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1988年のワールドシリーズ - Wikipedia

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1988年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第85回ワールドシリーズ英語: 85th World Series)は、10月15日から20日にかけて計5試合が開催された。その結果、ロサンゼルス・ドジャースナショナルリーグ)がオークランド・アスレチックスアメリカンリーグ)を4勝1敗で下し、7年ぶり6回目の優勝を果たした。

両チームの対戦は、1974年以来14年ぶり2回目。ドジャースの外野手カーク・ギブソンは、両脚の故障により試合出場どころか普通に歩くこともままならない状況だったものの[3]、第1戦の1点を追う9回裏に代打で登場すると逆転サヨナラ2点本塁打を放ち、足をひきずりながらベースを一周した。この場面は、

というように、複数のメディアによってシリーズ史に残る劇的な場面と評価されている。シリーズMVPには、第2戦と第5戦の2度の先発登板でいずれも完投勝利を挙げ、2勝0敗・防御率1.00という成績を残したドジャースのオーレル・ハーシュハイザーが選出された。

1988年のワールドシリーズは10月15日に開幕し、途中に移動日を挟んで6日間で5試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月15日(土) 第1戦 オークランド・アスレチックス 4-5x ロサンゼルス・ドジャース ドジャー・スタジアム
10月16日(日) 第2戦 オークランド・アスレチックス 0-6 ロサンゼルス・ドジャース
10月17日(月) 移動日
10月18日(火) 第3戦 ロサンゼルス・ドジャース 1-2x オークランド・アスレチックス オークランド・アラメダ・
カウンティ・コロシアム
10月19日(水) 第4戦 ロサンゼルス・ドジャース 4-3 オークランド・アスレチックス
10月20日(木) 第5戦 ロサンゼルス・ドジャース 5-2 オークランド・アスレチックス
優勝:ロサンゼルス・ドジャース(4勝1敗 / 7年ぶり6度目)
映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
デボラ・ギブソンによる試合前のアメリカ合衆国国歌『星条旗』独唱(1分47秒)
大統領夫人ナンシー・レーガンによる始球式(53秒)
初回裏、ドジャースがミッキー・ハッチャーの2点本塁打で先制(1分19秒)
2回表、アスレチックスがホセ・カンセコの満塁本塁打で逆転(1分10秒)
9回裏二死二塁、1点を追うドジャースの代打カーク・ギブソンが相手抑え投手デニス・エカーズリーから、逆転サヨナラの2点本塁打を放つ(2分15秒)
両チームの先発ラインナップ
オークランド・アスレチックス ロサンゼルス・ドジャース
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 C・ランスフォード 1 S・サックス
2 D・ヘンダーソン 2 F・スタッブス
3 J・カンセコ 3 M・ハッチャー
4 D・パーカー 4 M・マーシャル
5 M・マグワイア 5 J・シェルビー
6 T・スタインバック 6 M・ソーシア
7 G・ハバード 7 J・ハミルトン
8 W・ワイス 8 A・グリフィン
9 D・スチュワート 9 T・ベルチャー
先発投手 投球 先発投手 投球
D・スチュワート T・ベルチャー
映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
2回裏、ドジャース打線が一死無走者から5連打で一挙に5点を先制(2分50秒)
3回裏一死一塁、ドジャース先発投手オーレル・ハーシュハイザーが適時二塁打で自らを援護(1分14秒)
9回表二死二塁、ハーシュハイザーがデーブ・パーカーを空振り三振に仕留め完封勝利を達成(1分21秒)
両チームの先発ラインナップ
オークランド・アスレチックス ロサンゼルス・ドジャース
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 C・ランスフォード 1 S・サックス
2 D・ヘンダーソン 2 F・スタッブス
3 J・カンセコ 3 M・ハッチャー
4 D・パーカー 4 M・マーシャル
5 M・マグワイア 5 J・シェルビー
6 R・ハッシー 6 M・ソーシア
7 G・ハバード 7 J・ハミルトン
8 W・ワイス 8 A・グリフィン
9 S・デービス 9 O・ハーシュハイザー
先発投手 投球 先発投手 投球
S・デービス O・ハーシュハイザー
映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
アスレチックスが同点の9回裏一死無走者から、マーク・マグワイアのサヨナラ本塁打でシリーズ初勝利(1分14秒)
両チームの先発ラインナップ
ロサンゼルス・ドジャース オークランド・アスレチックス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 S・サックス 1 T・フィリップス
2 F・スタッブス 2 D・ヘンダーソン
3 M・ハッチャー 3 J・カンセコ
4 M・マーシャル 4 M・マグワイア
5 J・シェルビー 5 DH T・スタインバック
6 DH M・デービス 6 C・ランスフォード
7 M・ソーシア 7 G・ハバード
8 J・ハミルトン 8 R・ハッシー
9 A・グリフィン 9 W・ワイス
先発投手 投球 先発投手 投球
J・テューダー B・ウェルチ
映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
ピーター・セテラによる試合前のアメリカ合衆国国歌『星条旗』独唱(1分51秒)
ドジャース1点リードの9回裏二死一塁で、抑え投手ジェイ・ハウエルがデーブ・パーカーを三邪飛に仕留めて試合終了(52秒)
両チームの先発ラインナップ
ロサンゼルス・ドジャース オークランド・アスレチックス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 S・サックス 1 L・ポローニャ
2 F・スタッブス 2 D・ヘンダーソン
3 M・ハッチャー 3 J・カンセコ
4 M・デービス 4 DH D・パーカー
5 J・シェルビー 5 M・マグワイア
6 M・ソーシア 6 C・ランスフォード
7 DH D・ヒープ 7 T・スタインバック
8 J・ハミルトン 8 G・ハバード
9 A・グリフィン 9 W・ワイス
先発投手 投球 先発投手 投球
T・ベルチャー D・スチュワート
映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
初回表、ミッキー・ハッチャーのシリーズ第2号本塁打でドジャースが2点を先制(1分18秒)
4回表、マイク・デービスの2点本塁打でドジャースが3点差に突き放す(48秒)
ドジャース先発投手オーレル・ハーシュハイザーが第2戦に続き完投勝利。最後はトニー・フィリップスを空振り三振に仕留めて優勝を決める(3分29秒)
両チームの先発ラインナップ
ロサンゼルス・ドジャース オークランド・アスレチックス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 S・サックス 1 S・ハビアー
2 F・スタッブス 2 D・ヘンダーソン
3 M・ハッチャー 3 J・カンセコ
4 M・マーシャル 4 DH D・パーカー
5 J・シェルビー 5 M・マグワイア
6 DH M・デービス 6 R・ハッシー
7 R・デンプシー 7 C・ランスフォード
8 J・ハミルトン 8 T・フィリップス
9 A・グリフィン 9 W・ワイス
先発投手 投球 先発投手 投球
O・ハーシュハイザー S・デービス
  1. ^ "World Series Television Ratings," Baseball Almanac. 2019年8月17日閲覧。
  2. ^ Rick Weinberg, "3: Kirk Gibson's pinch-hit HR wins World Series game," ESPN.com, September 7, 2004. 2019年8月17日閲覧。
  3. ^ "Readers' List: Greatest World Series moments," ESPN.com. 2019年8月17日閲覧。
  4. ^ Dave Anderson, "Ten Greatest Moments in Series History," The New York Times, October 19, 2003. 2019年8月17日閲覧。
  5. ^ TIME Photo, "Top 10 Most Memorable Moments in World Series History," Time.com, October 25, 2014. 2019年8月17日閲覧。
  6. ^ foxsports, "Top 15 most memorable World Series moments," FOX Sports, October 20, 2016. 2019年8月17日閲覧。
  7. ^ "100 Greatest Moments in Sports History," SI.com. 2019年8月17日閲覧。
  • 削除線が引かれた年は開催中止
メジャーリーグベースボールのポストシーズン
トロフィーと表彰
関連項目
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