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ミルリーフ - Wikipedia

曖昧さ回避 この項目では、競走馬について説明しています。架空の神については「フォーセリア#その他」を、ゲーム「サモンナイト4」の登場人物については「サモンナイト4#登場キャラクター」をご覧ください。
ミルリーフ

ロークビ牧場にあるミルリーフの銅像

欧字表記 Mill Reef
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1968年2月23日
死没 1986年2月2日
Never Bend
Milan Mill
母の父 Princequillo
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Paul Mellon
馬主 Paul Mellon
調教師 Ian Balding(イギリス
競走成績
生涯成績 14戦12勝
獲得賞金 172,259ポンド
+1,891,050フラン
Timeform rating 141ポンド

勝ち鞍

G1 ダービー 1971年
G1 エクリプスS 1971年
G1 KGVI & QES 1971年
G1 凱旋門賞 1971年
G1 ガネー賞 1972年
G1 コロネーションC 1972年
G3 グリーナムS 1971年
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ミルリーフMill Reef1968年 - 1986年)はアメリカで生まれ、イギリスで調教された競走馬。1970年代初頭に活躍した。

競走馬名はアンティグア・バーブーダアンティグア島の近くにある珊瑚礁から。

タイムフォーム誌による20世紀世界の平地競走馬トップ200では第8位に選ばれている。またブリティッシュ・チャンピオンズシリーズ名誉の殿堂にも入っている。

生涯

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誕生

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ミルリーフは1968年2月23日アメリカ合衆国ヴァージニア州にあるロークビ牧場で生まれた。この牧場はアメリカの富豪アンドリュー・メロンの妻がつくった牧場で、息子のポール・メロンがこの牧場を利用してサラブレッド競走馬の生産を行っていた。メロンは生産馬をイギリスとアメリカで走らせていたが、スタッフとの協議の結果ミルリーフはイギリスのイアン・ボールディングの厩舎に預けられることになった。

競走馬時代

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2歳時(1970年)

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1970年5月、ミルリーフはソールズベリー競馬場で行われた芝5ハロンのレースに出走し、優勝。翌6月にはアスコット競馬場で行われたコヴェントリーステークスを2着馬に8馬身の着差をつけて優勝した。この時点でミルリーフは10年に1頭の逸材と評価されるようになった。7月にはメロンの意向によりフランスに遠征しロベールパパン賞に出走したが、その年のフランス2歳4冠馬マイスワローの前にアタマ差の2着に敗れた。その後イギリスへ戻り、ジムクラックステークス、インペリアルプロデュースステークス、デューハーストステークスと短距離のレースを3連勝した。この年のシーズンは6戦5勝で、年間獲得賞金はヨーロッパの2歳馬としては史上最高額であった。ジョッキークラブが作成した2歳フリーハンデではマイスワロー(133ポンド)に次ぐ第2位(132ポンド)の評価を得た。第3位はミドルパークステークスを優勝するなど4戦4勝のブリガディアジェラード(131ポンド)であった。

3歳時(1971年)

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1971年、初戦のグリーナムステークスに勝利したミルリーフは5月にイギリスクラシック三冠第1戦の2000ギニーに出走した。ミルリーフは1番人気に支持され、2番人気がマイスワロー、3番人気がブリガディアジェラードであった。レースでは逃げたマイスワローを交わしたものの後方からレースを進めたブリガディアジェラードに交わされ、3馬身差の2着に敗れた。

翌6月、ミルリーフはイギリスクラシック三冠第2戦のダービーステークスに出走した。ブリガディアジェラードはこのレースには出走せず、ミルリーフが1番人気に支持された。ミルリーフは中団からレースを進め、残り1ハロンの地点で逃げたリンデントリーを交わし、そのまま2馬身の着差をつけて優勝した。7月3日、メロンの意向によりエクリプスステークスに出走したミルリーフはサンダウン競馬場芝10ハロンのコースレコードを記録して優勝した。24日にはキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに出走し、2着馬に6馬身の着差をつけて優勝した。

キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス優勝後休養をとったミルリーフは10月にフランスに遠征し、凱旋門賞に出走。ロンシャン競馬場芝2400mのコースレコードを記録して優勝した。この年のシーズンを6戦5勝で終えたミルリーフはヨーロッパ年度代表馬に選出され、ジョッキークラブ作成のフリーハンデで首位(133ポンド)に選ばれた。2000ギニーでミルリーフを破り6戦6勝のブリガディアジェラードは2位(129ポンド)であった。

4歳時(1972年)

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1972年4月、パリに滞在中だったメロンの要望により、ミルリーフはフランスに遠征しガネー賞に出走し、2着馬に10馬身の着差をつけ優勝した。その後イギリスへ戻り6月にコロネーションカップに出走したがミルリーフの調子は思わしくなく、ホメリックの追い上げをクビ差凌いで優勝した。レース後馬インフルエンザにかかっていたことが判明した。陣営はコロネーションカップの後、エクリプスステークスでブリガディアジェラードと対戦させる予定であったが、一旦引いた熱が再発したため出走を回避した。陣営は目標を凱旋門賞に置いて体勢を立て直すことにしたが8月30日、調教中に左前脚の管骨を骨折。本来であれば予後不良になってもおかしくないほどの重傷であったが、小柄で脚にかかる負担が小さかったことも幸いし、アメリカから獣医師を招いて6時間に及ぶ手術を行った結果一命を取り止めた。その後6週間絶対安静とされながらもこれを乗り切って生還を果たし、普通に歩けるまでには回復したものの、競走馬引退を余儀なくされた。

種牡馬時代

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競走馬を引退したミルリーフはイギリスのナショナルスタッド種牡馬となり、総額200万ポンド(1株5万ポンド×40株)のシンジケートが組まれた。ミルリーフの種牡馬成績は良好で、1978年1987年にイギリスのリーディングサイアーとなった。2度目のリーディングサイアーは死後に獲得したもので、ミルリーフは1986年に心臓発作を起こして安楽死させられた。遺体はナショナルスタッドの敷地内に埋葬された。

シャーリーハイツ(ダービーステークス優勝。産駒スリップアンカーもダービーステークスを勝ち父子3代制覇を達成)やマグニテュードミホノブルボンエルプスなどを輩出)など、産駒には種牡馬として成功した馬が複数いる。日本へはマグニテュードのほかミルジョージなどが輸入された。(子孫についてはミルリーフ系を参照)

血統表

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ミルリーフ血統ネヴァーベンド系ナスルーラ系)/ アウトブリード (血統表の出典)


Never Bend
1960 鹿毛

父の父

Nasrullah
1940 鹿毛
Nearco Pharos
Nogara
Mumtaz Begum Blenheim
Mumtaz Mahal

父の母

Lalun
1952 鹿毛
Djeddah Djebel
Djezima
Be Faithful Bimelech
Bloodroot


Milan Mill
1962 鹿毛
Princequillo
1940 鹿毛
Prince Rose Rose Prince
Indolence
Cosquilla Papyrus
Quick Thought

母の母

Virginia Water
1953 芦毛
Count Fleet Reigh Count
Quickly
Red Ray Hyperion
Infla Red F-No.22-d

参考文献

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  • 原田俊治『新・世界の名馬』サラブレッド血統センター、1993年。ISBN 4-87900-032-9

外部リンク

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凡例 - ₩ = 三冠馬 ♥ = 牝馬
   

第1回(1951年) イギリスの旗 シュプリームコート
第2回(1952年) イギリスの旗 タルヤー
第3回(1953年) イギリスの旗 ピンザ
第4回(1954年) イギリスの旗 オリオール
第5回(1955年) フランスの旗 ヴィミー
第6回(1956年) イタリアの旗 リボー
第7回(1957年) フランスの旗 モンタヴァル
第8回(1958年) アイルランドの旗 バリーモス
第9回(1959年) イギリスの旗 アルサイド
第10回(1960年) イギリスの旗 アグレッサー
第11回(1961年) フランスの旗 ライトロイヤル
第12回(1962年) フランスの旗 マッチ
第13回(1963年) アイルランドの旗 ラグーサ
第14回(1964年) フランスの旗 ナスラム
第15回(1965年) アイルランドの旗 メドウコート
第16回(1966年) イギリスの旗 アーントエディス
第17回(1967年) イギリスの旗 バステッド
第18回(1968年) イギリスの旗 ロイヤルパレス
第19回(1969年) イギリスの旗 パークトップ
第20回(1970年) アイルランドの旗 ニジンスキー
第21回(1971年) イギリスの旗 ミルリーフ
第22回(1972年) イギリスの旗 ブリガディアジェラード
第23回(1973年) フランスの旗 ダリア
第24回(1974年) フランスの旗 ダリア
第25回(1975年) イギリスの旗 グランディ

第26回(1976年) イギリスの旗 ポウニーズ
第27回(1977年) アイルランドの旗 ザミンストレル
第28回(1978年) イギリスの旗 イルドブルボン
第29回(1979年) イギリスの旗 トロイ
第30回(1980年) イギリスの旗 エラマナムー
第31回(1981年) イギリスの旗 シャーガー
第32回(1982年) イギリスの旗 カラグロウ
第33回(1983年) アイルランドの旗 タイムチャーター
第34回(1984年) イギリスの旗 ティーノーソ
第35回(1985年) イギリスの旗 ペトスキ
第36回(1986年) イギリスの旗 ダンシングブレーヴ
第37回(1987年) イギリスの旗 リファレンスポイント
第38回(1988年) イギリスの旗 ムトト
第39回(1989年) イギリスの旗 ナシュワン
第40回(1990年) イギリスの旗 ベルメッツ
第41回(1991年) イギリスの旗 ジェネラス
第42回(1992年) フランスの旗 セントジョヴァイト
第43回(1993年) イギリスの旗 オペラハウス
第44回(1994年) イギリスの旗 キングスシアター
第45回(1995年) アラブ首長国連邦の旗 ラムタラ
第46回(1996年) イギリスの旗 ペンタイア
第47回(1997年) アラブ首長国連邦の旗 スウェイン
第48回(1998年) アラブ首長国連邦の旗 スウェイン
第49回(1999年) アラブ首長国連邦の旗 デイラミ
第50回(2000年) フランスの旗 モンジュー

第51回(2001年) アイルランドの旗 ガリレオ
第52回(2002年) イギリスの旗 ゴーラン
第53回(2003年) アイルランドの旗 アラムシャー
第54回(2004年) アラブ首長国連邦の旗 ドワイエン
第55回(2005年) アイルランドの旗 アザムール
第56回(2006年) フランスの旗 ハリケーンラン
第57回(2007年) アイルランドの旗 ディラントーマス
第58回(2008年) アイルランドの旗 デュークオブマーマレード
第59回(2009年) イギリスの旗 コンデュイット
第60回(2010年) イギリスの旗 ハービンジャー
第61回(2011年) イギリスの旗 ナサニエル
第62回(2012年) ドイツの旗 デインドリーム
第63回(2013年) ドイツの旗 ノヴェリスト
第64回(2014年) イギリスの旗 タグルーダ
第65回(2015年) イギリスの旗 ポストポンド
第66回(2016年) アイルランドの旗 ハイランドリール
第67回(2017年) イギリスの旗 エネイブル
第68回(2018年) イギリスの旗 ポエッツワード
第69回(2019年) イギリスの旗 エネイブル
第70回(2020年) イギリスの旗 エネイブル
第71回(2021年) イギリスの旗 アダイヤー
第72回(2022年) イギリスの旗 パイルドライヴァー
第73回(2023年) イギリスの旗 フクム
第74回(2024年) フランスの旗 ゴリアット

フランスの旗 凱旋門賞勝ち馬

   

第1回(1920年) イギリスの旗 コムリッド
第2回(1921年) フランスの旗 クサール
第3回(1922年) フランスの旗 クサール
第4回(1923年) イギリスの旗 パース
第5回(1924年) フランスの旗 マシーヌ
第6回(1925年) フランスの旗 プリオリ
第7回(1926年) フランスの旗 ビリビ
第8回(1927年) フランスの旗 モンタリスマン
第9回(1928年) フランスの旗 カンタル
第10回(1929年) イタリア王国の旗 オルテッロ
第11回(1930年) フランスの旗 モトリコ
第12回(1931年) フランスの旗 パールキャップ
第13回(1932年) フランスの旗 モトリコ
第14回(1933年) イタリア王国の旗 クラポム
第15回(1934年) フランスの旗 ブラントーム
第16回(1935年) フランスの旗 サモス
第17回(1936年) フランスの旗 コリーダ
第18回(1937年) フランスの旗 コリーダ
第19回(1938年) フランスの旗 エクレールオーショコラ
第20回(1941年) フランスの旗 ルパシャ
第21回(1942年) フランスの旗 ジェベル
第22回(1943年) フランスの旗 ヴェルソ
第23回(1944年) フランスの旗 アルダン
第24回(1945年) フランスの旗 ニケローラ
第25回(1946年) フランスの旗 カラカラ
第26回(1947年) フランスの旗 ルパイヨン
第27回(1948年) イギリスの旗 ミゴリ
第28回(1949年) フランスの旗 コロネーション
第29回(1950年) フランスの旗 タンティエーム
第30回(1951年) フランスの旗 タンティエーム
第31回(1952年) フランスの旗 ヌッチョ
第32回(1953年) フランスの旗 ラソレリーナ
第33回(1954年) フランスの旗 シカボーイ
第34回(1955年) イタリアの旗 リボー
第35回(1956年) イタリアの旗 リボー

第36回(1957年) フランスの旗 オロソ
第37回(1958年) アイルランドの旗 バリーモス
第38回(1959年) フランスの旗 セントクレスピン
第39回(1960年) フランスの旗 ピュイッサンシェフ
第40回(1961年) イタリアの旗 モルヴェド
第41回(1962年) フランスの旗 ソルティコフ
第42回(1963年) フランスの旗 エクスビュリ
第43回(1964年) フランスの旗 プリンスロイヤル
第44回(1965年) フランスの旗 シーバード
第45回(1966年) フランスの旗 ボンモー
第46回(1967年) フランスの旗 トピオ
第47回(1968年) フランスの旗 ヴェイグリーノーブル
第48回(1969年) フランスの旗 レヴモス
第49回(1970年) フランスの旗 ササフラ
第50回(1971年) イギリスの旗 ミルリーフ
第51回(1972年) フランスの旗 サンサン
第52回(1973年) イギリスの旗 ラインゴールド
第53回(1974年) フランスの旗 アレフランス
第54回(1975年) 西ドイツの旗 シュターアピール
第55回(1976年) フランスの旗 イヴァンジカ
第56回(1977年) アイルランドの旗 アレッジド
第57回(1978年) アイルランドの旗 アレッジド
第58回(1979年) フランスの旗 スリートロイカス
第59回(1980年) フランスの旗 デトロワ
第60回(1981年) フランスの旗 ゴールドリヴァー
第61回(1982年) フランスの旗 アキイダ
第62回(1983年) フランスの旗 オールアロング
第63回(1984年) フランスの旗 サガス
第64回(1985年) イギリスの旗 レインボウクエスト
第65回(1986年) イギリスの旗 ダンシングブレーヴ
第66回(1987年) フランスの旗 トランポリーノ
第67回(1988年) イタリアの旗 トニービン
第68回(1989年) イギリスの旗 キャロルハウス
第69回(1990年) フランスの旗 ソーマレズ
第70回(1991年) フランスの旗 スワーヴダンサー

第71回(1992年) フランスの旗 スボーティカ
第72回(1993年) フランスの旗 アーバンシー
第73回(1994年) フランスの旗 カーネギー
第74回(1995年) アラブ首長国連邦の旗 ラムタラ
第75回(1996年) フランスの旗 エリシオ
第76回(1997年) フランスの旗 パントレセレブル
第77回(1998年) フランスの旗 サガミックス
第78回(1999年) フランスの旗 モンジュー
第79回(2000年) アイルランドの旗 シンダー
第80回(2001年) アラブ首長国連邦の旗 サキー
第81回(2002年) アラブ首長国連邦の旗 マリエンバード
第82回(2003年) フランスの旗 ダラカニ
第83回(2004年) フランスの旗 バゴ
第84回(2005年) フランスの旗 ハリケーンラン
第85回(2006年) フランスの旗 レイルリンク
第86回(2007年) アイルランドの旗 ディラントーマス
第87回(2008年) フランスの旗 ザルカヴァ
第88回(2009年) アイルランドの旗 シーザスターズ
第89回(2010年) イギリスの旗 ワークフォース
第90回(2011年) ドイツの旗 デインドリーム
第91回(2012年) フランスの旗 ソレミア
第92回(2013年) フランスの旗 トレヴ
第93回(2014年) フランスの旗 トレヴ
第94回(2015年) イギリスの旗 ゴールデンホーン
第95回(2016年) アイルランドの旗 ファウンド
第96回(2017年) イギリスの旗 エネイブル
第97回(2018年) イギリスの旗 エネイブル
第98回(2019年) フランスの旗 ヴァルトガイスト
第99回(2020年) フランスの旗 ソットサス
第100回(2021年) ドイツの旗 トルカータータッソ
第101回(2022年) イギリスの旗 アルピニスタ
第102回(2023年) フランスの旗 エースインパクト
第103回(2024年) イギリスの旗 ブルーストッキング

イギリスの旗 タイムフォーム年度代表馬