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PTS(4)                      Linux Programmer's Manual                     PTS(4)
名前
       ptmx, pts - 擬似端末のマスタとスレーブ
説明
       ファイル /dev/ptmx (擬似端末多重デバイス; pseudoterminal multiplexer
       device) は、メジャーナンバー (major number) 5、 マイナーナンバー (minor
       number) 2 を持つキャラクターファイルであり、 通常、モードは 0666
       で、所有権は root:root である。
       このファイルは、擬似端末のマスタとスレーブのペアを作成するために使用される。
       プロセスが /dev/ptmx をオープンすると、そのプロセスには 擬似端末マスタ
       (pseudoterminal master) へのファイルディスクリプターが返され、 /dev/pts
       ディレクトリに擬似端末スレーブ (pseudoterminal slave)
       デバイスが作成される。 /dev/ptmx
       をオープンして得られるファイルディスクリプターはそれぞれ独立の擬似端末マスタであり、対応するスレーブを各々持つ。スレーブのパス名は、マスタのファイルディスクリプターを
       ptsname(3) に渡すと知ることができる。
       擬似端末スレーブをオープンする前に、必ず、マスタのファイルディスクリプターを
       引数として grantpt(3)unlockpt(3) を呼び出さなければならない。
       擬似端末のマスタとスレーブの両方がオープンされた後は、スレーブは、
       プロセスに対して、実端末 (real terminal)
       と全く同じインターフェースを提供する。
       スレーブに書かれたデータはマスタファイルディスクリプターに対する入力として扱われ、
       マスタに書かれたデータはスレーブに対する入力として扱われる。
       実例をあげると、擬似端末は xterm(1)
       のような端末エミュレータを実装するのに使用されている。
       端末エミュレータでは、擬似端末のマスタから読み込まれたデータは、
       アプリケーションにとって実端末のデータと全く同じもののように見える。
       また、 sshd(8)  のようなリモートログイン用のプログラムの実装では、
       擬似端末マスタから読み込まれたデータは、ネットワークを経由して、
       端末や端末エミュレータに接続されているクライアントプログラムに送信される。
       擬似端末は、 (su(1)passwd(1)  のような)
       通常はパイプからの入力を拒否するプログラムに、
       入力を送信するためにも使用できる。
ファイル
       /dev/ptmx, /dev/pts/*
注意
       (UNIX 98 pseudoterminal naming と呼ばれる)  上記の機能の Linux
       でのサポートは、通常 /dev/pts にマウントされるはずの devpts
       ファイルシステムを通して実現されている、
関連項目
       getpt(3), grantpt(3), ptsname(3), unlockpt(3), pty(7)
この文書について
       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10
       の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
       https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
Linux                              2020-08-13                             PTS(4)