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姿「反りが浅い」

姿「反りが浅い」

「反りが浅い」(そりがあさい)とは、刀身が弱く反っていること。明確な定義は存在しないが、一般に反りが0.9㎝以下であれば「反りが浅い」の他、「反りが弱い」、「反りが少ない」と表現される。

「反りが浅い」の詳しい解説

反りは、鋒/切先(きっさき)から棟区(むねまち)を直線で結んだとき、直線と棟との間の距離で最も離れている場所の寸法を指す。

一般に「直刀」と呼ばれる刀剣は、斬撃ではなく、「突き」や打撃によって相手に攻撃を与える。また、反りがない刀剣で物体を切る際は、必ず押すか引くなどの動作を加えなければ切ることができない。一方で反りがある刀剣は、刀身に力を加えなくとも自然と滑って物体を切ることができる。

剣術のなかでも「突き」を重んじる流派では、刀身の反りが深いと目標物にうまく刃が刺さらないという理由から、反りが浅い刀剣が推奨されたと言われている。

「姿」の
関連用語

鎬地を削いで(しのぎじをそいで)

鎬地を削いで(しのぎじをそいで)

「鎬地を削いで」(しのぎじをそいで)とは、「鎬地」(しのぎじ)を削いだ刀剣造込み(つくりこみ)のこと。

鎬地を削ぐと、(しのぎ)が高くなって、強靭になり、切込みしやすくなると言われる。

鎬高い(しのぎたかい)

鎬高い(しのぎたかい)

「鎬高い」(しのぎたかい)とは、鎬筋(しのぎすじ)が高く、断面がふっくらとしたダイヤ型に見える物。

大和国(やまとのくに:現在の奈良県)や、三原や二王など大和の寺院の荘園のあった土地の刀剣に見られる。

すすどしい

すすどしい

「すすどしい」とは、鋭いこと。形容詞では「すすどい」、文語では「すすどしく」と表現される。

清麿などのでよく使われる表現。

反りが深い(そりがふかい)

反りが深い(そりがふかい)

「反りが深い」(そりがふかい)とは、刀身が強く反っていること。明確な定義は存在しないが、一般に反りが2.1㎝以上であれば「反りが深い」の他、「反りが強い」、「反りが多い」と表現される。

身幅尋常(みはばじんじょう)

身幅尋常(みはばじんじょう)

身幅(みはば)とは、の横幅。尋常とは、ごく普通なこと。

したがって、「身幅尋常」(みはばじんじょう)とは、刀の横幅が普通であり、常識的な長さということ。