ja.wikipedia.org

2000年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ - Wikipedia

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2000年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)ポストシーズンは10月3日に開幕した。ナショナルリーグの第31回リーグチャンピオンシップシリーズ(31st National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、11日から16日にかけて計5試合が開催された。その結果、ニューヨーク・メッツ東地区)がセントルイス・カージナルス中地区)を4勝1敗で下し、14年ぶり4回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。

カージナルスが地区シリーズアトランタ・ブレーブスに勝利したため、1990年以来10年ぶりに、ブレーブスが出場しないナショナルリーグ優勝決定戦となった[1]。メッツとカージナルスがポストシーズンで対戦するのはこれが初めて。この年のレギュラーシーズンでは両球団は9試合対戦し、メッツが6勝3敗と勝ち越していた[2]シリーズMVPには、優勝を決めた第5戦で完封勝利を挙げるなど、2試合16.0イニングで2勝0敗・防御率0.00という成績を残したメッツのマイク・ハンプトンが選出された。しかしメッツは、ワールドシリーズではアメリカンリーグ王者ニューヨーク・ヤンキースに1勝4敗で敗れ、14年ぶり3度目の優勝を逃した。

カージナルスの敗退が決まった10月16日、同球団本拠地ミズーリ州セントルイスの近郊で軽飛行機の墜落事故があり、搭乗していた現職州知事メルヴィン・ユージーン・カーナーンが死亡した。このとき地元メディアは、翌17日に同市内ワシントン大学で開催される大統領選挙の第3回公開討論会、およびニューヨーク州ニューヨークでの今シリーズに取材陣を多く割いていたため、カーナーンの死についての対応が遅れたとされる[3]

2000年のナショナルリーグ優勝決定戦は10月11日に開幕し、途中に移動日を挟んで6日間で5試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月11日(水) 第1戦 ニューヨーク・メッツ 6-2 セントルイス・カージナルス ブッシュ・スタジアム
10月12日(木) 第2戦 ニューヨーク・メッツ 6-5 セントルイス・カージナルス
10月13日(金) 移動日
10月14日(土) 第3戦 セントルイス・カージナルス 8-2 ニューヨーク・メッツ シェイ・スタジアム
10月15日(日) 第4戦 セントルイス・カージナルス 6-10 ニューヨーク・メッツ
10月16日(月) 第5戦 セントルイス・カージナルス 0-7 ニューヨーク・メッツ
優勝:ニューヨーク・メッツ(4勝1敗 / 14年ぶり4度目)
両チームの先発ラインナップ
ニューヨーク・メッツ セントルイス・カージナルス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 T・ペレス 1 F・ビーニャ
2 E・アルフォンゾ 2 E・レンテリア
3 M・ピアッツァ 3 J・エドモンズ
4 R・ベンチュラ 4 E・デービス
5 T・ジール 5 W・クラーク
6 B・アグバヤニ 6 C・ヘルナンデス
7 J・ペイトン 7 J・ドリュー
8 M・ボーディック 8 P・ポランコ
9 M・ハンプトン 9 D・カイル
先発投手 投球 先発投手 投球
M・ハンプトン D・カイル
両チームの先発ラインナップ
ニューヨーク・メッツ セントルイス・カージナルス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 T・ペレス 1 F・ビーニャ
2 E・アルフォンゾ 2 E・レンテリア
3 M・ピアッツァ 3 J・エドモンズ
4 T・ジール 4 F・タティス
5 R・ベンチュラ 5 W・クラーク
6 B・アグバヤニ 6 S・ダンストン
7 J・ペイトン 7 R・ランクフォード
8 K・アボット 8 E・マレーロ
9 A・ライター 9 R・アンキール
先発投手 投球 先発投手 投球
A・ライター R・アンキール
両チームの先発ラインナップ
セントルイス・カージナルス ニューヨーク・メッツ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 F・ビーニャ 1 T・ペレス
2 E・レンテリア 2 E・アルフォンゾ
3 J・エドモンズ 3 M・ピアッツァ
4 W・クラーク 4 R・ベンチュラ
5 R・ランクフォード 5 T・ジール
6 F・タティス 6 B・アグバヤニ
7 J・ドリュー 7 J・ペイトン
8 C・ヘルナンデス 8 M・ボーディック
9 A・ベネス 9 R・リード
先発投手 投球 先発投手 投球
A・ベネス R・リード
両チームの先発ラインナップ
セントルイス・カージナルス ニューヨーク・メッツ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 F・ビーニャ 1 T・ペレス
2 E・レンテリア 2 E・アルフォンゾ
3 J・エドモンズ 3 M・ピアッツァ
4 W・クラーク 4 R・ベンチュラ
5 R・ランクフォード 5 T・ジール
6 F・タティス 6 B・アグバヤニ
7 J・ドリュー 7 J・ペイトン
8 C・ヘルナンデス 8 M・ボーディック
9 D・カイル 9 B・ジョーンズ
先発投手 投球 先発投手 投球
D・カイル B・ジョーンズ
映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
4回裏二死満塁、トッド・ジールが走者一掃の適時二塁打を放ちメッツが6点差に突き放す(42秒)
9回表、マイク・ハンプトンが代打リック・ウィルキンスを中飛に打ち取り試合終了、メッツのリーグ優勝が決定(1分58秒)
両チームの先発ラインナップ
セントルイス・カージナルス ニューヨーク・メッツ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 F・ビーニャ 1 T・ペレス
2 P・ポランコ 2 E・アルフォンゾ
3 J・エドモンズ 3 M・ピアッツァ
4 E・デービス 4 R・ベンチュラ
5 W・クラーク 5 T・ジール
6 E・レンテリア 6 B・アグバヤニ
7 R・ランクフォード 7 J・ペイトン
8 C・ヘルナンデス 8 M・ボーディック
9 P・ヘントゲン 9 M・ハンプトン
先発投手 投球 先発投手 投球
P・ヘントゲン M・ハンプトン
  1. ^ "After the Fall, the Braves Have All Winter," The New York Times, October 9, 2000. 2021年5月16日閲覧。
  2. ^ "Head-to-Head Records," Baseball-Reference.com. 2021年5月16日閲覧。
  3. ^ Ian Christopher McCaleb / CNN, "Carnahan death casts shadow over last presidential debate," CNN.com, October 18, 2000. 2021年5月16日閲覧。