鮒飯(ふなめし)は岡山県の郷土料理。主に冬季に食べられる。
鮒飯。「けんちん汁」の具材に鮒のミンチ肉を入れ雑炊仕立にしたものに近い
ギンブナを三枚に下ろし、中骨を取り除き、硬い小骨が多いため身をよく包丁で叩いてミンチ状にし(時季には「フナミンチ」としてこの状態のものを売っている鮮魚店もある)、少量の油と醤油、みりん、砂糖、だし汁等で炒め煮したものを、ご飯にかけて食べる。なお、多くの場合は具材を加えて調理する(後述)。
フナは他の川魚同様、またはそれ以上に泥臭いため、冬場にとった寒鮒を用いたり、綺麗な真水で餌をやらずに数週間放し、泥抜きをしたものを使う。
地域・状況によって具材は変わる。また、具材はフナのみものもある。
池波正太郎の時代小説作品『剣客商売』にも登場しているが、岡山と同様のものが江戸にもあったのかどうかは不明である。