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ポール・シニャック - Wikipedia

  • ️Thu Aug 15 1935

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ポール・シニャック
(Paul Signac)

ジョルジュ・スーラによるポール・シニャックの肖像(コンテ1890年、個人蔵)

生誕 1863年11月11日
死没 1935年8月15日(71歳没)
国籍 フランスの旗 フランス
著名な実績 油彩画点描
代表作 アニエールの河岸(1885)
フェリックス・フェネオンの肖像(1890)
サン=トロペの港(1893)
影響を受けた
芸術家
ジョルジュ・スーラ
クロード・モネ
影響を与えた
芸術家
アンリ・マティス

ポール・ヴィクトール・ジュール・シニャックPaul Victor Jules Signac, 1863年11月11日 - 1935年8月15日)は、19世紀20世紀フランス画家ジョルジュ・スーラと並ぶ新印象派の代表的画家であった[1]

ポール・シニャックによるフェリックス・フェネオン英語版の肖像画「七色に彩られた尺度と角度、色調と色相のリズミカルな背景のフェリックス・フェネオンの肖像英語版 」(1890年)、ニューヨーク近代美術館

シニャックは1863年、パリで生まれた。最初は建築を学んでいたが、18歳の時に絵画に転向した。1886年の第8回(つまり最後の)印象派展にジョルジュ・スーラとともに出品している[2]。この年の印象派展には、スーラの代表作『グランド・ジャット島の日曜日の午後』が出品されていた。シニャックはスーラから大きな影響を受けているが、2人の画風は微妙に異なっている。もともとシニャックはクロード・モネの暖かい色彩を好んでいたが、スーラの存命中は彼のクールな色彩の影響下から脱する事が難しかった。しかしスーラの没後はモネの影響がはっきり現れ、スーラの点描法にモネの暖色系を注入し、筆触もより長く大きなものとなり、スーラとはまた異なる個性を確立した。海を愛し、自らもヨットを操縦したシニャックは、当時まだひなびた漁村であったサン=トロペに居を構え、海辺や港の風景、ヨットなどを好んで描いた。

1883年

シニャックは、理論家タイプで無口なスーラとは対照的に話し好きで陽気な性格であった。気難しい性格だったフィンセント・ファン・ゴッホとも争いを起こす事もなく、アルルでの共同生活には応じなかったもののゴーギャンとの衝突の末に片耳を切った事件の直後には見舞いにも行っている。寡黙で自らを多く語らず、しかも短命だったスーラに代わり新印象派の理論を世に知らしめた点でもシニャックの功績は大きい。また、知人でモデルにもなったフェリックス・フェネオン(新印象派の命名者)と共に、シニャックは政治的には無政府主義者であった。

1923年

1932年、日本のプロレタリアートの窮状を世界に訴えるアピールを託された高田博厚に頼られると、ロマン・ロランに相談するようアドバイスする[3][4](この後、ロランはこの件を引き受け、1932年9月29日ユマニテ第一面の記事として報じられた[5]。)

1935年敗血症のため没し、ペール・ラシェーズ墓地に埋葬された[1]

若き日のアンリ・マティスは、シニャックを慕ってサン=トロペの別荘に住み込み、彼の作品から多大な影響を受けている。

  1. ^ 窪田直子(文化部) (2014). “スーラ・シニャック…新印象派 点描のマジック”. NIKKEI STYLE(日経電子版).
  2. ^ “ビュールレさんのお薦め シニャック「ジュデッカ運河、ヴェネツィア、朝(サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂)」”. 西日本新聞. (2018年6月23日) 2019年2月19日閲覧。
  3. ^ 高橋純「伝説,事実,真実そして/あるいは文学?- ロマン・ロラン=高田博厚往復書簡発見に触れて -」『小樽商科大学人文研究』第130巻、小樽商科大学、2015年12月、7-34頁、ISSN 0482-458XNAID 120005690275
  4. ^ 高田博厚 (2000-06-16). 分水嶺. 岩波書店 2019年2月22日閲覧。
  5. ^ 高橋純「高田博厚と出会う」『Language Studies : 言語センター広報』第26号、小樽商科大学言語センター、2018年1月、29-35頁、ISSN 0919-3006NAID 120006483040
  6. ^ “3億円の絵画「アニエールの河岸」、埼玉県立近代美術館で国内初公開”. 産経新聞. (2018年1月18日) 2018年1月20日閲覧。
  7. ^ “新印象派画家の作品を2億9000万円で購入 県立近代美術館 ポール・シニャック作”. 東京新聞. (2018年9月19日) 2019年1月15日閲覧。
  8. ^ “仏画家ポール・シニャック作 「アニエールの河岸」購入 県立近代美術館 2.9億円”. 日本経済新聞. (2018年10月13日) 2019年2月19日閲覧。

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