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佐賀県教職員人事発表 60歳以上教員、過去最多 ベテランによる指導体制の強化目指す | 行政・社会 | 佐賀県のニュース | 佐賀新聞

  • ️Wed Mar 26 2025

 佐賀県教育委員会は23日、4月1日付けの人事異動を発表した。異動総数は、前年比177人増の2596人だった。前年ゼロだった定年退職者数が、61歳への定年引き上げで189人となって総数を押し上げた。60歳以上の教職員は645人(前年比11人増)と過去最多を更新し、ベテラン教員による指導体制の強化を目指す。

 新規採用者は前年比16人減の384人。退職者数は同180人増の401人で、過去10年で最も多かった。「きめ細やかな指導体制の整備」として、これまで小学校全学年で取り入れていた35人以下の少人数学級を、中学1年にも広げる。外国語や理科などの「教科担任制」を小学3、4年に拡充。新採の教員への支援などを目的に、複数人で指導に当たる「チーム担任制」も9市町9校で導入する。

 女性管理職は187人(5人増)、登用率は27・8%(1%増)と過去最多を更新した。小中学校は30・8%、県立学校は17・2%だった。

 教育委員会事務局は組織を一部改編する。学校の運営管理に関する事務をデジタル化し、教職員の働き方改革を目指す「校務DX推進担当」を新たに設けて3人を配置、26年4月の鳥栖特別支援学校の開校に向けた担当者を5人配置する。(横田千晶)