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米中がパリ協定を批准-地球温暖化対策、年内発効の可能性

  • ️Sun Sep 04 2016

米国と中国は3日、2020年以降の地球温暖化対策「パリ協定」を批准したと発表した。世界の温暖化ガスの二大排出国である両国の同協定批准で、190カ国・地域余りが同意した協定は年内発効の可能性が出てきた。

  オバマ米大統領は同日、中国・杭州で「われわれが設定した目標に米中は世界を大きく近づけている」と指摘。「これはどれほど強力な国でも、いかなる国も単独で対処できない闘いだ」と語った。

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オバマ米大統領(左)と中国の習近平国家主席=3日、杭州

Photographer: Saul Loeb/AFP via Getty Images

  米共和党の大統領候補、ドナルド・トランプ氏は大統領選で勝利すれば同協定を破棄し、再交渉すると公約しているが、米中の同時批准で一段と困難になろう。同協定は批准国の排出量が全体の55%となることなどが発効の条件。

  中国の習近平国家主席も両国の発表について、「他国が同様の行動を取るよう促すよう望む」と語った。

  米中首脳は杭州での20カ国・地域(G20)首脳会議を控えて会談。両者は南シナ海やサイバーセキュリティーの問題で対立している。

原題:Global Climate Accord Closer to Reality as Obama, Xi Sign On(抜粋)