ファストフード大好き! トランプ大統領の驚くべき生活習慣 | Business Insider Japan
- ️Kevin Loria
- ️Wed Feb 08 2017
- LIFE INSIDER
- 政治
- ファストフード大好き! トランプ大統領の驚くべき生活習慣
ファストフード大好き! トランプ大統領の驚くべき生活習慣

大量のファストフードに、わずかな睡眠時間。カートを使って移動するゴルフ以外には、ほとんど運動もしない。
20歳の若者にさえ、医者はこんな生活習慣を勧めないだろう。しかし、ルーティンが大好きなトランプ大統領にとっては「普通のこと」だ。70歳という史上最高齢で大統領に就任したトランプ氏について、ウェブメディアAxiosは書いている(連載「トランプ101」)。
選挙キャンペーン中のトランプ氏の食事は、ドミノピザとケンタッキーフライドチキン(KFC)、マクドナルドのビッグマックが定番だったという。ファストフードを愛する主な理由は、味が変わらないことと、一定の衛生基準を維持していること(と彼は考えている)。トランプ氏はニューヨーク・タイムズ紙のアンダーソン・クーパー氏のインタビューでそう語った。
しかし、実際、トランプ大統領はホワイトハウスではウェルダンのステーキやカニ、エビ、時にはサラダや野菜を、よく焼いたレッド・ミート(牛や羊の肉)と一緒に食べることを好む、とAxiosは報じている。
アメリカ国立衛生研究所によると、こうしたレッド・ミートの消費は、ガンや心臓病による死亡リスクや、2型糖尿病を発症するリスクを高めるという。
Great afternoon in Ohio & a great evening in Pennsylvania - departing now. See you tomorrow Virginia! pic.twitter.com/jQTQYBFpdb
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2016年8月2日
栄養学的な観点からすると、ステーキをたまに食べるのは良い。しかし、食べる量を制限すべきだと医者は忠告する。
健康な食生活を送るためには「野菜やフルーツをたっぷり食べ、カロリーのバランスを維持する。ジャンクフードの食べ過ぎは控えるべき」と、ニューヨーク大学で公衆衛生学や栄養学を研究するマリオン・ネスレ教授は話す。
大統領の側近によれば、トランプ大統領の食事や軽食を見る限り、いずれも当てはまりそうにない。彼が飛行機の中で取る軽食はもっぱらポテトチップスやクリームサンド・クッキーだという。
運動については、一般的に週最低2時間半の適度な運動をすることが望ましいとされている。体を動かすことで全身の健康と心肺機能が向上し、ストレス解消や精神的な安定、睡眠の改善にも効果があるため、オバマ前大統領やジョージ・W・ブッシュ元大統領らは任期中もトレーニングを欠かさなかった。運動不足はトランプ大統領にとって今に始まったことではない。1997年には「場合によっては、必要最小限の運動をする」と発言していた。
睡眠について、トランプ大統領は1日3〜4時間眠れば十分だと述べている。約1%の人間は4〜6時間の睡眠で生活できるが、大半の人は7〜9時間の睡眠が必要だ。睡眠不足が続くと、気付かないうちに、まるで酔っぱらっているかのような悪影響が出る。
Axiosによれば、トランプ大統領は自身が遺伝的に健康であり続けられると信じているという(一日中飲み続けるほどダイエット・コーラの大ファンだが、飲酒や喫煙はしない)。トランプ大統領の父フレッド・トランプ氏は、最後の6年間はアルツハイマー病を患ったが、93歳まで生きた。加齢はすべての人々に身体的、精神的なダメージをもたらす。こうした影響から逃れたい人々は、十分な睡眠と栄養を取り、身体的・精神的な運動を頻繁に行うべきだ。
トランプ大統領の健康が今後どうなるかは、わからない。彼は血中のコレステロール値を低下させる「スタチン」や脱毛防止薬の「フィナステリド(商品名プロペシア)」を服用していると伝えられている。身長192cm、体重107kgのトランプ大統領のBMIは29.5であり、明らかに「太りすぎ」の分類に入る(以前の報道では体重は121kgだった)。
不健康な食生活を好む大統領は、トランプ大統領が初めてではない。ジェームズ・K・ポーク元大統領は、フレンチのコース料理よりコーンブレッドを好んだと伝えられる。もしかしたら彼も遺伝的な特性に助けられていたのかもしれない。
とはいえ健康学の立場から見れば、トランプ大統領が長生きをするためには、食生活や睡眠、運動の習慣を改善することを科学は勧めている。
[原文:Trump's workout and diet routine is ill-advised]
(翻訳:小池祐里佳)