sponichi.co.jp

民放最長寿ラジオ番組「歌のない歌謡曲」が終了 71年の歴史に幕「本当に長い間お聞きいただいた」

 “歌なし”の愛称で親しまれている「歌のない歌謡曲」。1951年に新日本放送で放送されたのが始まりの、民間放送最長寿番組。パナソニック株式会社の提供で、毎週月曜日から金曜日の15分間放送されていた。

 この日、「森本毅郎・スタンバイ!」の合間に放送された同番組内で「来月9月いっぱいの放送終了となります」と発表された。「TBSラジオでこの『歌のない歌謡曲』が始まったのが、1952年10月です。当時は朝の8時10分からの放送で、そのあと1966年5月から、今の放送時間になりました。ということは、放送開始から、何と、丸71年」と報告。

 長い歴史の中で、「子供の頃、親御さんと聞いていた方が、今はお子さんと一緒に聴いているという方もいらっしゃるかもしれません」と振り返り、「皆さんに本当に長い間お聞きいただいて、ありがとうございます」と、全国のリスナーへの感謝を呼びかけた。

 同番組は「歌のない歌謡曲」のタイトルの通り、オフボーカルの歌謡曲を、女性パーソナリティーのトークとともに流す番組。パーソナリティーは、JRN系列局の担当アナウンサーがそれぞれ担当し、各地の特色を生かしたトークが人気を博した。37局で1万5000回以上も放送を続ける「ギネス級のモンスター番組」として、全国500万人以上のリスナーに親しまれていた。