【連載コラム】NGT48西村菜那子の陸上日記#43(最終回) | 月陸Online|月刊陸上競技
- ️@getsuriku
- ️Thu Sep 30 2021
【連載コラム】NGT48西村菜那子の陸上日記#43(最終回)
出雲駅伝からいよいよ駅伝シーズンが始まります!
みなさん、こんばんは!
今回は、10月10日(日)に開催される「出雲駅伝」についてお話ししていきたいと思います!
昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、今年は予定通り開催される予定の出雲駅伝。何といってもスピードが特徴の高速駅伝です。島根県・出雲大社をスタートして出雲ドームでフィニッシュする全6区間45.1kmで、大学三大駅伝(出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝)の中では最も短い距離で行われます。順位の変動が著しく、アンカー勝負に持ち込まれることが多いのが醍醐味の一つ。実際に調べてみると、開催された過去30大会のうち、アンカーである6区の逆転で優勝が決まった大会が12回もありました。
距離が長い箱根駅伝では経験値が勝敗を分けることも多く、比較的上級生が活躍することが多いと言われています。一方、距離が短い出雲駅伝では1年生や大学駅伝での経験値が比較的浅い選手が起用されことも多いように感じます。これまでの大会でも、強力なルーキーの存在に驚いたことが何度もありました! 今年はどんな1年生が活躍をするのか既にワクワクしています。
出雲駅伝はルーキーに注目!
今年度に入学したルーキーの期待が高いチームは、やはり青山学院大学でしょう。全国高校駅伝ではエースが集う1区を走り、区間賞を獲得した鶴川正也選手(当時・九州学院高校)を筆頭に、2016年の東海大学「黄金世代」の入学を彷彿させる顔ぶれがそろっています。
なかでも私が注目しているのは若林宏樹選手です。5000mのタイムは13分41秒32。これは近藤幸太郎選手(3年)に次ぐ、チーム内で2番目のタイムです。出雲駅伝でも青山学院大学の1年生でただ1人エントリー入りしていました。私の願望ですが……若林選手には、最短区間である2区を走り、持ち味のスピードを生かして、どんどん前へ突っ込んでいってほしいな、なんて思っております。
もう1人注目しているルーキーは國學院大学・平林清澄選手。入学早々の4月に行われた日体大記録会で初の10000mに挑んだ際には、28分38秒26という好タイムをマークしました。また、6月に行われた全日本大学駅伝関東選考会では第3組に出場し、1年生ながら堂々の3着でフィニッシュしています。終盤にはトップに立ち、後続を離すスパートをかけていた平林選手。ラストの直線で中央学院大学の小島慎也選手(3年)と武川流以名選手(3年)に抜かれてしまったものの、経験豊富な他校の選手にひるむことなく先頭に立ち、攻めの姿勢でレースを進める姿はとても印象的でした。
私的に、今最も勢いのあるルーキーのように感じます! 平林選手には1区を走ってもらい、最初は集団でじっくり様子を伺いながら、ラストは持ち前のキレを生かし、一気に前へスパートをかける姿が見られたらな…なんて、勝手に思っています。こちらもあくまで私の願望です(笑)。
出雲駅伝では例年、米国の私立大学8校の選手を集めた海外から参加の招待チーム、「アイビーリーグ選抜」も出場します。今年は残念ながらコロナ禍の影響により出場はありませんが、海外のチームが参加する大会は大学三大駅伝の中でも出雲駅伝のみということもあり、例年注目しています。アイビーリーグ選抜の中には、レース後にコースへ向かってお辞儀をする選手を多く見かけます。それもものすごく丁寧で美しいお辞儀をするんですよね。このお辞儀は過去の駅伝大会を見て、日本人選手を参考にしたのか、何をお手本としているのかはわからないですが、アイビーリーグ選抜のみなさんの敬意がこもったお辞儀は毎年強く印象に残ります。来年以降、またアメリカに住む学生のみなさんの活躍を拝見できたらうれしいです。
今年の出雲駅伝もすべての選手のみなさんが無事に完走できることを祈って、私もSNSなどを使って応援していきたいと思います!
2年間、ありがとうございました!
最後に。
2019年9月からスタートした「西村菜那子の陸上日記」ですが連載開始から丸2年となる今月を持って、終了の運びとなりました。最後のコラムは何を書こうかなと少し悩みましたが……やはりいつも通り、私らしく駅伝のことを書いていきたいと思い、このような形になりました! 数えてみると全43本。陸上競技を見て感じたことを文字に起こして、自分の視点で思いを伝える難しさを痛感し、改めて記者の皆様のすごさを実感した2年間でした。
昨年からは新型コロナウイルスの影響で大会が中止になりことも多く、また記録会にも足を運べない日々が続きました。そんな中でも、このコラムを書くにあたり、家でも陸上を楽しむ方法や違う陸上競技の楽しみ方を新たに発見することもできました。2年間とっても楽しかったです! 陸上の連載を持つことが私の目標の中の一つでもあったので、叶えてくださった月刊陸上競技さんに大変感謝しています。そして、このコラムを読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。また、どこかでお会いしましょう! 新潟でお待ちしています!
ご愛読ありがとうございました! 新潟の劇場でお待ちしています!
前回の記事はこちら
連載43区 「いよいよシーズン開幕!出雲駅伝の注目ポイントは?」
出雲駅伝からいよいよ駅伝シーズンが始まります!
みなさん、こんばんは!
今回は、10月10日(日)に開催される「出雲駅伝」についてお話ししていきたいと思います!
昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、今年は予定通り開催される予定の出雲駅伝。何といってもスピードが特徴の高速駅伝です。島根県・出雲大社をスタートして出雲ドームでフィニッシュする全6区間45.1kmで、大学三大駅伝(出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝)の中では最も短い距離で行われます。順位の変動が著しく、アンカー勝負に持ち込まれることが多いのが醍醐味の一つ。実際に調べてみると、開催された過去30大会のうち、アンカーである6区の逆転で優勝が決まった大会が12回もありました。
距離が長い箱根駅伝では経験値が勝敗を分けることも多く、比較的上級生が活躍することが多いと言われています。一方、距離が短い出雲駅伝では1年生や大学駅伝での経験値が比較的浅い選手が起用されことも多いように感じます。これまでの大会でも、強力なルーキーの存在に驚いたことが何度もありました! 今年はどんな1年生が活躍をするのか既にワクワクしています。
出雲駅伝はルーキーに注目!
今年度に入学したルーキーの期待が高いチームは、やはり青山学院大学でしょう。全国高校駅伝ではエースが集う1区を走り、区間賞を獲得した鶴川正也選手(当時・九州学院高校)を筆頭に、2016年の東海大学「黄金世代」の入学を彷彿させる顔ぶれがそろっています。
なかでも私が注目しているのは若林宏樹選手です。5000mのタイムは13分41秒32。これは近藤幸太郎選手(3年)に次ぐ、チーム内で2番目のタイムです。出雲駅伝でも青山学院大学の1年生でただ1人エントリー入りしていました。私の願望ですが……若林選手には、最短区間である2区を走り、持ち味のスピードを生かして、どんどん前へ突っ込んでいってほしいな、なんて思っております。
もう1人注目しているルーキーは國學院大学・平林清澄選手。入学早々の4月に行われた日体大記録会で初の10000mに挑んだ際には、28分38秒26という好タイムをマークしました。また、6月に行われた全日本大学駅伝関東選考会では第3組に出場し、1年生ながら堂々の3着でフィニッシュしています。終盤にはトップに立ち、後続を離すスパートをかけていた平林選手。ラストの直線で中央学院大学の小島慎也選手(3年)と武川流以名選手(3年)に抜かれてしまったものの、経験豊富な他校の選手にひるむことなく先頭に立ち、攻めの姿勢でレースを進める姿はとても印象的でした。
私的に、今最も勢いのあるルーキーのように感じます! 平林選手には1区を走ってもらい、最初は集団でじっくり様子を伺いながら、ラストは持ち前のキレを生かし、一気に前へスパートをかける姿が見られたらな…なんて、勝手に思っています。こちらもあくまで私の願望です(笑)。
出雲駅伝では例年、米国の私立大学8校の選手を集めた海外から参加の招待チーム、「アイビーリーグ選抜」も出場します。今年は残念ながらコロナ禍の影響により出場はありませんが、海外のチームが参加する大会は大学三大駅伝の中でも出雲駅伝のみということもあり、例年注目しています。アイビーリーグ選抜の中には、レース後にコースへ向かってお辞儀をする選手を多く見かけます。それもものすごく丁寧で美しいお辞儀をするんですよね。このお辞儀は過去の駅伝大会を見て、日本人選手を参考にしたのか、何をお手本としているのかはわからないですが、アイビーリーグ選抜のみなさんの敬意がこもったお辞儀は毎年強く印象に残ります。来年以降、またアメリカに住む学生のみなさんの活躍を拝見できたらうれしいです。
今年の出雲駅伝もすべての選手のみなさんが無事に完走できることを祈って、私もSNSなどを使って応援していきたいと思います!
2年間、ありがとうございました!
最後に。
2019年9月からスタートした「西村菜那子の陸上日記」ですが連載開始から丸2年となる今月を持って、終了の運びとなりました。最後のコラムは何を書こうかなと少し悩みましたが……やはりいつも通り、私らしく駅伝のことを書いていきたいと思い、このような形になりました! 数えてみると全43本。陸上競技を見て感じたことを文字に起こして、自分の視点で思いを伝える難しさを痛感し、改めて記者の皆様のすごさを実感した2年間でした。
昨年からは新型コロナウイルスの影響で大会が中止になりことも多く、また記録会にも足を運べない日々が続きました。そんな中でも、このコラムを書くにあたり、家でも陸上を楽しむ方法や違う陸上競技の楽しみ方を新たに発見することもできました。2年間とっても楽しかったです! 陸上の連載を持つことが私の目標の中の一つでもあったので、叶えてくださった月刊陸上競技さんに大変感謝しています。そして、このコラムを読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。また、どこかでお会いしましょう! 新潟でお待ちしています!
ご愛読ありがとうございました! 新潟の劇場でお待ちしています!
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