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片岡栄二郎 - Wikipedia

  • ️Sat Nov 23 1918
かたおか えいじろう
片岡 栄二郎
本名 嶋田 助一郎 (しまだ すけいちろう)
別名義 尾上 助三郎 (おのえ すけさぶろう)
島田 照夫 (しまだ てるお)
生年月日 1918年11月23日
没年月日 1983年6月19日(64歳没)
出生地 日本の旗 日本 愛媛県上浮穴郡久万町
職業 俳優
ジャンル 劇映画サイレント映画トーキーテレビ映画
活動期間 1924年 - 1969年
配偶者 有 (1948年 - 不明)
著名な家族 尾上華丈 (父)
島田秀雄 (弟)
2男1女
主な作品
凱旋少年
沓掛時次郎
血槍富士
受賞
「映画の日」永年勤続功労章(1966年)
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片岡 栄二郎(かたおか えいじろう、1918年11月23日 - 1983年6月19日)は、日本の俳優である[1][2][3][4]。本名嶋田 助一郎(しまだ すけいちろう)、旧芸名尾上 助三郎(おのえ すけさぶろう)、島田 照夫(しまだ てるお)[1][2][3][4]

人物・来歴

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1918年大正7年)11月23日愛媛県上浮穴郡久万町(現在の同県同郡久万高原町久万)に生まれる[1][2]。父は俳優の尾上華丈、戦後に東映の俳優として活動した島田秀雄は実弟[1]

父が所属する日活大将軍撮影所に幼少のころから遊びに行き、「助ぼん」と呼ばれてスタッフや俳優たちに親しまれているうちに、1924年(大正13年)、満5歳のときに築山光吉監督の『三日月次郎吉』(同年6月12日公開)に出演、「尾上 助三郎」の名で子役俳優としてデビューした[1][2]。1927年(昭和2年)5月22日に公開された伊奈精一監督の『凱旋少年』では、主役を果たしている[1][2][3]。俳優業の傍ら、京都商業学校(現在の京都学園高等学校)実修科に進学したが、学業は中途退学した[1][2]。数え年19歳となった1936年(昭和11年)ころ、「島田 照夫」と改名した[1]。この改名時期は『日本映画俳優全集・男優編』や日本映画データベースによれば、同年9月17日公開、尾崎純監督の『鼠小僧唄祭』だとされ[1][3]日活データベースによれば、翌1937年(昭和12年)6月17日公開、池田富保監督の『唐人お吉 黒船情話』からであるとする[5]。1942年(昭和17年)1月27日、戦時統合によって大映が設立され、日活京都撮影所は大映京都撮影所となり、片岡(当時は島田)は同社に継続入社する[1][3]。1948年(昭和23年)、結婚した[1]

1949年(昭和24年)、片岡千恵蔵とともに大映を退社、東横映画に移籍する[1][3]。1951年(昭和26年)4月1日の合併による東映設立後も、引き続き、東横映画撮影所の後身である東映京都撮影所に入社した[1][3]。1955年(昭和30年)3月13日に公開された、内出好吉監督の『彦佐と太助 俺は天下の御意見番』で一心太助役を演じた際に、「片岡 栄二郎」と改名した[1][3]

1966年(昭和41年)6月、聴力障害のため東映を退社した[1][3]。その後も1968年(昭和43年)ころまでは、テレビ映画に出演していた[6]。1979年(昭和54年)に発行された『日本映画俳優全集・男優編』によれば、同誌執筆の時点(満60歳ころ)では、京都市右京区太秦に住み、親戚の経営する大阪府の増井鉄工に勤務している旨の近況が書かれている[1]。私生活では、2男1女をもうけた[1]

1983年6月19日死去[7]。64歳没。

フィルモグラフィ

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すべてクレジットは「出演」である[3]。役名のわかるものは公開日の右側に記し[3]東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)所蔵等の上映用プリントの現存状況についても記す[8][9][10]

日活京都撮影所

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特筆以外すべて製作は「日活京都撮影所」「日活大将軍撮影所」あるいは「日活太秦撮影所」、配給は「日活」である[3]

日活大将軍撮影所
日活太秦撮影所
日活京都撮影所

大映京都撮影所

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特筆以外すべて製作は「大映京都撮影所」、配給は「大映」である[3]。すべて「島田照夫」名義[1][3]

東横映画

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特筆以外すべて製作は「東横映画」、配給は「東京映画配給」である[3]。すべて「島田照夫」名義[1][3]

東映京都撮影所

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里見八犬伝』(1954年)のその後のポスター。出演当時の「島田照夫」ではなく「片岡栄二郎」の名が見える。

特筆以外すべて製作は「東映京都撮影所」、配給は「東映」である[3]。特筆以外すべて「片岡栄二郎」名義[1][3]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u キネマ旬報社[1979]、p.143.
  2. ^ a b c d e f 片岡栄二郎jlogos.com, エア、2012年11月20日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 片岡栄二郎日本映画データベース、2012年11月20日閲覧。
  4. ^ a b 片岡栄二郎KINENOTE, 2012年11月20日閲覧。
  5. ^ 島田照夫日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j k 片岡栄二郎テレビドラマデータベース、2012年11月20日閲覧。
  7. ^ [1]
  8. ^ a b c d e f g 尾上助三郎東京国立近代美術館フィルムセンター、2012年11月20日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i 島田照夫、東京国立近代美術館フィルムセンター、2012年11月20日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 片岡栄二郎、東京国立近代美術館フィルムセンター、2012年11月20日閲覧。
  11. ^ かぼちゃ騒動記、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  12. ^ 火柱、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  13. ^ 旅芸人、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  14. ^ 遠山桜 金さん奉行、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  15. ^ めくら、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  16. ^ 母三人、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  17. ^ 鬼奴岡田良助、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  18. ^ 田原坂最後の偵察、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  19. ^ おいらの世界、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  20. ^ 小市民、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  21. ^ 定九郎小僧、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  22. ^ 関口彌太郎、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  23. ^ 江戸の春 遠山櫻、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  24. ^ 新曲 五郎正宗、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  25. ^ 鼠小僧唄祭、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  26. ^ 浮名三味線 第一絃、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  27. ^ 恩讐巡礼唄、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  28. ^ 曠原の魂、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  29. ^ 槍の権三、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  30. ^ 伊賀越余聞 夢の長次、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  31. ^ 闇の影法師、東京国立近代美術館フィルムセンター、2012年11月20日閲覧。
  32. ^ 続水戸黄門廻国記、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  33. ^ 荒獅子、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  34. ^ 大岡政談 魔像、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  35. ^ 初姿人情鳶、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  36. ^ 武士道の鬼、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  37. ^ 戦鼓、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  38. ^ 宮本武蔵 第一部 草分の人々・第二部 栄達の門、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  39. ^ 宮本武蔵 第三部 剣心一路、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  40. ^ 天兵童子 第一話 幼き英雄、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  41. ^ 天兵童子 第二話 日本の子、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  42. ^ 天兵童子 第三話 勇む童心、日活データベース、2012年11月20日閲覧。
  43. ^ 天兵童子 第四話 甦る力、日活データベース、2012年11月20日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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