墨田区・北十間川でハゼ釣り スカイツリーの下ですくすく育ってます:中日スポーツ・東京中日スポーツ
てやんでぃ、こちとら江戸っ子でぃ!! 東京は下町の墨田区を流れる北十間川(きたじゅっけんがわ)のハゼ釣りは、安近短な釣り場として忙しい都会人にもてはやされている。釣れるハゼ坊は、ちゃきちゃきの江戸っ子だから、ピチピチと跳ねて元気いっぱい。釣れるもんなら釣ってみなと威勢がいい。暑さに負けた体にパワーがもらえますぞ! (中日釣ペン 竹川啓二)
◆防護柵ある遊歩道から陸っぱり
京成線、東京メトロ半蔵門線、都営浅草線の押上駅を出て1、2分歩けばそこに北十間川が流れている。その昔、水上交通路として発達し、江戸庶民(都民)の生活を支えていた水路だが、時を経て今は癒やしのスポットとして活躍している。釣り場としても解放されていて、両岸に遊歩道が設置され、防護柵も付けられているので小さな子ども連れでも安心とファミリーやカップルにも人気だ。散歩がてらに遊びに来るご近所さんも多い。
さらにすぐ横には世界一高い電波塔のスカイツリーが立ち、周辺には商業スペースや飲食店、水族館もあって遊び所満載。ワンスポットで休日が満喫できると人気も上々。まさに下町のオアシスである。
竿は、のべ竿が基本。長さ1・8〜3・6メートル前後が最適。釣り方に合わせて手持ちの竿を持参すれば、どの長さでも楽しめる。新たに購入するなら他の釣り場と共用できる長さを選べば無駄がない。
◆特餌のボイルベビーホタテ デキ級に有効なジャリメ餌
仕掛けはウキ釣りでもミャク釣りでもお好みでOK。水面をまったりと眺めながら釣るならウキ釣り、アクティブにハゼ坊との駆け引きを楽しむならミャク釣り…いずれにしても餌が底に着いていることが必須条件だ。
餌は入手しやすいアオイソメが一般的だが、最近はジャリメも人気。アオイソメに比べ細くて軟らかいのでデキハゼには効果的だ。
また、近年話題のボイルしたベビーホタテを使用するファンも多い。これなら虫餌の苦手な女性でも安心して使えるし、残ったら冷凍しておけば後で使えて経済的。もちろん自分で食べちゃってもいいのだ。ただ1匹釣れるごとに餌付けしなくちゃならないから、その点が少し面倒かも。
◆水路全体に魚影あるので一カ所に留まらず釣り歩くのが数伸ばすコツ
ハゼは水路全体に散っていて、どこでも魚影は確認できるから一カ所に留まらず釣り歩くのが数を伸ばすコツ。アタリが頻繁にあるところを覚えておき、順番に繰り返して狙うのが陸っぱりハゼの常とう手段だ。