日本証券業協会は21日、新規株式公開(IPO)する企業の株価を操作したとして、インターネット証券最大手のSBI証券に1億円の過怠金(罰金)を科したと発表した。日証協の森田敏夫会長は記者会見で「市場の公正性、証券業務の信頼性を揺るがしかねない事態で、誠に遺憾だ」と指摘した。
SBI SBI証券は2020~21年、主幹事を務めた3銘柄のIPOで、上場後につく株価の初値が、上場前に投資家に株を販売する際の「公開価格」を下回らないようにするため、仲介業者らを通じて投資家に買い注文を出すよう依頼し、注文を引き受けていた。