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追浜地区再開発 北図書館を駅前に移転 基本方針の策定は有隣堂 | 横須賀・三浦 | タウンニュース

  • ️Thu Jul 28 2022

 追浜駅周辺の新たなまちづくりの取り組みが動き出している。横須賀市は市街地再開発を活用し、追浜行政センター隣にある北図書館を追浜駅前第2街区の再開発ビルに移転させる。複合施設における公民連携の賑わい創出を図るもので、図書館コンセプトや基本方針を手掛ける事業者に株式会社有隣堂(横浜市)が選定された。

 追浜周辺のまちづくりは、市が主要な事業を示した実施計画「横須賀再興プラン」最重点施策の一つ。国と共に進めている追浜駅前ターミナルの改良や市道追浜夏島線の拡幅のほか、市街地再開発の取り組み支援などが盛り込まれている。市はこの地域の現状課題として、駅前という立地で人の流れはあるが、滞留する広場等がないと分析。子育て支援施設や商業施設、教育・文化施設などの整備やそれら地域資源を活かしたまちづくりが不可欠だとしている。

「公民連携」で賑わい

 再開発事業では、追浜駅前地区(追浜駅前第2街区/追浜町3丁目)が昨年、都市計画決定されている。権利者など民間事業者による準備組合が今年度中の再開発組合への移行・設立に向けて動き出している。

 現在、同街区では1街区(サンビーチ追浜)から追浜夏島線を挟んだ南側に2つの複合施設を建設する計画が進められており、市はこれと連携した取り組みの第一弾として、再開発ビルの3階に北図書館を移転する。「地域全体の価値を向上させる魅力ある図書館」を目指し、基本方針や施設コンセプトに携わる事業者を募集。プロポーザルの結果、首都圏で書店等を展開する株式会社有隣堂が選ばれた。

 同社が打ち出したのは「新しいまちづくりと共に歩む図書館サービス」。県内3つの図書館の指定管理事業も展開しており、「地域の皆さんと街の活性化に役立つ施設となるよう、これまでの運営等で培ったノウハウを活かしていきたい」とコメントした。開館時期は再開発事業の進捗に応じたもので、市は未定としている。