神戸港海上に都市型ロープウェイ建設構想が遂に浮上! 21年度に調査検討実施へ - こべるん ~変化していく神戸~
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- ️Sun Jan 03 2021
年明け早々にビッグニュースが飛び込んでこんで来ました。なんと神戸市が神戸港を遊覧するロープウェイを検討する調査費を来年度の予算に計上する事が判明しました。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202101/sp/0013980642.shtml
神戸港に海上ロープウエー構想 21年度調査へ
検討されているロープウェイのコースは目下、再開発中の新港町から中突堤・メリケンパークを経由してハーバーランドはモザイク横に到達する約1.2kmの航程です。各起点とメリケンパークの計3駅の設置を想定。実現すれば国内最長の都市型循環ロープウェイとなります。
設置や運営も含めて民間事業者に委ねる為、調査は関心を持つ事業者への聞き取りや気象環境、航路等交通面の課題を確認する事になるようです。
海外ではロンドンやシンガポールで都市型ロープウェイが導入されて観光資源として成功を収めており、その費用の安さや工期の短さから導入ハードルも低く、近年、国内でも急速に注目を集め始めています。上記の写真はロンドン・テムズ川の上空を渡り、エミレーツ航空が命名権を保有する「Emilrates Air Line」。航程は1kmですが、最高高さは地上90mに達します。
国内では今春にも横浜港で国内初の都市型ロープウェーが運行を開始する予定の他、福岡では博多駅と博多港を結ぶロープウェーの構想が検討されています。
整備が先行する横浜でも企画は横浜市でしたが、完全に「民設民営」が前提として進められ、大阪に本社を置く泉陽興業が事業者として名乗りを上げました。同社は横浜みなとみらい地区で遊園地「よこはまコスモワールド」や観覧車の「コスモクロック21」を運営しているので、そもそもの素地があったと言えます。同社は他に大阪・天保山の大観覧車の運営や様々なアトラクション設備の製造と販売も行っています。
神戸においては六甲山系の山々で数々の公営ロープウェイが運行されていますが、都市型については市議会で一部の市議が導入の提唱と検討の要請を申し入れていました。しかしその後、これまで具体的な動きが出てくる事はありませんでした。今回、実際に検討へ向けて具体的な動きが出てきた事に市の積極性が垣間見え、驚きと共に期待が高まります。是非とも早期実現を目指して欲しいと思います。目安はやはり大阪万博開催の2025年開業でしょうか。第2突堤の再開発による集客施設の開業も同じ時期を目指しており、ウォーターフロント一帯の回遊性向上による活性化を見込む事が可能になります。前述の泉陽興業もそのポテンシャルに興味を示すかもしれません。
来年度以降の本格導入決定と事業者の選定を、速やかに進め、万博よりも先行して24年の開業を目指して欲しいです。