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困った奴ちゃ―東映ヤクザ監督の波乱万丈

  • ️Mon Dec 09 2030

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

東宝・日活・大映の映画ばっかり見ていたので、東映の時代劇はほとんど知らない。でも当時の東映の繁栄ぶりは興味がある。むちゃくちゃという言葉がふさわしい。健さんがまだ現代劇に出ていたが若い頃、ちっとも格好よくない(東宝の俳優と比べるとダントツで野暮に見える)。でも、誰よりも現役最高峰の俳優として活躍しているんだから、やっぱりわからない。任侠・ヤクザ路線を見出す直前の無国籍映画、エル・マリアッチ知恵蔵のアマゾン無宿って・・・やっぱりむちゃくちゃ。しかもオシャレとかそういう路線ではなくて、真剣なのが・・・。2012/09/30

僕は東映については初心者レベルなので、初めて知った事も多いが、作品について語られている部分はあまり印象は残らず、監督自身の印象の方が強く残った。何しろ、名指しで好き嫌いを明言するし、ギャラの不満も隠さない。その一方で謙虚な部分もある。何度か自殺を図っているのにも驚く。でも、それらをひっくるめて強い生命力が感じられる。だから映画界から離れた後も易者として成功を収めたのだなと思う。2011/07/18