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竹富島のリゾート開発会社→住民訴え→住民が会社を反訴「萎縮狙い不当」

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竹富島のリゾート開発会社→住民訴え→住民が会社を反訴「萎縮狙い不当」

2019年12月21日 09:09

 竹富島のコンドイ浜付近でリゾート開発を計画するアールジェイエステート社(那覇市)が、反対派住民1人を名誉毀損(きそん)で訴えた訴訟について、住民側は20日、提訴は活動を萎縮させる不当なスラップ訴訟に当たるとして反訴した。応訴の負担や精神的苦痛を負ったとして、220万円の慰謝料を求めている。

反対派住民への名誉毀損訴訟は不当だとして、反訴の意義を強調する竹富島を守る会の阿佐伊拓会長(中央)ら=県庁記者クラブ

反対派住民への名誉毀損訴訟は不当だとして、反訴の意義を強調する竹富島を守る会の阿佐伊拓会長(中央)ら=県庁記者クラブ

 アール社側は、計画に反対する竹富島を守る会のホームページ(HP)が悪質な印象を与えるとして、同会の阿佐伊拓会長に対し、2200万円の損害賠償を請求している。

 反訴状で住民側は、HPの内容は意見や論評にとどまり、名誉毀損には当たらないと反論。個人を狙い撃ちし、高額な損害賠償を請求したことなどから、反対運動を弾圧、萎縮させる不当訴訟だと訴えた。

 県庁で記者会見した阿佐伊会長は「私個人が提訴され精神的に重かったが、島の人たちに相談し、不当訴訟を世論に訴えようと反訴を決めた。裁判で島民の思いを訴えたい」と述べた。

 アール社の代理人弁護士は取材に対し「反訴状をまだ見ておらず、現時点ではコメントできない。粛々と対応していく」と話した。

 守る会によると同日、計画中止を求める約4万4千人分の署名を同社に提出したが、受け取ってもらえなかったという。

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