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プラモデル作りとラーメンを愛する:日本の次期総理大臣のこだわり

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東京:日本の新首相となる見通しで、新たに自由民主党総裁に選出された石破茂氏は、眉間にしわを寄せた写真でよく登場するが、彼の真の愛好品であるプラモデルについて語るときは、表情が一気に明るくなる。

彼のオフィスには天井まで積み上げられた政治や歴史に関する書籍があるが、67歳の石破氏は日本のメディアでしばしば「オタク」、つまり平凡な物事に執着する人として紹介されている。彼の場合は、鉄道、プラスチック製ミニチュアモデル、そしてラーメンである。

「夢を現実のものにするようなものです」と石破氏は2007年から2008年にかけての短い防衛大臣在任中にテレビのインタビューでプラモデル製作について語っている。

また、石破氏は、自身が愛好し、執務室の隅々にまで置かれているプラモデルやフィギュアも、自身の外交に役立っていると主張している。

2017年のインタビューによると、米国大使と会談した際には米国のP3哨戒機のプラモデルを、また、ロシア国防大臣が来日した際にはロシアの空母のプラモデルを徹夜で組み立てて見せたという。

「アメリカ大使や大臣、艦隊司令官が来日するたびに、彼が乗っていた艦船を調べて、その(プラモデル)を彼に渡します。すると、彼は『あれが私が乗っていた船だ』と言って、とても喜んでくれます」と、Abema Timesの別のインタビューで語っている。

石破氏の情熱は、実物大の列車にも向けられており、自身のインスタグラムアカウントでも熱く語っている。

東京と自身の選挙区である鳥取県を結ぶ寝台列車には、1000回以上乗ったと主張している。

「超特急! 輝く車内…そして前例のないスタイル…」と、石破氏は自身のインスタグラムの別の動画で、初めて新幹線「ひかり」に乗った時のことを懐かしそうに語っている。「あの時の興奮は決して色あせることはない。素晴らしかった」

生活費の高騰やスキャンダルに悩む党に対する国民の怒りを鎮め、東アジアの安全保障上の緊張を回避するという課題を抱える石破氏には、自身が率いるもう一つの組織、2022年に50人以上の自民党議員によって設立された「ラーメン議員連盟」に割く時間はあまりないかもしれない。

最近、自身のYouTubeチャンネルに投稿した動画の中で、石破氏はラーメンの原材料の輸入割合について考えを巡らせ、輸入小麦と国産小麦でつくった麺の味の違いについて長々と語った。

日清食品の「出前一丁」に乗り換える前は、「チキンラーメン」の大ファンだった。高校受験の頃に「出前一丁」を食べていたことを覚えている。

「このインスタントラーメンやカップ麺は、私の人生の重要な瞬間に重なります」と石破氏は語った。

ロイター