イタリア映画祭2006 公式ホームページ
■ PROGRAM A | |||||||||||||||||||||||||
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「見つめる女」 La spettatrice (Paolo Franchi) 2004年/98分/監督:パオロ・フランキ トリノに住む26歳のヴァレリアは、同時通訳をしながら孤独な毎日を送っていた。彼女の唯一の楽しみは向かいに住む40代の男マッシモを窓から観察することだったが、マッシモがローマに引っ越したとわかり、ヴァレリアは何も考えずに列車に乗る…。新人監督ながら、マルコ・ベロッキオなどの撮影を務めた重鎮ジュゼッペ・ランチをキャメラに迎え、女性の微妙な心の動きを繊細な光と影に捉えた表現力は高く評価された。主人公は、人気急上昇中のバルボラ・ボブローヴァで『聖なる心』でも主演。 |
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上映日:2006年5月3日(水・祝) 10:30 / 5月6日(土) 10:30 | |||||||||||||||||||||||||
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■ PROGRAM B | |||||||||||||||||||||||||
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「私が望む人生」 La vita che vorrei (Giuseppe Piccioni) 2004年/125分/監督:ジュゼッペ・ピッチョーニ ピッチョーニ監督が前作『ぼくの瞳の光』で主演したルイジ・ロ・カーショとサンドラ・チェッカレッリを再び起用した新作で、緻密な恋愛劇と清冽な映像が昨年のベルリン国際映画祭やモスクワ国際映画祭で話題になった。19世紀の大恋愛物語を演じる2人の俳優に現実でも恋愛が生まれる「劇中劇」だが、ロ・カーショは既に経験豊富な俳優を、チェッカレッリは映画に初めて出演する新人を演じ、実際の2人の俳優の境遇とも重なるような巧みな構成の中に、人生と恋愛の痛みが伝わってくる秀作。 |
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上映日:2006年5月2日(火) 18:00 / 5月6日(土) 13:15 | |||||||||||||||||||||||||
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■ PROGRAM C | |||||||||||||||||||||||||
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「聖なる心」 Cuore sacro (Ferzan Ozpetek) 2005年/117分/監督:フェルザン・オズペテク これまで「イタリア映画祭」で『無邪気な妖精たち』や『向かいの窓』が好評だったトルコ出身のオズペテク監督の新作。父から受け継いだ不動産会社の女性社長として活躍するイレーネは、仲間と盗みを働く不思議な少女との出会いをきっかけに、自分の人生を考え直す。母が住んでいたローマの館に引きこもり、少女と共に貧しい人々を助けるボランティア活動に向かってこれまでと違う生き方に踏み出す。イレーネを演じたバルボラ・ボブローヴァは、この映画でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞主演女優賞に輝いた。 |
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上映日:2006年5月4日(木・祝) 10:30 / 5月6日(土) 18:45 | |||||||||||||||||||||||||
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■ PROGRAM D | |||||||||||||||||||||||||
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「心の中の獣」 La bestia nel cuore (Cristina Comencini) 2005年/120分/監督:クリスティーナ・コメンチーニ コメンチーニ姉妹の姉クリスティーナは『わたしの一番幸せな日』に続き、家族のそれぞれの心の奥底に迫る映画を作った。何不自由なく暮らすサビーナに、自らの妊娠に気がついた時から、子供時代の深い傷跡が蘇ってくる。主演に『向かいの窓』のジョヴァンナ・メッゾジョルノ、その夫がアレッシオ・ボーニ(『輝ける青春』の弟役)、その兄がルイジ・ロ・カーショなどイタリアを代表する俳優が揃った。メッゾジョルノがヴェネチア国際映画祭で主演女優賞を受賞し、本作品はアカデミー賞イタリア代表となった。 |
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上映日:2006年5月2日(火) 12:00 / 5月5日(金・祝) 18:35 | |||||||||||||||||||||||||
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■ PROGRAM E | |||||||||||||||||||||||||
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「母なる自然」 Mater natura (Massimo Andrei) 2005年/93分/監督:マッシモ・アンドレイ 男に生まれながら、女性として生きるデジデリオは、ある時ハンサムなアンドレアと運命の出会いをする。しかしアンドレアは別の女性と結婚しようとしていた…。ナポリを舞台に、ゲイのコミュニティで生きる人々を、心をこめて描いた悲痛な魂の物語。「母なる自然」は、映画の最後でヴェスヴィオ火山の中腹で無農薬野菜を作り共同生活を始めるゲイのコミュニティの名前。第1回作品ながら色彩豊かで大胆な映像は「ナポリのアルモドバル」と評され、去年のヴェネチア国際映画祭で観客賞などを受賞した。 |
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上映日:2006年5月5日(金・祝) 10:30 / 5月7日(日) 15:45 | |||||||||||||||||||||||||
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■ PROGRAM F | |||||||||||||||||||||||||
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「哀しみの日々」 I giorni dell’abbandono (Roberto Faenza) 2005年/96分/監督:ロベルト・ファエンツァ
何不自由ない幸せな家族だったのに、ある日突然夫が去ってゆき、妻は子供と残された。このどこにでもあるような話を、名匠ファエンツァは妻オルガの視点からミニマルに詩的に描き出した。失意、狼狽、怒りといったあらゆるマイナスの感情を少しずつ前向きに転化させてゆく妻を、『無邪気な妖精たち』や『カテリーナ、都会へ行く』などでおなじみの名優マルゲリータ・ブイが力演。昨年ヴェネチア国際映画祭のコンペに出品され、60年代から活躍してきたファエンツァ監督の復活が讃えられた。 |
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上映日:2006年5月3日(水・祝) 16:10 / 5月7日(日) 10:30 | |||||||||||||||||||||||||
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■ PROGRAM G | |||||||||||||||||||||||||
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「二度目の結婚」 La seconda notte di nozze (Pupi Avati) 2005年/103分/監督:プーピ・アヴァーティ 第二次大戦直後、南部のプッリャに住むジョルダーノは不発弾の処理をしている。そこへ来たのは、戦死した兄の妻リリアーナからの手紙だった。ボローニャに住む兄嫁は生活に困り、息子を連れてプッリャに向かう。ジョルダーノにとって、リリアーナは憧れの女だった…。ジョルダーナを演じるアントニオ・アルバネーゼ、兄嫁役のカティア・リッチャレッリ(ソプラノ歌手として有名)、その息子役ネーリ・マルコレの3人の個性派を名匠プーピ・アヴァーティが見事に操る傑作。昨年ヴェネチア国際映画祭コンペ出品。 |
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上映日:2006年5月3日(水・祝) 18:45 / 5月7日(日) 13:00 | |||||||||||||||||||||||||
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■ PROGRAM H | |||||||||||||||||||||||||
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「恋愛マニュアル」 Manuale d’amore (Giovanni Veronesi) 2005年/110分/監督:ジョヴァンニ・ヴェロネージ 「恋」「危機」「浮気」「別離」の4つのパートからなるオムニバスで、マルゲリータ・ブイ、ジャスミン・トリンカ、シルヴィオ・ムッチーノ、カルロ・ヴェルドーネら今のイタリアを代表する人気役者たちの総出演による恋愛諸相。ブイとヴェルドーネは、この映画でドナテッロ賞の助演女優賞と助演男優賞をダブル受賞。4つのエピソードは全く別の話だが、どこかでつながっており、ラブ・コメディの名手ヴェロネージの巧みな演出と俳優たちの名演技で、イタリアのあらゆる恋愛作法を堪能できる1本。 |
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上映日:2006年5月3日(水・祝) 13:15 / 5月5日(金・祝) 15:50 | |||||||||||||||||||||||||
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■ PROGRAM I | |||||||||||||||||||||||||
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「クオ・ヴァディス、ベイビー?」 Quo vadis, baby? (Gabriele Salvatores) 2005年/105分/監督:ガブリエーレ・サルヴァトーレス 『ぼくは怖くない』が絶賛されたサルヴァトーレス監督の新作は、これまでの作風とは異なり、デジタル・ビデオで女性私立探偵の日々を追いかけたプライベート・タッチの映画。ボローニャに住む探偵ジョルジアは、仕事とアルコールの日々の合間に、女優志望だった美人の姉アダが自殺した秘密を探っている。ローマに住んだ彼女が残したビデオや手紙から浮かび上がるのは、意外な真実だった…。失われた古きよき時代への追憶と、殺伐とした現代への憎悪が織りなす真実の叫びが聞こえてくる映画。 |
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上映日:2006年5月2日(火) 15:00 / 5月5日(金・祝) 13:10 | |||||||||||||||||||||||||
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■ PROGRAM J | |||||||||||||||||||||||||
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「瞳を見ればわかる」 Te lo leggo negli occhi (Valia Santella) 2005年/82分/監督:ヴァリア・サンテッラ 新人の発掘に力を入れるナンニ・モレッティ(『息子の部屋』監督)がプロデュースした映画で、1965年生まれのサンテッラ監督の最初の長編。キアラは、ナポリに住む往年の名歌手の母マルゲリータとうまくいかず、ローマに娘と住む。3つの世代の女性たちの間の微妙な感情の変化を女性監督が丁寧に描いた作品で、とりわけ娘ルチアの存在が全体をさわやかなタッチに仕立てている。また奔放で感情の起伏の激しい母を名優ステファニア・サンドレッリが見事に演じ切った。 |
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上映日:2006年5月4日(木・祝) 18:15 / 5月6日(土) 16:15 | |||||||||||||||||||||||||
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■ PROGRAM X | |||||||||||||||||||||||||
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「マリオの生きる道」 La febbre (Alessandro D’Alatri) 2005年/108分/監督:アレッサンドロ・ダラートリ マリオは友人たちとクラブを作ることを夢見ていたが、ある時公務員に採用されたことで、すべてが変わり始める。市役所の官僚的な環境の中で自分の生き方を模索しながら生きるマリオの前に現れるリンダ。北イタリアの地方都市クレモナで、自分探しを続ける現代の若者たちをさわやかに描いた秀作で、昨年大阪ヨーロッパ映画祭や、イタリア文化会館の開館記念でも上映されて好評を得た。主人公を演じるのは同じダラートリ監督の前作『彼らの場合』の夫役でデビューしたファビオ・ヴォーロ。 |
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上映日:2006年5月7日(日) 18:15 | |||||||||||||||||||||||||
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■ PROGRAM Y | |||||||||||||||||||||||||
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プレミア上映 「13歳の夏に僕は生まれた」 Quando sei nato, non puoi più nasconderti (Marco Tullio Giordana) 2005年/115分/監督:マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ 北イタリアのブレシャの裕福な家庭に住む13歳の少年サンドロは、父親と地中海のクルーズ中に海に落ちてしまい、違法移民の乗る船に助けられる。サンドロがそこで見た世界はこれまでと全く異なるものだった…。『ペッピーノの百歩』と『輝ける青春』の巨匠、ジョルダーナ監督の新作で、去年のカンヌ国際映画祭でコンペに出品されて絶賛を浴びた。父親役を『輝ける青春』で自殺する弟を演じたアレッシオ・ボーニが好演している。初夏、Bunkamuraル・シネマほかにて全国公開予定。 |
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上映日:2006年5月4日(木・祝) 13:30 | |||||||||||||||||||||||||
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※上映作品はイタリア側の都合により、変更の可能性があります。 ※上映作品はこの映画祭のために輸入するプリントのため、英語字幕などが入っている可能性があります。 |