スウェーデンが新たに加盟、32カ国に → NATOって何？|一色清の「このニュースって何？」|朝日新聞EduA
日々のニュースの中に「学び」のきっかけがあります。新聞を読みながら、テレビを見ながら、食卓やリビングでどう話しかけたら、わが子の知的好奇心にスイッチが入るでしょうか。ジャーナリストの一色清さんが毎週、保護者にヒントを教えます。（写真は、ベルギー・ブリュッセルのNATO本部＝2022年3月24日午後1時13分、代表撮影）
スウェーデンの北大西洋条約機構（NATO）への加盟が2024年2月26日、決まりました。加盟国で唯一承認していなかったハンガリーの議会が加盟を認める法案を可決したためです。23年には同じ北欧の国であるフィンランドもNATOに加盟しており、スウェーデンの加盟でNATOの加盟国は32カ国になりました。
22年のロシアによるウクライナ侵攻以降、NATOという言葉をニュースでよく聞くようになりました。今回はNATOについて、どういう組織でどういう問題を抱えているのかを解説しようと思います。
NATO（North Atlantic Treaty Organization）は、ヨーロッパと北アメリカの国で作っている軍事同盟です。加盟国が攻撃された場合は全加盟国で防衛するという「集団防衛」を定めています。