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マイネルレコルト - Wikipedia

マイネルレコルト

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マイネルレコルト
欧字表記 Meiner Recolte[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]せん
毛色 鹿毛[1]
生誕 2002年5月10日[1]
抹消日 2007年9月21日[2]
チーフベアハート[1]
ミヤギミノル[1]
母の父 タイテエム[1]
生国 日本の旗 日本北海道三石町[1]
生産者 田上稔[1]
馬主 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン[1]
調教師 堀井雅広美浦[1]
厩務員 東貴之[3]
競走成績
タイトル JRA賞最優秀2歳牡馬(2004年)[1]
生涯成績 19戦4勝[1]
獲得賞金 1億9101万2000円[1]

勝ち鞍

GI 朝日杯フューチュリティステークス 2004年
GIII 新潟2歳ステークス 2004年
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マイネルレコルト(Meiner Recolte)[1]日本競走馬。主な勝ち鞍に2004年朝日杯フューチュリティステークス新潟2歳ステークス。2004年度のJRA賞最優秀2歳牡馬に選出された。馬名は冠名の「マイネル」と、収穫を意味するフランス語の「レコルト」に由来する[2]

  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[4]

2004年6月20日、福島競馬場での2歳新馬戦でデビューし、1分8秒8の2歳コースレコードタイムをマークして初勝利を挙げる[5]。続くオープン競走のダリア賞も制し[6]、重賞初出走の新潟2歳ステークスではショウナンパントルの追撃を封じて優勝し3連勝とした[7]。間をおいて出走の京王杯2歳ステークス はスキップジャックの5着に終わるも[8][9]朝日杯フューチュリティステークスでは中団から抜け出して早め先頭に立ち、前を行っていたストーミーカフェを差し切って勝利し1分33秒4の2歳コースレコードをマーク、これは2002年の同競走でエイシンチャンプが出した1分33秒5を0.1秒上回るタイムであった[8]。2004年のJRA賞選考では最優秀2歳牡馬のタイトルを獲得した[10]

3歳となった2005年弥生賞から始動、先行するもディープインパクトの3着に敗れ[11]、続く皐月賞で4着、東京優駿(日本ダービー)も他馬との接触のアクシデントがあり5着に終わった[12]。秋はセントライト記念キングストレイルの9着に終わった後[13]、マイル路線へ矛先が向けられ富士ステークスに出走するも6着。その後も勝ちきれず、さらに2006年中山記念の直前の調教で右前脚に脚部不安を発症して中山記念を回避し、のちに浅屈腱炎と判明して休養を余儀なくされた[14]。長期休養の後、翌年2007年の東風ステークスで復帰し3着とするも、続くマイラーズカップで8着、新潟大賞典では5着としたが、エプソムカップでは13着に崩れ、休養後の京成杯オータムハンデキャップでは7着に敗れた。京成杯オータムハンデキャップ出走後はオールカマーを次走の予定に置いていたが[2]、その矢先の9月20日に左前浅屈腱炎を発症したことが発表された[15]。損傷率が約30パーセント、療養期間が概ね9か月の見込みと診断されオーナーサイドが協議した結果、引退が決まり、9月21日付けでJRA競走馬登録を抹消された[2][16]

引退後は去勢されて乗馬となり、当初は馬事公苑[17]、馬事公苑が改修工事に入って以降は宇都宮市競走馬総合研究所旧所在地に移り[18]、2019年4月からは三木市三木ホースランドパーク構内の乗馬施設MIKIホーストレックで初心者向けの乗用馬として繋養されている[19][20][21]

以下の内容は、JBISサーチ[4]およびnetkeiba.com[22]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ(人気) 着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
勝ち馬/(2着馬) 馬体重
[kg]
2004.6.20 福島 2歳新馬 芝1200m(良) 11 7 8 2.2(1人) 1着 R1:08.8 (34.4) -0.4 後藤浩輝 54 (ミラクルポイント) 440
8.14 新潟 ダリア賞 OP 芝1400m(良) 10 7 8 2.1(2人) 1着 1:22.0 (35.0) -0.3 後藤浩輝 54 (ツルマルオトメ) 442
9.5 新潟 新潟2歳S GIII 芝1600m(良) 12 4 4 2.1(1人) 1着 1:34.8 (33.3) -0.2 後藤浩輝 54 ショウナンパントル 444
11.13 東京 京王杯2歳S GII 芝1400m(良) 14 4 6 2.5(1人) 5着 1:22.7 (34.7) 0.6 後藤浩輝 55 スキップジャック 448
12.12 中山 朝日杯フューチュリティS GI 芝1600m(良) 16 4 7 5.3(2人) 1着 R1:33.4 (35.3) -0.3 後藤浩輝 55 ストーミーカフェ 450
2005.3.6 中山 弥生賞 GII 芝2000m(良) 10 7 7 5.3(2人) 3着 2:02.4 (34.9) 0.2 後藤浩輝 56 ディープインパクト 450
4.17 中山 皐月賞 GI 芝2000m(良) 18 2 3 11.7(2人) 4着 2:00.0 (35.0) 0.8 後藤浩輝 57 ディープインパクト 460
5.29 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 6 12 45.1(8人) 5着 2:24.7 (34.5) 1.4 後藤浩輝 57 ディープインパクト 452
9.18 中山 セントライト記念 GII 芝2200m(良) 15 4 6 4.6(2人) 9着 2:12.3 (34.8) 0.5 後藤浩輝 56 キングストレイル 450
10.22 東京 富士S GIII 芝1600m(良) 16 2 3 4.2(2人) 6着 1:33.3 (33.7) 0.4 後藤浩輝 54 ウインラディウス 458
11.26 京都 京阪杯 GIII 芝1800m(良) 18 4 8 5.2(2人) 3着 1:45.6 (34.7) 0.8 C. ルメール 54 カンパニー 452
12.17 中山 ディセンバーS OP 芝1800m(良) 13 8 13 3.5(2人) 3着 1:47.3 (34.4) 0.2 柴田善臣 57 グレイトジャーニー 458
2006.1.5 中山 中山金杯 GIII 芝2000m(良) 14 2 3 4.6(2人) 8着 1:59.8 (35.4) 0.5 D. バルジュー 56 ヴィータローザ 460
1.28 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 16 3 5 12.5(7人) 7着 1:34.2 (34.6) 0.5 松岡正海 57 フジサイレンス 464
2007.3.18 中山 東風S OP 芝1600m(良) 16 8 15 14.0(6人) 3着 1:33.7 (35.5) 0.1 吉田隼人 56 キングストレイル 486
4.14 阪神 マイラーズC GII 芝1600m(良) 15 2 2 39.0(14人) 8着 1:33.3 (33.8) 1.1 安部幸夫 55 コンゴウリキシオー 482
5.5 新潟 新潟大賞典 GIII 芝2000m(良) 16 4 7 14.4(7人) 5着 1:58.0 (33.6) 0.3 石橋脩 57 ブライトトゥモロー 486
6.10 東京 エプソムC GIII 芝1800m(稍) 18 2 4 18.9(8人) 13着 1:49.9 (36.8) 1.6 吉田隼人 56 エイシンデピュティ 488
9.9 中山 京成杯オータムH GIII 芝1600m(良) 16 71 13 12.5(7人) 7着 1:33.3 (34.4) 0.7 蛯名正義 57 キングストレイル 488
  • タイム欄の「R」はレコードタイム
マイネルレコルト血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ダンジグ系
[§ 2]


*チーフベアハート
Chief Bearhart
1993 栗毛

父の父

Chief's Crown
1982 鹿毛
Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Six Crowns Secretariat
Chris Evert

父の母

Amelia Bearhart
1983 栗毛
Bold Hour Bold Ruler
Seven Thirty
Myrtlewood Lass Ribot
Gold Digger


ミヤギミノル
1985 青鹿毛
タイテエム
1969 鹿毛
*セントクレスピン
Saint Crespin
Aureole
Neocracy
*テーシルダ
Tehsilda
*ヴェンチア
Temoignage

母の母

タサノシユホー
1972 鹿毛
*フジオンワード
Fuji Onward
Ribot
Fiji
トサイズミ トサミドリ
ヒロノボリ
母系(F-No.) ローズホーキンス(USA)系(FN:16) [§ 3]
5代内の近親交配 Ribot 4 × 4 = 12.5%、Bold Ruler 4 × 5 = 9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [23][24]
  2. ^ [24]
  3. ^ [23][24]
  4. ^ [23][24]
  • おもな近親にミホクイーン(桜花賞2着)、カリスマサンオペラ(中山金杯)、カイラスアモン(東京新聞杯)[8][24]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p マイネルレコルト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年10月10日閲覧。
  2. ^ a b c d 所属馬詳細 マイネルレコルト”. 所属馬一覧. ラフィアンターフマンクラブ. 2019年10月10日閲覧。
  3. ^ イチオシ新馬レポート ロビンフット”. 競馬ラボ. 2022年5月22日閲覧。
  4. ^ a b マイネルレコルト 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年10月10日閲覧。
  5. ^ 新馬戦、マイネルレコルトがレコードV”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年6月20日). 2019年10月10日閲覧。
  6. ^ ダリア賞、マイネルレコルト快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年8月14日). 2019年10月10日閲覧。
  7. ^ 新潟2歳S、マイネルレコルト快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年9月5日). 2019年10月10日閲覧。
  8. ^ a b c 朝日杯FS、マイネルレコルト快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年12月12日). 2019年10月10日閲覧。
  9. ^ 京王杯2歳S、スキップジャック快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年11月13日). 2019年10月10日閲覧。
  10. ^ ゼンノロブロイ、04年度代表馬に”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年1月11日). 2019年10月10日閲覧。
  11. ^ 弥生賞、ディープインパクト快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年3月6日). 2019年10月10日閲覧。
  12. ^ ダービー、騎手コメント「3冠の目標ができました」”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年5月29日). 2019年10月10日閲覧。
  13. ^ セントライト記念、キングストレイル復活V”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年9月18日). 2019年10月10日閲覧。
  14. ^ マイネルレコルトが浅屈腱炎を発症”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年3月1日). 2019年10月10日閲覧。
  15. ^ マイネルレコルトが屈腱炎を発症”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年9月20日). 2019年10月10日閲覧。
  16. ^ 朝日杯FS勝ち馬、マイネルレコルトが登録抹消”. netkeiba.com. 2022年4月23日閲覧。
  17. ^ 04年2歳王者レコルトが乗馬転身へ訓練中”. 日刊スポーツ (2009年1月20日). 2019年10月10日閲覧。
  18. ^ 【ズームアップ】馬術の聖地・馬事公苑リニューアル 東京五輪へ広がる夢(2/4ページ)”. サンスポZBAT!競馬. サンケイスポーツ (2017年2月7日). 2019年10月10日閲覧。
  19. ^ 三木ホースランドパークの2019年4月11日の投稿”. Facebook. 2019年10月10日閲覧。
  20. ^ マイネルレコルト号”. スタッフブログ. MIKIホーストレック. 2019年10月10日閲覧。
  21. ^ 「ディープインパクト世代のマイネルレコルト21歳 乗馬教室で活躍中です 2004年に朝日杯FS制覇」スポーツ報知。2023年7月5日付&閲覧
  22. ^ マイネルレコルトの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年8月16日閲覧。
  23. ^ a b c 血統情報:5代血統表|マイネルレコルト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年8月30日閲覧。
  24. ^ a b c d e マイネルレコルトの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年10月10日閲覧。
表彰・G1,重賞勝ち鞍
(旧)最優秀3歳牡馬
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
最優秀2歳牡馬
2000年代
2010年代
2020年代
  • 1 2001年より馬齢表記法が数え年から満年齢に移行
    *2 1954-1971年は「啓衆社賞」、1972-1986年は「優駿賞」として実施
    *3 1986年は2頭同時受賞
朝日杯3歳ステークス
1940年代
1950年代

第2回 トキノミノル / 第3回 タカハタ / 第4回 サンゲツ / 第5回 タカオー / 第6回 メイヂヒカリ / 第7回 キタノオー / 第8回 キタノヒカリ / 第9回 カツラシユウホウ / 第10回 ウネビヒカリ / 第11回 マツカゼオー

1960年代

第12回 ハクシヨウ / 第13回 カネツセーキ / 第14回 グレートヨルカ / 第15回 ウメノチカラ / 第16回 リユウゲキ / 第17回 メジロボサツ / 第18回 モンタサン / 第19回 タケシバオー / 第20回 ミノル / 第21回 アローエクスプレス

1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
朝日杯フューチュリティステークス
2000年代
2010年代
2020年代