バイデン大統領、初の外交演説で中国とロシアを名指し「権威主義に対抗せねばならぬ」 米国第一主義から協調へ転換:東京新聞デジタル
【ワシントン=金杉貴雄】バイデン米大統領は4日、就任後初の外交演説を国務省で行い、中国とロシアを名指しし「権威主義に対抗しなければならない」と表明した。トランプ前大統領の「米国第一主義」を転換して同盟国などと協調することで、民主主義の価値を否定する国々と対峙していく考えを鮮明にした。
◆トランプ流に終止符、民主主義重視へ回帰
バイデン氏が初の外交演説の場所として選んだのは、ホワイトハウスから2キロほど離れた国務省だった。予測不能の言動で駆け引きを展開し同盟国さえ振り回したトランプ流に終止符を打ち、民主主義重視の外交への回帰を印象づけた。
演説では具体的にトランプ氏が進めた2つの方針を転換させた。1つは在独駐留米軍の削減凍結だ。民主主義の価値を共有する同盟国に対する安全保障の責任を維持する姿勢を示した。
またトランプ氏が米議会の批判を無視して支援を続けたサウジアラビアなどへの軍事支援を停止する考えを表明。「世界最悪の人道危機」と呼ばれるイエメン内戦への介入を止めるためで、内戦終結への外交努力も強化するとした。
◆「同盟はわれわれの最大の資産だ」と関係重視
一貫しているのは「民主主義国との協力」「権威主義への対抗」だ。カナダ、メキシコ、イギリス、ドイツ、フランス、日本、韓国、...
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