JP4084285B2 - ペット用トイレ - Google Patents
- ️Wed Apr 30 2008
図1および図2(a),(b)は本発明に係るペット用トイレの一つの実施の形態を示すものであり、この実施の形態では、ペットの屎尿(排泄物)の処理を、酵素を用いて微生物を活用することによりペットの排泄物を分解、消滅処理する有機性廃棄物処理材からなるペレットを用いて行う場合を説明する。
これらの図において、全体を符号10で示すペット用トイレは、図1、図2から明らかなように、上方に開口する開口部を有するとともに、上部が一端側(図2中左側)から他端側(図2中右側)にかけて斜め下方に傾斜して形成されている概略直方体形状を呈する受容器11を備えている。この受容器11は、ペットのトイレとなるとともに、ペットの排泄物を分解処理する処理容器として機能するところで、内部には、酵素を用いて微生物を活用することによりペットの排泄物を分解、消滅処理する有機性廃棄物処理材からなるペレット12が収納されている。
ここで、この受容器11は、その内部が一房または多房をもつ構造の容器として形成される。ここでは図2、図3から明らかなように、ペレット12の表層部近くに、図3に示すような整流板18を設けることにより、上下二室に仕切り、その下方室には、後述するペレット12を攪拌するための攪拌装置20を構成するオーガやバイブレータなどが設けられている。
また、前記受容器11は、ポリプレピレン(PP)やナイロン、ABS等の樹脂材のように、製作が安価にできる、射出成型が容易な材料を用いて形成されるものであり、ここでは、およそ15リットル程度のペレット12(ペットの排泄物を処理するための粒状またはコンパウンド状の処理材)を使用するために、それを収容しやすい程度の内容量、およそ20リットル前後の容積をもつように形成されているものとする。
さらに、前記受容器11の上端部開口の周囲には、四方に縁部が立設して設けられており、猫などが排泄行為中などの際のプライバシーを確保する程度の高さを有している。この縁部は、猫の習慣上砂をかける習性も相俟ってペレット12が受容器11の外に飛び散らない程度の高さとするとよい。
なお、図示しないが、消臭目的の光触媒(暗性を含む)を受容器11内に施すことで、より一層の消臭効果が得られるように構成するとよい。
前記受容器11には、前記上部開口を閉塞する蓋体13が設けられている。ここでは、図2に示すように、蛇腹状の蓋体13を例に挙げて示している。この蓋体13を閉じることにより、受容器11は高い密閉度で密閉されるようになっており、いわゆる完全密閉タイプのペット用トイレ10であると言える。
この蛇腹状の蓋体13は、図2中符号14で示す蓋体開閉用モータにより順次繰り出し動作または引き込み動作される。また、この蓋体13を構成する各蓋には、レーキ15が設けられ、この蓋体13の開閉動作に伴い、ペレット12の表層部を進退動作し、ペットの排泄物を一端側から他端側に移送し、受容器11の他端部(図2中左側)に設けたチャンバ16により上方室から下方室に、ペットの排泄物のうち、固形有機物17を落下させるように構成されている。
ここで、蓋体13が、図2に示すように蛇腹状のシャッタからなり、折り畳み式または巻き上げ式の蓋である場合には、以下のように動作する。すなわち、蓋体13は、開蓋位置では、受容器11の一端部側に蛇腹状の蓋が重なり合って格納庫19に移動して収納されている。それぞれ分解された蓋は、各々伸長スライド可能に連結されており、開閉作業では、レールとプーリやシャフトドライブによって伸縮動作するように構成されている。そして、それぞれの蓋の受容器11への連結部分には、固形有機物17を移動させるレーキ15が設けられ、閉蓋位置に移動する際に蓋体13と連動してそのままチャンバ16へ移動させ、固形有機物17を搬送落下させる。開蓋時には、ペレット12の表層部を整地しながら、開蓋位置まで移動することになる。
前記受容器11内で前記下方室には、内部に収容したペレット12を破砕、粉砕する機能をもつ攪拌装置20が設けられている。この攪拌装置20は、攪拌棒と攪拌翼とからなるオーガ21や振動バイブレータ22、歯車その他の機構部23から構成されている。なお、図中24はオーガ用モータ、25は振動モータである。
前記攪拌装置20は、受容器11内でのペレット12の対流を起こすことができる機能を有しており、粒状もしくはコンパウンド状のペレット12を利用し、小動物の排泄物を破砕、粉砕し微生物のエネルギ変換作業において低分子化された有機物を、炭酸ガスと水とに変換させるものである。
前記攪拌装置20は、以下のように構成されている。
すなわち、攪拌用オーガ21は、モータ24により回転されることでペレット12の攪拌を行うようになっている。このような攪拌の目的は、酵素を主体としたペレット12に土壌菌や有用菌などの自然吸着後、これらの微生物の活動を活発にするために攪拌により酸素を供給することで好機呼吸を促し、一定期間停止状態において発酵させることで、好嫌気状態を行い、分割処理を促進するように構成されている。
ここで、上述したオーガ21は、図4に示すように、スクリュ形状の2連装で設けられている。勿論、芯管とリボンタイプの補助板とから構成される構造でもよい。要は、並設されている2連の軸が互いに内転(上から下に向かって回転)し、上部にあるペレット12が両軸の間を通って巻き込まれながら下方に移動するように構成されておればよい。
受容器11の底板部に達したペレット12は、循環流に乗って底部から外側に流れ、受容器11の内側壁に沿って押し上げられる。また、スクリュの進行方向の終点部分では、ペレット12が受容器11の壁部に押し付けられて堆積する。それらを振動バイブレータ22によって均一的に振動させることで、ペレット12を分散させ、これと同時に循環、整流させて攪拌することになる。
なお、振動バイブレータ22は、ペレット12間の移動とその作業における固形有機物17とペレット12の接触を通じて粉砕処理も行う。
また、ペレット12の総入れ替え時において、上記オーガ21などを手動で逆回転することにより、排出口32からの排出を容易にしかも確実に行えるようになる。
さらに、このようなオーガ21としては、軸廻りに複数の攪拌翼を設けたタイプでもよいが、ギヤ歯を軸廻りに形成したタイプでもよい。
すなわち、並列2連式のオーガ21は、受容器11内に形成されたチャンバ16の側壁面(最前部)とこれに対向する側壁面(最後部)間に掛け渡した状態で設けられている。また、チャンバ16に対向する側壁面の外側部分には、駆動用モータ24やギヤが設けられ、さらに室内の上方には前述した整流板18が設置されている。そして、チャンバ16に取り込まれた固形有機物17は、進行方向とは反対側を攪拌開始点として順次攪拌、粉砕されて対向する側壁面側に押し出されていく構成であればよい。
一方、液状有機物27は、ペレット12の表層部から浸透したペレット12をそのままオーガ21のウイングの中心溝へ取り込んで、そのまま攪拌作業により対向する壁面側に押し出されていく。その際に、振動モータ(バイブレータ22)によってレベルの均一化が図られることになる。
また、対流に乗ったペレット12は、時間と共に底面部に配置している後述する電気ヒータにて加熱されて働きやすい環境とされた微生物の働きによって処理される。循環されたペレット12は、対流と共に上方の整流ウイング端と内壁面との隙間を通り、表層部に達する。
すなわち、前記受容器11の内部には、前記ペレット12を保温するための電気ヒータ(図示せず)を装備することが望ましい。これは、受容器11内に収納したペット12の排泄物を分解、消滅処理するために酵素を用いて微生物を活用する有機性廃棄物処理材の分解処理性能を確保するためである。すなわち、このペット12の保温温度を30〜40℃程度に設定することで、上述した有機性廃棄物処理材の分解効率を促進させることができることが確認されているためである。
これを詳述すると、たとえば土壌菌などの有用菌によっては微生物の加温効果も期待されており、殆どの場合30℃を下回らない限り、上限は60℃を超えない範囲であれば酵素も変性せずに済むことから30〜40℃程度では、およそ90%以上の分解処理が可能となる。また、世界各地では、その地域の気候から温度、湿度など微生物の分解には不可欠な要因が数多くあり、それらの既成環境を作ることで、室内での同一環境条件を整えることで有機物の分解、消滅のばらつきを抑えることが、温度調節で必要である。
また、前記受容器11の内部には、ペレット12等の内容物を整流する整流板(ウイング)18が設けられている。すなわち、前記受容器11は、前述したように上下二室に区分けした容器であって、この受容器11内でのパレット12の整流および攪拌による分解作業の際に、有機物の不完全粉砕化は、通常分解処理を目的としている以上、見た目にもクリーンなイメージを与えなければならない。したがって、この受容器11内でのペレット12の表面の有機物の移動とその攪拌には時間的経過をも含めて有機排泄物の導入位置から粉砕位置への移動(集積糟、チャンバ)、粉砕作業、拡散および微生物への酸素供給を高めるための攪拌を行う必要がある。その流れを一定にするために整流板18が設けられている。
これを詳述すると、受容器11内でパレット12の表層部に排泄された糞などの固形有機17物は、レーキ15などの集積手段により他端側(最前部)の壁部に設置されたチャンバ18まで移動され、粉砕の開始地点まで落下する。すなわち、攪拌装置20の二連装備されたオーガ21の内転運動によって上から下へ押し下げる運動を繰り返すことと、互いに適度な硬度をもったペレット12どおしとの接触によって固形有機物の粉砕をサイクル化によって行う。この際に振動バイブレータ22を併用して内転運動の効果を高めることもできる。
また、整流板18は中心中央部分に開溝を有し、その開溝はペレット12の通過が可能な幅をもっており、その中央の開溝部分から尿を吸着したペレット12を取り込むことができ、そのままオーガの内転運動に即した混練移動を行う。図中27は水溶性有機物である。
通常は、モータの回転方向によって進行方向が定まる。この場合、固形物の投入位置チャンバ16から反対側(奥側)の壁への進行があり、そのまま反対側壁に回転しながら移動して押しつけられることになる。この状態を続けると、反対側側壁に堆積するため、振動バイブレータ22によって堆積された粉砕済みの屎尿吸着ペレット12の高位均一化を図る。
整流板18の内側では、受容器11の中心から内転運動を起こし、ペレット12の対流は中心から受容器11の底板部へ押しつけられ、丸みを帯びて形成されている底板部の隅、外壁を通り対流に乗って受容器11の壁側の開溝部より押し上げられて表層部に出ることになる。常に対流循環サイクルによって移動が行われ、その経過時間のなかで粉砕、微生物による分解を行いやすくすることが本発明の基本的な考えであり、下層部から上層部への移動の際に消滅させているのである。
このような整流板18は、一枚またはそれ以上のウイング板を配置することで対流の流れを調整することができるものであり、このような整流板18には、ペレット12の大きさの粒体が通過できる程度の網目状板や棒体を配置することで、固形有機物は整流板18によって捕獲され、ペレット12のみの通過が可能となるので、分解前の粒体をスクリーニングすることができる。ここで、通過できない固形有機物はそのまま循環のなかに戻り、再度分解化サイクルを通って上層へ移動することになる。
前記受容器11内でのペレット12の高さレベルは、以下のように設定される。
すなわち、前述した通り、20リットル程度の容量に対しておよそ15リットル程度のペレット12を投入して収納するが、その際にこの15リットルのレベルラインを容器の内側に明記しておき、そのレベルまでのペレット12の投入が不可欠となる。さらに、使用を重ねていくに従って、ペレット12の摩耗により粉化して体積が減るおそれがあるから、補充ラインを明示し、それ以下になった場合にはペレット12の補充を行うように指示することで性能の維持を行えるようにすることも必要である。
前記受容器11の上方には排気口31が設けられ、この排気口31にはフィルタ(図示せず)が装着されている。これは、密閉された受容器11の内部では、臭気、炭酸ガスと蒸気とが発生し、これらを排出するための装置が必要であるからである。このような排気装置としては、臭気のみのフィルタ付き排気システ厶(光(暗性)、白金など、各触媒方式がある。)と水分および炭酸ガスの排気システムとの双方を独立した構造で設けてもよい。また、受容器11の上部あるいは蓋体などに開閉可能な吸排気口を設けてもよい。
また、この受容器11には、ペレット交換時の手間を省くために、いずれかの側部下方部分に排出用の排出口32を有している。この排出口32は、ここから古いペレット12を排出するためのものであり、入れ替え用のペレット12は、受容器11の上部開口から投入するとよい。
ここで、上記の排出口32からの古いペレット12の排出方法としては、たとえば受容器11の排出口32に近接する下部に伸縮自在な脚部を設け、この脚部を伸ばすとともに、受容器11の排出口32とは反対側の端部を上方に持ち上げることで、梃子の原理により一気に内容物を廃棄するとよい。勿論、これに限らず、受容器11を内外二重構造のカートリッジ式として構成してもよい。このようにすれば、オーガや振動棒(翼)などが付属した受容体をスライド構造にて外側筐体から離脱させ、そのまま内容物を廃棄することができる。その後は、外側筐体内に受容体をスライドさせて元の状態に戻し、上部開口からペレットの投入を行うとよい。
図中33は犬猫などのペットが登坂して受容器11内に登るための登坂板で、前記受容器11の最前部(図中左側)から受容器11をおいている床面にかけて設けられている。この登坂板は、犬猫が登坂する際に、該犬猫の体重を支える構造として最下位に降りた段階で各サイドの支柱に全重量が支えられるものであればよい。このような登坂板33の材料としては、必要であればFRP(強化プラスチック)やそれに準じた材料を用い、また軽さと耐久性を持たせることができればよい。
なお、上述した構成において、蓋体13が受容器11内での折り畳み型あるいは巻き上げタイプの場合には、該蓋体13は受容器11内に設けた格納部19内に収納される。この蓋体13は、レール、ベルト、ギヤなどを使用しモータ駆動または手動で開閉動作するように構成される。そして、この蓋体13は、付属のレーキ15部分をもち、開閉動作毎にそれらの開蓋位置と閉蓋位置とを行き来する。
このような蓋体13の開閉動作制御は、全てマイクロプロセッサ等の制御部(図示せず)によって制御されるように構成するとよい。特に、攪拌時における不慮の事故に備えるために、蓋体13と受容器11内部に赤外線センサ34等を設け、障害物があった場合には自動的に運転を解除すると同時に衝突などがあった場合には起動位置に戻して停止するなどの安全システムを付設することが望ましい。このように停止した場合には、たとえば逆回転等で障害物の有無を確認した後、運転を再開すればよい。
また、攪拌を開始するためのスイッチ(図示せず)は、センサが受容器11と蓋体13とに埋め込まれたマグネットスイッチなどで完全密閉状態の確認を行った後に始動するように構成するとよい。
さらに、前記蓋体13には、開閉可能な通気口を設け、それらの部分から水分や炭酸ガスが放出されるように構成することが望ましい。
以上の構成によるペット用トイレ10によれば、蓋体13の格納、繰り出し動作、さらにこれに連動したレーキ15の動き、また攪拌装置20を構成するオーガ21、振動バイブレータ22等の動作をすべて電気的な制御で行えることから、ペットの排泄物の分解、消滅処理を自動で行えるものであり、飼育者にとって簡便なペット用トイレ10を提供することができるのである。
図5は本発明の別の実施の形態を示すものであり、一枚の蓋体13を受容器11の上端部にスライド可能に設けることで、サンルーフ式に構成したものである。
これを説明すると、蓋体13は、開口開始時に前端部が上方に持ち上がり、そのまま受容器11に設けているレールを移動して、前面側にせり出す。そのままレールに沿って移動し、後端部が開口前端部に到達すると、後端部に設けたチルト機能をもつヒンジによって、接地面に延びた蓋体13の前端部がその自重により着地する。この状態で開蓋動作を完了するように構成されている。
この実施の形態では、このような構成を採ることにより、蓋体13を、犬猫などのペットが受容器11内に入るための登坂用として機能する。
なお、上記の蓋体13の開蓋動作に伴って、閉蓋位置にあったレーキ(図示せず)は、開蓋位置への蓋体の動きに伴って最前部のチャンバの方向に移動し、その途中で糞などの有機固形物を捕捉することになる。ここで、このような蓋体13の開閉動作を、プログラムによって複数回、たとえば2回繰り返すことで、糞などの捕捉を確実に行ってから、攪拌分解モードに移行するようにするとよい。
このようなサンルーフ式のものでは、蓋体13にレーキを連動させて移動させる構造では、開蓋時には、レーキは前端部側に移動してその状態でスタンバイしている。したがって、ペットが排泄後に有機固形物等の有無をセンサによって確認した場合には、蓋体13を一旦閉蓋状態とした後、複数回開蓋動作することで、レーキにより有機固形物をオーガチャンバに移動させ、攪拌、分解処理作業を行うようにすればよい。
図6は本発明のさらに別の実施の形態を示すものであり、蓋体13を跳ね上げ式の蓋とした場合である。
これを説明すると、蓋体13は、後端部(最後部)をヒンジとし、前端部を適宜のロック手段で係止可能に構成し、またバネにより常時開蓋方向への付勢力を付与するとよい。このような蓋体13において、前記ロック手段の係止をボタン35あるいはセンサなどで解除すると、バネ36の付勢力によって蓋体13が跳ね上がるようになっている。このタイプでは、特に手動により攪拌装置20を駆動する構造を採ることができる。なお、図中37は攪拌用のハンドル、38はヒータである。
ここで、この跳ね上げ式の蓋体13では、前述したスライド構造の蓋体とは異なり、レーキ15を設けることが難しい。このため、板ばねやコイルスプリングとプーリとを利用してレールガイドを設け、蓋体13の開閉動作に伴ってレーキ15を連動して動作可能に構成する等の構造を採用するとよい。たとえば蓋体13のヒンジ部分にコイルスプリングを設け、開閉時の巻き込み動作を利用してレーキ15を移動可能にする等の構造とすればよい。
上述したように攪拌等を手動で行うようにすると、廉価版としてのペット用トイレ10を提供できることから、その実用上での利点は大きい。
図7は本発明の他の実施の形態を示すものであり、この実施の形態では、受容器11内に格子状の中敷き40を設け、ペットの排泄がこの中敷き40上で行われるように構成したものである。
この中敷き40は、中央部に開口を有し、この開口を介して排泄物がペレット12上に落下するように構成されている。図中41は中敷き40上で移動可能に構成された格子上面ブラシ、42は格子下面に移動可能に構成され、ペレット12の表面部分を移動するレーキであり、これらは、それぞれ受容器11内の側壁に設けたレール部により移動可能に支持されている。
このように構成すれば、ペットが排泄後にペレット12を跳ね上げるといった不具合がなくなるため、室内にペレット12が飛び散るおそれがなくなり、環境面でも衛生面でも有利である。
なお、本発明は上述した実施の形態で説明した構造には限定されず、ペット用トイレ10を構成する受容器11など、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。
たとえば上述した実施の形態では、酵素を用いて微生物を活用することによりペットの排泄物を分解、消滅処理するために用いる有機性廃棄物処理材を用い、ペットの排泄物を水分と炭酸ガスとに分解処理してほぼ完全に消滅処理させることができるから、環境面でも、衛生面でも優れているが、本発明はこれに限らず、このような処理材に類する機能をもつペレットであれば採用して効果を発揮し得るものである。
また、上述した構造のペット用トイレ10において、受容器11は、開閉自在な吸排気口を備えている構成としてもよい。要は、閉蓋時に受容器11を密封状態とし、上記の有機物の分解、消滅処理が行える構成であればよい。
さらに、消臭目的として光触媒(暗性を含む)を蓋体13の裏面に施工するは自由である。
また、たとえば蓋体などを部分的にでも透明材料で形成し、内部の処理状況を確認できるようにすると、実用面での利点は大きい。
さらに、電子制御または手動の如何にかかわらず、蓋体13と攪拌装置20とを連動させることにより、蓋体13の閉蓋位置にあってロック状態が維持されているときにのみ、攪拌処理を行うように構成するとよい。これは、安全確保の面からも、環境面、さらには衛生面からも必要である。
10…ペット用トイレ、11…受容器、12…ペレット(有機性廃棄物処理材)、13…蓋体、14…蓋体駆動用モータ、15…レーキ、16…チャンバ、17…固形有機物、18…整流板、19…格納部、20…攪拌装置、21…オーガ、22…振動バイブレータ、24,25…モータ、31…廃棄口、32…排出口、33…登坂板、40…格子状中敷、41…格子上面ブラシ、42…格子下面レーキ。