理研の歴史:フェライト研究、武井研究室座談会 | 理化学研究所
2015年7月15日
理研の歴史:フェライト研究、武井研究室座談会
キーワード
板橋分所、物理、化学、工学、フェライト、3元状態図、偏光板、磁性材料
概要
1953年に、板橋の地で発足した武井研究室(フェライト研究)は当時、世界の研究者と競争してフェライト(酸化鉄を主成分とするセラミックスの総称)研究を強力に推し進め、高性能の磁性体をつくることに成功するなど、日本のフェライト業界の発展や国民生活の利便性の向上などに大きく寄与しました。武井研で開発されたフェライト磁石は幅広く応用され、自動車のワイパー用モーター、家電品用モーター(洗濯機、エアコン、扇風機など)、JRの切符や定期券の裏面、航空機の搭乗券など日常生活のさまざまな場面で使われており、板橋分所発理研のオリジナル研究成果として現役で活躍しています。 磁性体の研究や世界との競争の状況、企業との関わり、研究生活について、仁科芳雄先生・宮崎友喜雄先生・武井武先生の思い出も含めて座談会形式で語られています。
制作情報
2014年9月25日(木)10:00-12:00 理化学研究所板橋分所会議室にて
杉本光男:元武井研究室、磁性研究室 副主任研究員
岡本祥一:元武井研究室、磁性研究室 副主任研究員
西村純:元仁科研究室 研究員
小玉正弘:元宇宙線研究室 副主任研究員
加賀屋悟:広報室長(インタビュアー)
大森整:大森素形材工学研究室 主任研究員
渡邊一史:撮影
陪席7人
(内田紀子、大石善雄、池田麻主美、野崎しのぶ、足立枝実子、佃文博、千葉誠一)