新記録ならずも…梨田監督「そこまでよくいった」
(6月4日 神宮)
日本ハムは連続イニング無失点が52で止まり、同時に連続試合無失点勝利も5でストップ。2つの新記録を逃した梨田監督は、「そこまでよくいった。(記録が)吉川で始まり、吉川で終わった。プレッシャーはあったと思う」とさばさばした表情で振り返った。
今季初登板初先発となった5月28日の広島戦(札幌ドーム)で6回2/3を無失点。そこからチームの5試合連続無失点勝利は始まった。ただ、この日の吉川は2回2死満塁のピンチをしのいでプロ野球タイ記録の52イニング連続無失点を樹立した直後、3回に打ち込まれた。無死一、二塁で4番・畠山に中前適時打。その後もバレンティンの左越え適時打を許す。さらに2死二、三塁で相川を敬遠して満塁としたが、続く投手の石川に押し出し四球。この回3点を失った。
チームの連勝も5で止まり、吉川は「打者を1人ずつと考えていたが自分の投球ができなかった」。52回のうち8回2/3の無失点に貢献した左腕だが、残るのは悔しさばかりだった。
≪69年ぶりプロ野球タイ記録≫日本ハムはヤクルト戦の2回まで無失点。5月26日中日戦の6回から始まった連続イニング無失点を52回とし、42年阪神のプロ野球記録に69年ぶりに肩を並べた。日本ハムは期間中の7試合に5勝2敗。前回阪神は延長戦4試合を含む5試合で1勝1敗3引き分けと貯金すらできなかったのと対照的だ。また42年は戦時中で使用球などの用具が粗悪なこともあり、リーグ防御率は1・75と投手優位。今季は両リーグ防御率がここまで2・96だから統一球を採用しているとはいえ、日本ハムは内容面で見劣りしない。