォワード) 432
6.30 門別 栄冠賞 H2 ダ1200m(良) 13 1 1 6.4(3人) 2着 1:15.0(39.3) 0.1 松井伸也 54 バンドオンザラン 434
8.4 門別 ブリーダーズGJC H1 ダ1600m(良) 9 8 9 5.7(3人) 2着 1:43.8(39.9) 0.1 松井伸也 54 ストーンリバー 444
8.25 門別 ウィナーズチャレンジ OP(J認) ダ1700m(稍) 7 2 2 1.9(1人) 1着 1:49.1(39.0) -0.5 宮崎光行 54 (ソッサスブレイ) 444
10.6 門別 サンライズC H2 ダ1700m(不) 12 2 2 1.9(1人) 1着 1:49.1(38.6) -0.0 宮崎光行 55 (スウィフトハート) 448
11.1 門別 北海道2歳優駿 JpnIII ダ1800m(稍) 13 3 3 18.2(4人) 2着 1:57.0(41.2) 2.4 宮崎光行 55 エピカリス 454
12.14 川崎 全日本2歳優駿 JpnI ダ1600m(不) 14 5 7 20.2(8人) 4着 1:44.6(41.6) 1.8 宮崎光行 55 リエノテソーロ 452
2017.1.18 浦和 ニューイヤーC SIII ダ1600m(稍) 11 7 9 2.6(1人) 1着 1:42.3(38.0) -0.0 森泰斗 56 (ブラウンレガート) 451
3.22 大井 京浜盃 SII ダ1700m(重) 13 7 12 4.2(3人) 1着 1:48.5(38.2) -0.2 森泰斗 56 ピンクドッグウッド 453
5.10 大井 羽田盃 SI ダ1800m(良) 14 3 3 2.8(2人) 2着 1:54.5(38.1) 0.1 森泰斗 56 キャプテンキング 455
6.7 大井 東京ダービー SI ダ2000m(重) 15 7 13 3.7(2人) 1着 2:06.9(38.0) -1.3 森泰斗 56 (キャプテンキング) 454
7.12 大井 ジャパンDダービー JpnI ダ2000m(良) 14 3 4 10.2(5人) 1着 2:05.8(38.2) -0.0 本田正重 56 サンライズソア 459
11.23 浦和 浦和記念 JpnII ダ2000m(不) 11 4 4 3.2(2人) 2着 2:09.3(39.5) 1.1 森泰斗 56 マイネルバサラ 472
12.29 大井 東京大賞典 GI ダ2000m(良) 16 4 8 17.6(7人) 8着 2:06.0(37.9) 1.8 森泰斗 55 コパノリッキー 469
2018.5.2 船橋 かしわ記念 JpnI ダ1600m(良) 12 5 5 30.5(7人) 7着 1:40.6(38.5) 1.4 森泰斗 57 ゴールドドリーム 470
5.23 大井 大井記念 SI ダ2000m(良) 12 8 12 2.8(2人) 3着 2:07.1(39.6) 0.9 森泰斗 57 リッカルド 468
6.27 大井 帝王賞 JpnI ダ2000m(良) 15 5 8 68.8(9人) 5着 2:05.2(38.5) 1.0 森泰斗 57 ゴールドドリーム 468
8.1 大井 サンタアニタT SIII ダ1600m(良) 13 8 13 2.2(1人) 1着 1:40.9(38.0) -0.4 森泰斗 59 (バルダッサーレ) 467
10.3 船橋 日本テレビ盃 JpnII ダ1800m(稍) 12 6 8 17.8(5人) 5着 1:53.6(37.3) 1.1 森泰斗 57 ケイティブレイブ 471
10.31 大井 マイルグランプリ SII ダ1600m(良) 16 4 7 2.3(1人) 2着 1:40.4(39.0) 0.1 森泰斗 57 クリスタルシルバー 473
12.5 大井 勝島王冠 SII ダ1800m(良) 15 7 13 2.4(1人) 2着 1:54.3(38.8) 0.6 森泰斗 57 モジアナフレイバー 473
2019.3.14 船橋 柏の葉OP OP ダ1600m(稍) 14 5 7 2.2(2人) 2着 1:41.1(38.9) 0.1 森泰斗 57 ベンテンコゾウ 473
4.9 大井 ブリリアントC SIII ダ1800m(良) 16 4 8 3.9(2人) 4着 1:54.7(38.1) 0.8 森泰斗 58 キャプテンキング 472
5.22 大井 大井記念 SI ダ2000m(重) 16 3 6 9.8(5人) 6着 2:07.4(39.7) 2.4 本田正重 57 モジアナフレイバー 472
7.4 門別 NOSAIみなみ特別 A1下 ダ1800m(不) 9 8 8 1.2(1人) 1着 1:54.1(38.9) -0.1 桑村真明 57 (アトス) 466
8.1 門別 競馬ほのぼの観戦ツアー特別 A1下 ダ1800m(良) 8 7 7 1.2(1人) 2着 1:55.3(39.9) 0.0 桑村真明 58 ストーンリバー 464
9.12 門別 旭岳賞 H2 ダ2000m(稍) 8 4 4 6.4(3人) 3着 2:07.6(40.0) 1.7 桑村真明 57 スーパーステション 472
10.9 門別 瑞穂賞 H2 ダ1800m(不) 9 8 9 3.7(3人) 2着 1:52.8(36.8) 0.1 桑村真明 58 バルダッサーレ 470
11.7 門別 道営記念 H1 ダ2000m(稍) 12 1 1 2.3(1人) 6着 2:08.0(40.1) 0.8 桑村真明 56 リンノレジェンド 474
12.10 船橋 総の国OP OP ダ1600m(稍) 11 3 3 4.6(3人) 3着 1:41.2(38.8) 1.2 森泰斗 57 リッカルド 470
2020.1.2 川崎 大師OP OP ダ1600m(良) 12 1 1 3.5(2人) 4着 1:41.1(38.7) 1.0 森泰斗 57 マイネルバサラ 472
2.26 大井 フジノウェーブ記念 SIII ダ1400m(良) 16 3 6 11.6(5人) 11着 1:26.9(38.4) 1.4 吉原寛人 57 トロヴァオ 471
4.7 大井 ブリリアントC SIII ダ1800m(良) 15 7 13 除外 石崎駿 57 ストライクイーグル 計不
8.1 盛岡 すずらん賞 準重賞 ダ1600m(良) 6 6 6 1.4(1人) 1着 1:36.9(37.3) -0.3 山本聡哉 56 (パンプキンズ) 477
9.13 盛岡 青藍賞 M2 ダ1600m(良) 7 1 1 1.1(1人) 1着 1:38.6(37.9) -1.2 山本聡哉 57 (パンプキンズ) 480
10.12 盛岡 MCS南部杯 JpnI ダ1600m(稍) 16 7 13 201.8(10人) 8着 1:34.6(35.8) 1.9 山本聡哉 57 アルクトス 484
11.23 盛岡 絆C M2 ダ1600m(重) 10 5 5 1.2(1人) 1着 1:37.7(35.6) -0.3 山本聡哉 57 (ランガディア) 484
12.31 水沢 桐花賞 M1 ダ2000m(不) 12 7 9 1.9(1人) 2着 2:13.9(41.2) 0.4 山本聡哉 57 エンパイアペガサス 486
2021.4.11 水沢 赤松杯 M3 ダ1600m(良) 8 7 7 1.4(1人) 5着 1:43.7(39.5) 0.9 山本聡哉 56 チャイヤプーン 486
5.9 水沢 シアンモア記念 M1 ダ1600m(良) 10 5 5 4.1(2人) 1着 1:42.0(38.0) -0.0 山本聡哉 57 (エンパイアペガサス) 485
6.20 水沢 みちのく大賞典 M1 ダ2000m(良) 9 6 6 4.2(3人) 2着 2:12.2(38.4) 0.0 坂口裕一 57 エンパイアペガサス 480
9.12 盛岡 青藍賞 M2 ダ1600m(良) 12 4 4 1.8(1人) 1着 1:40.4(38.9) -0.4 山本聡哉 57 (ユノートルベル) 470
12.6 水沢 トウケイニセイ記念 M2 ダ1600m(不) 10 3 3 1.5(1人) 1着 1:39.2(36.9) -0.4 山本聡哉 57 (タイセイブライト) 476
ヒガシウィルウィン血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]


*サウスヴィグラス
1996 栗毛

父の父

*エンドスウィープ
End Sweep
1991 鹿毛
*フォーティナイナー Mr. Prospector
File
Broom Dance Dance Spell
Witching Hour

父の母

*ダーケストスター
Darkest Star
1989 黒鹿毛
Star de Naskra Naskra
Candle Star
Minnie Riperton Cornish Prince
English Harbor


プリモタイム
2004 鹿毛
*ブライアンズタイム
Brian's Time
1985 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail

母の母

キハク
1993 鹿毛
*アサティス Topsider
Secret Asset
ウイニングベット アローエクスプレス
ノースフェイス
母系(F-No.) プロポンチス(GB)系(FN:4-d) [§ 3]
5代内の近親交配 Northen Dancer 5 × 5 = 6.25%、Graustark 4 ・ 5(母内) = 9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [17]
  2. ^ [18]
  3. ^ [18]
  4. ^ [17][18]
  1. ^ a b ヒガシウィルウィン 出走履歴”. 地方競馬全国協会. 2022年10月20日閲覧。
  2. ^ 2015年度 北海道サマーセール サラブレッド 1歳”. JBISサーチ. 2019年1月5日閲覧。
  3. ^ ヒガシウィルウィン号 第60回ニューイヤーカップ(SIII)優勝浦和競馬、2017年7月12日閲覧
  4. ^ ヒガシウィルウィンが差し切り重賞連勝/京浜盃・大井netkeiba.com、2017年7月12日閲覧
  5. ^ 移籍初戦のキャプテンキングが押し切りV/羽田盃・大井netkeiba.com、2017年7月12日閲覧
  6. ^ 【大井・東京ダービー】ヒガシウィルウィンV、森は涙の初制覇スポーツニッポン、2017年7月12日閲覧
  7. ^ ヒガシウィルウィンがJRA勢撃破! 7年ぶりの地方馬V!/ジャパンダートダービーnetkeiba.com、2017年7月12日閲覧
  8. ^ https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=129522
  9. ^ https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=131373
  10. ^ “NARグランプリ2017、ウィルウィンが年度代表馬を受賞”. スポーツニッポン. (2018年1月16日) 2020年11月23日閲覧。
  11. ^ 準重賞 すずらん賞結果/優勝はヒガシウィルウィン号”. 岩手競馬オフィシャルページ. 2020年11月23日閲覧。
  12. ^ 重賞 青藍賞M2結果/優勝はヒガシウィルウィン号”. 岩手競馬オフィシャルページ. 2020年11月23日閲覧。
  13. ^ 重賞 絆カップM2結果/優勝はヒガシウィルウィン号”. 岩手競馬オフィシャルページ. 2020年11月23日閲覧。
  14. ^ 第66回金盃(SII)” (PDF). 東京シティ競馬 : TOKYO CITY KEIBA. 2022年5月11日閲覧。
  15. ^ 2017年のNARグランプリ年度代表馬ヒガシウィルウィンがイーストスタッドで種牡馬にライブドアニュース、2022年10月11日閲覧
  16. ^ ヒガシウィルウィン”. netkeiba.com. Net Dreamers co.LTD. 2019年10月7日閲覧。
  17. ^ a b ヒガシウィルウィン 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年10月14日閲覧。
  18. ^ a b c ヒガシウィルウィンの血統表”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年10月14日閲覧。
表彰・JpnI勝ち鞍
1990年代
サラ系
アラ系
ばんえい
2000年代
2010年代
2020年代
ジャパンダートダービー
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ジャパンダートクラシック
2020年代