【RISE】大一番控える那須川龍心が兄天心に言及「何してもたたかれる。いいなあと思います」 - 格闘技 : 日刊スポーツ

荒汐部屋でGUMP（左）、白鳥大珠（右）とともにちゃんこを食す那須川龍心（2025年2月17日撮影）

今月29日にビッグマッチ「RISEエルドラド2025」（両国国技館、ABEMA PPVで全試合完全生中継）を控える立ち技打撃格闘技のRISE（ライズ）は21日、同大会に出場するフライ級（－51.5キロ）王者那須川龍心（18）、白鳥大珠（29）、GUMP（22）のTEPPEN GYMでの練習を公開した。

龍心はその後のインタビューで、今年2月にプロボクサーの兄天心が元WBO世界バンタム級王者ジェイソン・モロニー（オーストラリア）に3－0判定勝ちした試合に言及。一瞬グラつかされる場面もあったため「兄弟としてはああいう試合はやってほしくない。ヒヤヒヤしっぱなしで心臓に悪かったです（笑い）。けどまあ、はたから見たらすごい面白い試合だと思うし。かつ、別に（全体的には）圧倒してる内容だったと思うので良かったんじゃないかな」と振り返った。

とはいえ、試合結果に対する“アンチコメント”が少なからずあったのも事実。普段からそういったアンチと戦う天心の姿を見てきた龍心は「それが特に“カッケー”とは思わないですけど、それが普通なのかな。なんかそれが当たり前の環境で育ってきちゃって。那須川家ってだけで、ちょっとアンチがいるじゃないですか（笑い）。だからもう慣れたんです」と感想を述べた。

さらに自身についても「プロになった時から腹はくくってますし、人目につくことをしている以上、そういうのに負けてられない。そういうのが来てくれた方がありがたいかなと。ありがとうございますって感じです。天心って何してもたたかれるじゃないですか。なんか、いいなあと思いますよ。そういうエサをまいていきたいです」と話し、アンチが集まるのも注目されている証拠だと前向きに捉えていた。

龍心はエルドラドでクマンドーイ（タイ）と戦う。かつてキックボクサー天心も戦い、判定勝利はしたもののKOで倒すことはできなかった元ラジャダムナンスタジアム認定2階級制覇王者だ。

「3分3R、9分間、那須川龍心を体現するために今、つくってる段階です」という龍心は「（父の那須川弘幸代表には）止まらずに、蹴りを受け続けるなっていうのを言われてます。天心にもそこは言われました」と注意する点を口にした。また天心からは加えて「とりあえず蹴りは硬えぞって言われました。それと初速が速いって言われました、蹴りの。そこだけ気を付ければあとは見えるからって」と、拳を交えた者ならではの助言も授かったという。クマンドーイを圧倒し“革命へののろし”を上げることができるのか、注目が集まる。【千葉修宏】