世界のコロナ感染者4億人に　オミクロン型で急増

【米州総局=清水孝輔】世界の新型コロナウイルスの感染者数が8日、4億人を超えた。累計1億人までには1年超、2億人には約半年かかった。約5カ月で3億人に達した後、わずか1カ月ほどで4億人に増えた。感染力が高いとされる変異型「オミクロン型」の広がりで感染者数の増加ペースが加速している。

米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、世界の累計感染者数は8日夕（日本時間9日朝）に4億人を超えた。世界の人口の約5%が感染した計算になる。死者数は累計で約576万人に達した。累計感染者数を国別でみると、世界最多は米国の約7700万人と全体の2割を占めている。オミクロン型の広がりとともに感染ペースが加速した。

米国や欧州ではすでに感染者数がピークを過ぎたという指摘がある。ジョンズ・ホプキンス大によると、米国では7日の新規感染者数は7日移動平均で約26万人と1月中旬のピークの3分の1程度にとどまっている。欧州では重症化率の低さを考慮し、隔離などの規制を緩めて社会活動を再開させる動きが広がっている。