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40年前の夏休み、どんなアニメが放送されていた? 「野球中継」で放送延期のケースも | マグミクス

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今から40年前の1983年8月は、早朝からゴールデンタイムまでさまざまなアニメが放送されていました。あのころ子供だった私たちは、夏休みにどんな作品に夢中になっていたのでしょうか? 当時本放送されていたアニメについて紹介します。

夕方以降は「アニメの時間」だった時代

『Dr.スランプ アラレちゃん』とともにフジテレビで人気を集めていたアニメ『うる星やつら』を収録した、「TVシリーズ『うる星やつら』Blu-ray SET1」(ワーナー・ホーム・ビデオ・エンターテインメント)
『Dr.スランプ アラレちゃん』とともにフジテレビで人気を集めていたアニメ『うる星やつら』を収録した、「TVシリーズ『うる星やつら』Blu-ray SET1」(ワーナー・ホーム・ビデオ・エンターテインメント)

 今から40年前の1983年8月は、早朝からゴールデンタイムまでさまざまなアニメが放送されていました。あのころ子供だった私たちは、夏休みにどんな作品に夢中になっていたのでしょうか? 当時本放送されていたアニメと、夏休みならではの特番アニメについて紹介します。

※今回紹介するのは関東圏の内容となります。ご了承ください。

 1983年の8月1日は月曜日だったので、まずは月曜日から紹介します。トップバッターを飾るのは、日本テレビで19時から放送されていた『キャッツ・アイ』となります。杏里の歌うオープニングテーマ「CAT’S EYE」が一世を風靡したことでも知られていますが、放送開始からまだひと月も経っておらず、20時から始まる歌番組「ザ・トップテン」の出演者の欄にも杏里の名前はありません。

 なぜかと言えば、シングルレコードの発売日は8月5日だったのです。オリコンチャートで1983年9月度月間1位を獲得し、アニメソングの歴史を塗り替えた快進撃が始まるのはこの後のことです。

 次に紹介するのがテレビ朝日です。まず18時45分からは藤子不二雄原作(現在は藤子・F・不二雄名義)の『パーマン』が15分枠で月曜日から土曜まで週6回放送されていました。日曜日は9時半から30分枠で放送されており、藤子不二雄作品の人気の高さを証明しています。

 19時からは同じく藤子不二雄原作(現在は藤子不二雄A名義)の『忍者ハットリくん』、19時半からは三浦みつる先生原作の『THE かぼちゃワイン』が放送されていました。当時のテレビ朝日がアニメに賭ける熱意がうかがえる密度の濃さです。

 テレビ東京では再放送が多数行われていますが、本放送では17時55分からの『パソコントラベル少年団』を放送しています。タツノコプロ製作の「聖書世界冒険シリーズ」第3弾で、その第1弾『アニメ親子劇場』の続編です。

 NHKとNHK教育テレビ、そしてTBSでは、本放送されているアニメはありませんでした。

 続く火曜日ですが、本放送されていた作品は、テレビ朝日で19時から『フクちゃん』、19時半から『愛してナイト』、テレビ東京で17時55分から『銀河疾風サスライガー』、19時半から『新みつばちマーヤの冒険』の4作品となります。

 水曜日の本放送は、フジテレビで19時から『Dr.スランプ』、19時半からは『うる星やつら』という、おそらくこの時代では最強の組み合わせが放送されています。思い返せば宝石のように貴重な時間でした。

 木曜日については本来日本テレビで19時から『ときめきトゥナイト』の最終回が放送されるはずだったのですが、なんと野球中継と特番で8月中はすべて中止になっています。

 調べたところ、最終話となる34話の放送は9月22日、33話の放送は7月28日だったため、2か月近く中止が続いたことがわかりました。当時、最終回を楽しみにしていた子供たちはどんな気持ちだったのでしょうか。

 他局についてはTBSで19時から『イーグルサム』、フジテレビでは19時から『こてんぐテン丸』、19時半からあだち充先生原作の『みゆき』が放送されていました。