米国務長官「中国は深刻な過ち」 台湾への圧力強化 :朝日新聞
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米国務長官「中国は深刻な過ち」 台湾への圧力強化
ワシントン=園田耕司 北京=高田正幸2021年4月12日 23時11分
ブリンケン米国務長官は11日放映の米NBCテレビのインタビューで、中国が台湾に軍事的な圧力を強めている問題について、「中国がますます攻撃的な行為を強め、台湾海峡の緊張を高めていることを真に懸念している」と表明。「力によって現状変更しようという試みは深刻な過ちだ」と中国を非難した。
台湾周辺では、中国が軍事活動を活発化させ、緊張が高まっている。台湾国防部(国防省)は12日、台湾の防空識別圏(ADIZ)に中国軍機延べ25機が進入したと発表した。同部が昨年9月に中国軍機の進入動向を発表し始めて以降、最大規模だ。
7日は台湾の防空識別圏(ADIZ)に中国軍機15機が一時進入。米海軍第7艦隊(横須賀)所属のミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」が同日、台湾海峡を通過して中国を牽制(けんせい)した。
中国のコロナ初期対応は「失敗」
ブリンケン氏は、中国が台湾に侵攻した場合、米国は軍事的な対応を取るかと問われると、「仮定の質問には立ち入らない」と返答。ただし、米国による台湾への軍事支援を記した台湾関係法について指摘したうえで、「台湾の自衛を可能とするために、米国には重大な責任がある」と強調した。
ブリンケン氏はまた、中国の新型コロナウイルス発生当時の対応について、「リアルタイムで海外の専門家に(現地への)アクセスを認めたり、リアルタイムで情報を共有したり、リアルタイムで透明性を確保したりするといった、必要なことをしなかった」と非難。中国の初期対応を「失敗」と言い切った。
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この記事を書いた人
- 園田耕司
- 政治部次長|政権担当
- 専門・関心分野
- 日米政治・外交安全保障、国際政治