映画『SLAM DUNK』は20年前から構想していた 藤本賞受賞にプロデューサー「断固たる決意と、覚悟をもって臨んだ」
- ️Mon Jun 05 2023
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映画演劇文化協会による、著しい活躍をした映画製作者を中心に表彰する『第42回藤本賞』(対象:2022年1月~23年3月に劇場公開された映画)の授賞式が5日、都内で行われ、最高賞にあたる藤本賞を受賞した『THE FIRST SLAM DUNK』の松井俊之氏が登壇した。
松井氏は、「大先輩のプロデューサー方がかつて受賞された賞ですので、私にとっては本当に憧れの賞であり、1つの目標でございました」と喜びを語った。
同作はおととい、6ヶ月のロングラン上映を達成。そしてきょう5日、1000万人の観客動員を突破したことを聞いたといい、「記念すべきタイミングに、このような栄誉ある賞を受賞できて本当に光栄に思っております。ありがとうございます」と感謝を伝えた。
また「私が原作事務所のアイティープランニングさんに、映画化したいという思いを伝えに行ったのが、ちょうど20年前になります」と明かし、「長い時間がかかりまして、その中で、企画をどうしても最後までやり通したいっていう、断固たる決意と、覚悟を持って臨み、最後まで諦めないで、挑戦と努力を積み続けてきた結果で今にいたり、この賞をいただきました。その事実が、すべての映画人、あるいはプロデューサーの方々にとって、何らかの希望になるんじゃないかなと思っております」と思いを語った。
受賞の理由としては「世界的に絶大な人気を誇る原作コミックの映画化において原作者を監督に起用し、大胆な設定変更やモーションキャプチャーを活用した、先進的な映像や音楽との総合効果で一級のエンターテインメント作品へと昇華させました。原作ファンのみならず幅広い世代の心を掴み、圧倒的な興行成績を上げるとともに、スクリーンで観てこその感動を再認識させる映画を製作した功績に対して贈ります」とされた。
藤本賞は、映画にほれ込み、映画づくりに生涯を捧げ、269作品を製作した名プロデューサー・藤本真澄氏の功績を讃えて設けられた。藤本賞には賞金50万円、藤本賞特別賞、藤本賞奨励賞にはそれぞれ賞金30万円、ならびに各賞に対し、副賞が贈られる。なお、今年は3年ぶりに授賞式が行われた。
■受賞者 <6作品、出席者10人>
・藤本賞『THE FIRST SLAM DUNK』
松井俊之(東映アニメーション 営業企画本部企画部戦略室)
・藤本賞 特別賞『ONE PIECE FILM RED』
尾田栄一郎(集英社)
梶本圭(BSフジ)
柴田宏明(東映アニメーション)
高野健(集英社 ※高=はしごだか)
・藤本賞 奨励賞『ラーゲリより愛を込めて』
平野隆(TBSスパークル エンタテインメント本部)
下田淳行(ツインズジャパン)
・藤本賞・新人賞『BLUE GIANT』
武井克弘(東宝)
備前島幹人(小学館 クロスメディア事業局)
・藤本 新人賞『死刑にいたる病』
深瀬和美(クロックワークス)
・藤本賞 新人賞『仕掛人・藤枝梅安』
宮川朋之(日本映画放送)
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(最終更新:2023-06-05 18:45)