『格付けチェック』で一流芸能人を欺いてきた『ほぼカニ』 「だますことが目的ではない」 2ページ目
- ️Thu Dec 30 2021
『格付けチェック』効果で爆売れも…「だますことが目的になってはいけない」
高浦氏も「美味しいものを普段からたくさん召し上がっている芸能人の方が、ほぼシリーズを本物と間違えてくださったことは大変嬉しかったです。商品開発担当や生産担当者も含め、社員一同大変喜んでおりました。また、ほぼシリーズの再現性の高さを認めて頂き、品質への自信にも繋がったように思います」と当時を振り返る。
とはいえ、一流芸能人をだますことが目的になってはいけない。「本シリーズは『お客様のお困りごとを解決する』というテーマのもと開発を行っております。例えば、普段の食卓で食べたいが、価格が高い等の理由で手が届きにくい食品や、アレルギーや食中毒等、お客様が困る要素のある食品、そしてうなぎなどの絶滅の危機にあり、資源を保護しなければいけない食品などを『ほぼシリーズ』として展開しています。そして何より、お客様にわくわくして頂きたい、楽しんでいただきたい、喜んでいただきたいという気持ちが1番強いです」
根幹にあるのはエンタメ精神…中島らもの“遺産”が今も継続
「このような広告や、中島らも氏主宰の劇団『リリパットアーミー』の名物イベント『ちくわの狂い投げ』のちくわの協賛等、中島らも氏との取組みは、それまでの練り製品のユーザー様とは全く異なる層の方に、カネテツを知って頂くきっかけになりました。そして、それは現在もお客様に感じて頂いている、カネテツデリカフーズのイメージを形成する大きな要素の1つとなっていると考えています」